オールドドバイ

古き良きオールド・ドバイを感じる

こんにちは、箱庭編集部 moです。
全5回に渡ってお送りする、魅惑のドバイ旅。前回は王道スポットである最先端のドバイをご紹介しましたが、第2回では正反対ともいえる?昔ながらのドバイの魅力をご紹介したいと思います。

海のシルクロードの中継貿易港として栄えた歴史があるドバイ。その名残として今も昔ながらの建物や市場が残る“オールド・ドバイ”と呼ばれる区画があります。そこでは昔ながらの伝統的なアラブ文化を感じながらディープな街歩きを楽しむことができます。

歴史保存地区で街歩き

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街歩きのはじめは、歴史的な街並みが保存されている“アルファヒディ地区(バスタキヤ地区)”へ。ダウンタウンから車で30分程度ですが、高級リゾートホテルが並ぶエリアとは全く違った異国情緒溢れる街並みが広がります。

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ここでは1900年代前半に建てられたという昔ながらのアラブの景観が楽しめます。街を歩いていると、ところどころ建物から棒が突き出ていたので一体なんだろう?と思っていましたが、これは昔ながらの冷却システムだそう。風の塔と呼ばれていて、上空にある速い気流を塔の中に取り込んで、部屋の中を涼しくするんだとか。砂漠の国ならではの建物のデザインがおもしろいです。

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細い路地をのんびり散策すると、カフェやレストランなどを楽しむことができます。

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コーヒーショップにも立ち寄ってみました。イスラム教では公共の場での男女同席が禁止されているので、男女別のコーヒーの席がありました。ちなみにこちらは女性用のお部屋。床でコーヒーを飲むのもアラブ文化が感じられます。こういった異文化を感じるのも海外旅行ならではの楽しみですね。

アラブ文化を肌で感じて楽しめるプログラム

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せっかくアルファヒディ地区に来たなら、伝統的なアラブ料理も楽しみたい!ということで昼食はSMCCU(シェイク・モハメッド文化理解センター)へ。SMCCUはUAEの文化や生活、宗教などを気軽に楽しく理解できるプログラムを開催している団体で、モスクツアーや歴史地区ウォーキングツアーなども行っています。今回はそんなSMCCUが開催する、アラブ料理を楽しみながらカルチャーセッションができるプログラムに参加しました。

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アラブの遊牧民は来訪者に対してアラビアンコーヒーを振る舞う習慣があることから、まずはアラビアンコーヒーをいただきます。

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コーヒーというとカップのイメージでしたが、アラビアンコーヒーは小さな湯のみのような食器でいただきました!ちいさいのでクイッと飲めちゃいます。ちなみに、イスラム教では左手は不浄の手とされており食事の際は右手を使うのがマナー。ウェルカムのアラビアンコーヒーをいただく場合も右手で受け取りましょう〜!

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さて、お腹が空いたのでいよいよ昼食です。絨毯を敷いた床に並べられた食事を囲い、床に座って食べるのが伝統的なアラブの食事。本来は手で食べるそうですが、観光客はスプーンとフォークでいただきました。SMCCUのスタッフによる伝統的な手で食べる作法も見せてもらえます。

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食事はこんな感じ。お米やカレー、ヤギ肉や鶏肉、野菜を使った料理が多く、スパイスも使われていますが辛くはありません。

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これはアラブ風ドーナツ!黒糖みたいなシロップをかけていただきました。日本人にも食べやすい味付けで全部美味しくいただきました〜!

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食事の後には、アラブの伝統的な女性の衣装であるアバヤを体験!アバヤの色は黒が一般的ですが、近年は赤や紫などいろいろなカラーがあってオススメされたので赤色を着てみたよ。顔の全体を黒い布で覆うスタイルが多いそうですが、私は既婚者がつけるというマスクをつけてもらいました。ちょっぴり不気味になってしまいましたが(笑)、なかなか経験できないことなので満喫できました〜!

