CASTELLA NOTE

暮らしや風景が垣間みえる、あたたかなものづくり

こんにちは、箱庭編集部 moです。
みなさんは、ヨーロッパの国といえばどこが思い浮かびますか?ヨーロッパはフランス、イタリア、スペインなど、旅行したい国の上位に名を連ねる国ばかりですが、今回焦点となるのはヨーロッパの最後の田舎ともいわれているポルトガルです。ポルトガルって聞いたことはあるけど、イマイチどんな国なのかもわからない、という方も多いかもしれませんね。今回は、そんなポルトガルでのものづくりに注目し、フィールドワークを通して日本に伝える「CASTELLA NOTE」の活動をご紹介していきます。

CASTELLA NOTEは、メンバーの2人がポルトガル旅行したのをきっかけに、その土地の手仕事に魅了され、フィールドワークする中で出会ったセラミックやウール製品を中心としたポルトガルで古くから生活の中で受け継がれていた手仕事、また、独自の哲学でインディペンデントに活動する若手の作家を、現地で撮りためた写真とともに展示で紹介する活動をしています。

CASTELLA NOTE
こちらがCASTELLA NOTEがポルトガルで見つけてきた手仕事のプロダクトたち。ポルトガルの手仕事は、ファブリックや木材・石を使った家具やカトラリーが豊富だったり、世界でも有数のブランドの製造元がポルトガルであったりと実は手仕事がとても豊かなんだとか。

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また、CASTELLA NOTEの2人が現地で作り手を訪ねたり、その土地で生活してみたりして驚かされたのが、何もないけどすべてある、その豊かさだそう。ワインやパン、生ハムなど日々の暮らしに欠かせないものはすべて自家製、羊と暮らしながら農作業の傍らで糸を紡ぎ、毛糸で編み物をする、ポルトガルの田舎にはまだそんな生活が当たり前に残っているそうです。

あるものを活かして直しながら作るなど、決してお金のある国ではないからこそ自分たちの手で作り出す、そんな中で生まれた手仕事たちはどれもどこか素朴で手のあたたかさと感触が色濃く残ったような質感がポルトガルの手仕事の魅力だそう。
家族や友人たちとの日常を大切にするシンプルな暮らし、限られたものから生み出すクリエイティビティ。若い人たちにもその精神は受け継がれていて、特に若手の作家たちが作るものづくりの根底に息づいているように感じられたそうです。

それでは、CASTELLA NOTEが現地で見つけた、あたたかみのある手仕事・ものづくりを少しだけご紹介します。

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こちらは、Margarida Fabrica のセラミック。

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マルタリーダさんが主宰するリスボンのセラミック工房にてひとつひとつ丁寧に作られています。自然を写した水面のようなナチュラルな色合いが印象的。

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こちらは、ポルトガルのエストレーラ山脈山あいにある村、マンテイガスに工房を構えるBUREL FACTORYのブランケット。12世紀からこの土地でつくられ培われてきた製法とパターンをベースに、現代的なバリエーションで展開されているそう。

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ポルトガル製のウールを昔ながらの織り機で織り上げた生地は、ずっしりしっかりとして耐久性にすぐれるうえ、肌なじみもよく使う程にやわらかくなります。インテリアによくなじみ、膝掛けやソファカバーとして、ベッドのスローとして長くあたたかく使えるんだとか。

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ポルトガル北部に位置するブコスで作られた、ハンドスパンの毛糸を使ったルームソックス。

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この靴下はブコスに暮らすテレサ・シモーエシュさんの手仕事によるもの。昔からこのエリアに伝わる手紡ぎの製法で紡がれており、一日に作れる毛糸は1玉程度だそう。手間はかかりますが、羊毛のやわらかな塊がところどころそのままの風合いであらわれるなど、手紡ぎならではの味わいが魅力的です。

