LIFE 暮らしを楽しむグッドな情報
週末読みたい本『ニッポンのおみくじ』
多種多様な日本全国232種のおみくじが、この一冊に!
こんにちは、シオリです。
お正月の恒例行事と言えば、初詣。そして、初詣で欠かせないのがおみくじです。どんな一年になるのかドキドキしながら引いて、書かれた内容に一喜一憂することは毎年の楽しみでもあります。今日ご紹介するのは、そんなおみくじに着目した一冊『ニッポンのおみくじ』です。
私はお正月に限らず、旅先や登山へ行った場所で神社に立ち寄ると、ついおみくじを引いてみたくなってしまいます。その場所ならではの面白いおみくじもあるので、記念の意味も込めて楽しんでいます。そのように、今や全国各地でバリエーション豊かなおみくじが存在するのをご存じでしょうか?なかには、おみくじを目当てにたくさんの人が訪れるような、人気のおみくじもあるそう!
本書では、昔から変わらぬ伝統的なおみくじをはじめ、玩具の付録があるもの、可愛い人形や食品に詰められたものなど、地域の魅力が詰まったおみくじの数々を、豊富な雑学をちりばめながら徹底解説。その数なんと232種類!運試しや吉凶占いの他にも、多岐に渡るおみくじにまつわる知識を深めつつたくさんの楽しみ方を見つけることのできる一冊になっているんです。
まず、第一章は「おみくじ」とは何か?という基本的なところから始まっています。今では様々な種類があるおみくじですが、根底に流れるものは変わらないそう。また、おみくじの引き方にも触れられており、正式な作法のようなことが書かれていると身構えたのですが、そこには“真剣に引いても良いし楽しく引いても良い”と書かれていました。その言葉を読んで、もともとおみくじ好きの私ですが、さらにおみくじを楽しみたくなりました!
次の第二章では、「ベーシックおみくじ」ということで、一般的におみくじと聞いて思い浮かべる紙に印刷されているタイプのおみくじを、全国各地からピックアップして紹介しています。ベーシックと言っても多種多様。海外からの観光客にも人気がある高尾山のおみくじは、どこかレトロな漫画と天狗様のお言葉が書かれているそう。凶でも笑えるおみくじ、いいですよね!
そして、私が最も食い入るように見てしまったのが、第三章の「マスコットおみくじ」です!小さなマスコットとおみくじを組み合わせたもので、ゆかりのある生き物やモチーフが使われています。私は本書にも載っている熊野本宮大社の「八咫烏おみくじ」と太宰府天満宮の「鷽鳥みくじ」を持っていますが、他にも可愛らしいものが盛りだくさんで、おみくじを引きに行きたい気持ちが高まってしまいました!
最後の第4章は「ニューウェーブおみくじ」と題され、日々変遷し多様化する新しいタイプのおみくじを掲載しています。ゲゲゲの鬼太郎で知られる水木しげる先生ゆかりの地・調布にある布多天神社で引けるのは、「ゲゲゲの鬼太郎おみくじ」。お馴染みの妖怪たちが、運勢を指南してくれるという楽しいおみくじです。この他にも、ねこみくじや激辛デトックスみくじなど、工夫を凝らしたものがたくさん。これだけいろいろ生み出されているということは、やはり日本ではおみくじが愛される存在なんだなぁとひしひしと感じました。
お正月をイメージするおみくじですが、この本を読むともっと日常で、身近なものとしておみくじを楽しみたくなります。ちょっと悩んでいたり疲れていたりする時に引いてみたら、明るく楽しい気持ちになれそうなおみくじがたくさん詰まった『ニッポンのおみくじ』。みなさんも、ぜひ手に取ってみて下さいね。
ニッポンのおみくじ 日本全国232種のおみくじを引く
鏑木 麻矢 著
発売日:2017年10月刊行
仕様:A5 並製 総160頁
定価:本体1,600円(税別)
ISBN:978-4-7661-3055-3
分類コード:C0039
出版社:グラフィック社