盆栽プラモデルキット

日本の伝統文化「盆栽」が手のひらサイズのプラモデルに!

こんにちは、くろさわゆうこです。

「盆栽」と聞くとついついおじいちゃんの粋な趣味として連想しがちですが、近年では若者の間や”BONSAI”と国際語としても定着し、海外でも注目が高まってきています。

また、今年は1989年に第1回目を開催し、以来4年に1度催される「世界盆栽大会」の第8回目が大会発祥の地・さいたま市(旧大宮市)で開催され、4月27日〜30日までの4日間の来場者も約45,000人と大盛況のうちに終了しました。
大会期間中には「盆栽の街・大宮」らしく、「BONSAI WEEK」(4月22日〜5月7日)として盆栽をより身近に感じ楽しむさまざまなワークショップイベントがルミネ大宮にて開催され、そのワークショップの一部を「箱庭」もプロデュースしました!(詳しい記事はこちら

そんな国内外で密かにアツい「盆栽」ですが、なんとそのプラモデルがあるのです!
その名も「ザ・盆栽 プラスチックモデルキット」シリーズ。
かなりユニークですが「和心」も感じられる造形に思わず和んでしまう、この”盆栽”プラモデルの魅力をお伝えしますね。

”楽しく・真剣に”ものづくり!プラモデル・模型メーカー「プラッツ」

このなんともユニークなプラモデル「ザ・盆栽 プラスチックモデルキット」ですが、静岡県静岡市に本社を構える「プラッツ(PLATZ)」さんより製造・販売されています。

飛行機やミリタリー系プラモデルなど自社ブランド商品の開発・販売をはじめ、海外の有名プラモデル商品の輸入・販売も行うプラッツさんですが、その社名はドイツ語で「場所、広場」を意味する「Platz」に由来。
模型愛に溢れ、また同じように熱い想いを持つ模型ファンの方々の意志や望む声が集まる場になればという気持ちを込めてつけられたそう。

”今までになかったものを「楽しく・真剣に」作りたい。”をコンセプトに様々な商品を手がけていますが、この「ザ・盆栽 プラスチックモデルキット」はまさにそのコンセプト通り、遊び心に溢れつつもリアルさにもこだわったこれまでにない個性的な商品ですよね。

既にシリーズとして販売されていますが、その中から第1弾として発売された「ザ・盆栽 プラスチックモデルキット-壱ー」を今回ゲットしたので、実際に組み立てつつその魅力をお伝えしますね。

質感や雰囲気をリアルに再現!実際に盆栽プラモをつくってみました〜。

盆栽プラモデルキット
こちらが今回紹介する「ザ・盆栽プラスッチクモデルキット」です。
本物かの様な完成時の盆栽プラモ写真が目を引く外箱ですが、世界的人気を受け海外の方も意識した「The Bonsai.」や右側の盆栽を説明した英語表記が、パッケージの良いアクセントになっていますね。
右上の丸い「盆」マークもシンプルで、漢字好き外国人にはたまらないかも⁉︎

盆栽プラモデルキット
箱を開けると、発砲スチロールの入れ物に個装されたプラモデルキットとA4サイズの説明書が入っています。
ちなみに、この説明書に載っている組み立て手順は、海外の方など日本語が分からない方でもつくりやすい様にとイラストを多様。英語表記による盆栽の説明も随所に見られ、外箱同様海外の盆栽ファンの方にも楽しめる仕様になっています。

盆栽プラモデルキット
こちらが「ザ・盆栽 プラスチックモデルキット-壱ー」のパーツで、未塗装のものが7点(台座も付属)。
ちなみに縮尺は1/12スケールで、ドールハウスの国際基準である縮尺率を採用。小さいパーツながらも精密な金型を製作し、樹木や盆器をプラスチックでリアルに再現しています。

盆栽プラモデルキット
葉の部分も生き生きと茂っていますが、「スポット植葉」(しょくよう)と呼ばれるプラッツさん独自の技術により、精密で本物の様な質感や雰囲気を表現。あらかじめ植え込まれた針葉ですが、盆栽ならではのスケール感を感じることができますよ。

盆栽プラモデルキット
続いてパーツを切り離す作業に。ごく普通のハサミでもできないことはないですが、写真の様にニッパーがあるとより作業がやりやすいです。ニッパーは100円ショップでも手軽に入手できますよ。

盆栽プラモデルキット
切り離したパーツがこちら。パーツはシンプルで点数も多くないので、プラモデル初心者でも簡単に組み立てることが可能です。

それでは早速、組み立てていきましょう!