伝統食や伝統衣装を体験して、昔ながらのドバイを肌で感じることができました。SMCCUのプログラムはどなたでも予約できますが、全行程が英語での案内となっています。わたしは英語が得意ではないので、ちょっとわからないところもありましたが、スタッフのみなさんは身振り手振りでわかりやすく進行してくれるのでとっても楽しく参加できました!

    ◆SMCCU
    住所:House 26, Al Musallah Road, Al Fahidi District, Bur Dubai,
    時間:8:00〜18:00(日〜木曜)、9:00〜13:00(土曜日)
    http://www.cultures.ae/

モダン・アートとの融合を楽しむ

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アルファヒディは歴史的な街並みを保存した地区とご紹介しましたが、実はこの地区では新進のアートも盛んで、昔ながらの建物をリノベーションしたおしゃれなブティックホテルやカフェ、ギャラリーなども楽しめます。

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入口のグリーンが印象的なこちらの建物も歴史的な文化財に見えますが、中には「XVA」というギャラリー・カフェが入っています。

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中はこんな感じのカジュアルなカフェ。吹き抜けの部分を活用した空間となっています。ちなみにドバイはほとんど雨が降らないので、吹き抜け部分の屋根は布だけでした!

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カフェスペースに行くまでの空間がギャラリーとなっていて、ドバイで人気のアートや美術に触れることができます。

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絨毯やクッションが可愛らしく、アラビアンな雰囲気とモダンな雰囲気を感じられる空間となっています。XVAはホテルも併設しているので、ドバイでカジュアルな宿に泊まりたい方はおすすめです。

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こちらの「Arabian Tea House」はティーハウスというだけあって世界中から取り寄せたティーが楽しめるというカフェ。

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店内はブルーとホワイトをベースに統一されたデザインになっており、とても可愛らしい空間に。街歩きは体力を消耗するので、こんなカフェでほっとひと休みできるのが嬉しいですね。

水上タクシーに乗ってスークへ

アラブ地域の青空市場である“スーク”も、オールド・ドバイを感じられる見どころのひとつ。古来から商人たちが交易の場としていた昔ながらの市場を楽しみます。
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今回訪れた“スパイス・スーク”と“ゴールド・スーク”はアルファヒディ地区と水路を挟んだ対岸にあります。メトロも通っていますが、今回は水上タクシーに乗って向かいました!

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水上タクシーは一人片道AED1(約30円)で乗れます。対岸のスーク地区へは約5分とあっという間に到着しましたが、船の上からの景色も楽しかったです!

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スパイス・スークへ到着〜!エキゾチックな雰囲気満載です。

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お店の外にはスパイスがずらり。見たこともないスパイスがたくさんあって、なんだか宝石のようにも見えます。こちらは量り売りで購入できます。

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店内も天井までスパイスがずらりと並びます。こんなにあると何を買ったらいいか迷っちゃいますが、日本人には品質が良いサフランが人気だそうですよ!

続いてゴールド・スークへ。

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このアーケードにずらっと純金のアクセサリーを扱うお店が立ち並びます。またスパイス・スークとちがった雰囲気!

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ショーウィンドウを見るだけでも煌びやかですが、

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店内はもっとキラキラでショーケースから天井まで金で煌めいていました!きっと一生分の金を見た気がする…(笑)。値引き交渉も可能だそうなので、お買い物する際はみなさんがんばってください〜!笑

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スークではスパイスやゴールド意外にも、シーシャ(水タバコ)やエキゾチックなサンダルなどアラビアンなお土産が盛りだくさん。ぶらぶらと歩くだけで楽しめるので、ゆっくりと街歩きするのがおすすめです。

以上、ちょっぴりディープなオールド・ドバイをご紹介しました。最先端のラグジュアリーなドバイだけでなく古き良き時代も感じることができる、とっても充実した旅。次回はドバイに行ったらぜひぜひ体験してほしいアクティビティについてご紹介しますよ!お楽しみに〜!

※金額は2017年10月現在のレート(AED1=およそ30円換算)で掲載しています。

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