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こちらの美しいオブジェのように見えるのは、実は蝋燭。リスボンに店を構える老舗キャンドル屋「Caza das Vellas Loreto」のものです。目を引きつける発色と、ちょうど本物の果物・鳥くらいの大きさで、果物はへたの部分がキャンドルの芯になっているんです。使うのがちょっともったいない感じ、だけど火を灯すとそれがまた美しい。誰かにプレゼントしたくなる、そんな一品です。

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このほか、「毛皮の毛布」と呼ばれるプリミティブな風合いのブランケットや、ユニークなアイデアと美しいデザインが目を引くSERROTEのノートとポスターなど、ファブリックから雑貨まで、CASTELLA NOTEの視点で集められたプロダクトたちはどれも美しく、手仕事のあたたかみを感じるものばかりです。そして、ものづくりだけでなく、ポルトガルの生活や風景が垣間見えることで、ポルトガルに行ってみたい!という気持ちがどんどん湧いてきました!

実際にポルトガルの手仕事を感じられる展示会

CASTELLA NOTE
CASTELLA NOTEは、こうしたポルトガルの暮らしや風景、そこで培われたものづくりを伝えたいと2016年12月に “MÃO/PORTUGAL” 展をスタート。“MÃO(マオ)”はポルトガル語で”手”という意味で、ポルトガルから持ち帰った手仕事を、現地で撮りためた写真とともに紹介・販売しているそう。昨年、今年は長崎と東京で開催。今後も少しずつ開催地を増やして、各地を巡っていく予定だとか。

そんな“MÃO/PORTUGAL” 展が12月に2回、東京で開催されるそうです!一部アイテムについてはオンラインストアでも見ることができますが、実店舗を持っていないので、たくさんのアイテムを見られるまたとないチャンスです!また、各展示会に合わせてポルトガルの食を一緒に楽しめるイベントも開催予定だそう。気になった方はぜひ足を運んでみてくださいね。

    MÃO/PORTUGAL展

    CASTELLA NOTEがポルトガルで出会った暮らしと手仕事を紹介する巡回展。“MÃO(マオ)”はポルトガル語で”手”の意味。ポルトガルから持ち帰った手仕事の展示即売のほか、リスボンにアトリエを構えるMargarida Fabrica の受注会を開催。

    ◆at 「fog 2nd floor」
    日程:2017.12.19(火) -22(金)
    住所:東京都世田谷区代田5-35-1-2F(下北沢駅西口より徒歩3分)
    電話:03-5432-5610
    時間:12:00-18:00 (最終日-16:00)
    http://www.foglinenwork.com/

    ◆at 「鳥越 T」
    日程:2017.12.23(土) -24(日)
    住所:東京都台東区鳥越2-5-1 恵比須ビル1F (浅草橋駅より徒歩8分 / 蔵前駅より徒歩9分)
    電話:050-3701-5566
    時間:11:00-18:00
    ※イベント期間中も、meme mealさんのごはんとおやつと紅茶をお楽しみいただけます。(11:30〜)
    instagram:@meme_meal

    「旅するパティシエ」おやつマルシェ

    世界を旅して、出会ったおやつを紹介している「旅するパティシエ」の鈴木文さんに、ポルトガルのおやつを用意していただきます。

    ◆at 「fog 2nd floor」
    日程:2017.12.20(水)
    住所:東京都世田谷区代田5-35-1-2F(下北沢駅西口より徒歩3分)
    電話:03-5432-5610
    http://www.foglinenwork.com/
    詳細はこちら:https://goo.gl/2bsEjv

    「ポルトガル食堂」出張ワインバー

    「ようこそポルトガル食堂へ」の著者・馬田草織さんを店主に迎え、一日だけのワインバーをオープンします。
    展示を見ながらポルトガルのワインをお楽しみいただけるほか、ポルトガルの食とワインにまつわるショートセミナーも開催。

    ◆at 「鳥越 T」
    日程:2017.12.23(土) 14:00-18:00
    住所:東京都台東区鳥越2-5-1 恵比須ビル1F (浅草橋駅より徒歩8分 / 蔵前駅より徒歩9分)
    詳細はこちら:https://goo.gl/3yY3nL