盆栽プラモデルキット

盆栽プラモデルキット
イラストで描かれた説明書を見ながら順番に組み立て。
また、先ほどのニッパー同様、プラスチックモデル用接着剤や瞬間接着剤の道具があるとより便利です。
上の写真の様に小さいパーツと組み合わせて差し込む場合には(写真では分かりづらいですが)、瞬間接着剤を使用することですぐに固定し、安定した仕上がりになります。

盆栽プラモデルキット
じゃん!こちらが完成した盆栽プラモデルです!!
パーツもシンプルで点数も多くないので、あっという間に作ることができました。ミニチュアサイズですが、本物の盆栽の様な質感と雰囲気に溢れていますよね。

盆栽プラモデルキット
横からの角度で見てもまた素敵!ちなみに、盆栽には幹や枝ぶりの違いにより様々な「樹形」があるそうで、この「ザ・盆栽プラスチックモデルキットー壱ー」は樹形解説によると
”広義としては模様木樹形(もようぎじゅけい)に含まれますが、鉢上に露出した根と2本の幹を持つことから、根連なり、双幹(そうかん)とも呼べます。見所はシャリを呈する主幹と躍動的な子幹との関係、瑞々しい緑葉も一層の品格を加味しています” とのこと(プラッツHPより引用)。
ミニチュアプラモながら、盆栽の奥深い世界観をほんのちょっと感じることができますね。

盆栽プラモデルキット
また、あらかじめ植え込まれた針葉は、ハサミを用いて自分好みに剪定することがきます。
さらに専用の塗料で色を塗りお気に入りのミニチュア盆栽をつくるなど、本物の盆栽を手入れしているかの様な楽しみも味わえますよ。

盆栽プラモデルキット
1/12スケールと手のひらサイズですが、日本文化や和心も感じられ、なによりもミニチュアならではのかわいさに溢れてますよね!ついついほっこりしてしまいます。

盆栽プラモデルキット
付属の台座の上に置くと一気に格調高くなり、盆栽プラモデルとはいえじっくりと鑑賞したくなります。
自然の雰囲気を味わえる鑑賞用としてはもちろん、日本文化が感じられる和のインテリアとしてもぴったり!

シリーズいろいろ!奥深い「盆栽」の世界を伝えるラインアップ

どこかユニークだけどリアルに再現されたこの「ザ・盆栽 プラスチックモデルキット」シリーズ、現在第4弾まで発売されています。
一口に「盆栽」と言っても、その樹木の種類や枝ぶりはさまざま。そんな奥深い盆栽の世界をプラスチックモデルで再現する、なんともユニーク且つ魅力的なラインアップを紹介しますね。
ちなみに、全シリーズとも先ほど紹介した「ザ・盆栽 プラスチックモデルキット-壱ー」同様1/12スケールで、葉の部分には独自の「スポット植葉技術」によりあらかじめ針葉が植え込まれており、プラモデル初心者でも簡単に作ることができます。
盆栽好き、ミニチュア雑貨好きはもちろん、それぞれの違いを比べてみる楽しさがありますね。

「ザ・盆栽 プラスチックモデルキット-弐ー」

盆栽プラモデルキット
盆栽プラモデルキット
シリーズ第2弾として発売されたこちらは、前述の第1弾とは形も異なり、その幹や枝ぶりなどを完全新金型でモデル化。ちなみに樹形は、幹が自然な曲線(模様)を描く「模様木」」(もようぎ)と呼ばれる代表的盆栽の樹形で、”太く雄々しい幹の足元が見所”とのこと。
パーツは未塗装で9点(台座も付属)。上の完成時のように(写真1枚目)自分好みに塗装し、ハサミによる剪定も可能なのでお気に入りの盆栽プラモに仕上げることができます。

「ザ・盆栽 プラスチックモデルキット-参ー」

盆栽プラモデルキット
盆栽プラモデルキット
こちらはシリーズ第3弾。第1および第2弾と異なる樹形を再現し、同じく枝ぶりなど完全新金型でモデル化。この第3弾では、樹の先端が鉢縁よりも下にある盆栽を総称する「懸崖」(けんがい)と呼ばれる樹形を表現。
パーツは未塗装で11点(台座も付属)。上の完成時のように(写真1枚目)鉢など自分好みの色を塗ることでグッと”オンリーワン”な雰囲気に溢れ、プラモデルとはいえ自分だけの盆栽を手入れしているかのような気分を味わえます。

「ザ・盆栽 プラスチックモデルキット-肆ー」

盆栽プラモデルキット
盆栽プラモデルキット
こちらはシリーズ第4弾で、最新作として今年の6月に発売されました。
これまでの3作とも形が異なり、同じく幹や枝ぶりなど完全新金型でモデル化。樹形は第1、第2弾と同様で代表的盆栽である「模様木」をリアルに再現しています。
パーツは未塗装で9点(台座も付属)。これまでのシリーズ同様自分好みの塗装や剪定をすることで、二つとない「マイ盆栽」を作ることができます。

「ザ・盆栽 プラスチックモデルキット」いかがでしたか?
ほかにはない個性的なモチーフで、質感や雰囲気など精密に再現した盆栽プラモデル。実際に本物の盆栽を手入れするのはちょっと大変ですが、この盆栽プラモデルを通してその世界観や雰囲気の一端を味わうことはできますよ。
自分用にその楽しさを味わうのはもちろん、盆栽好きやミニチュア好きの方へのギフトに、はたまた海外の方へ”MADE IN JAPAN”のおみやげとしても喜ばれるのでは?

プラッツさんのオンライン・ショップ「ホビコレ」をはじめ、お取り扱いのある全国の模型専門店、家電量販店模型売場、ネットショップなどでもお買い求めできるので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。

◆参照元
THE BONSAI ザ・盆栽 プラスチックモデルキット
プラッツ