LIFE 暮らしを楽しむグッドな情報
東京と台湾をつなぐ、中目黒の創作台湾料理店「東京台湾」
こんにちは。箱庭編集部のみさきです。
今月からスタートの新コーナー、まだありますよ!今日始まるのはこちら。
何を食べに行こうかな。そんな時見てほしい、「私の好きなレストラン」。
私たちの暮らしにとって、切っても切り離せないテーマ、「食」。
これまでも箱庭は、素敵なカフェや食べ物をご紹介してきましたが、最近改めて気付いたのが、食事の時間の大切さ。仕事で疲れていても美味しいごはんを食べるとホッとするし、友人や家族と他愛ない会話をしながらの食事は、何より心が落ち着くときです。
そんな心が満たされる食事ができるお店を紹介するコーナーがあると良いよね、ということで、新コーナー「私の好きなレストラン」を始めます!
「私の好きなレストラン」では、私(=箱庭編集部・みさき)がこれまでに行ったレストランの中から、箱庭読者のみなさんにぜひ足を運んで欲しい、とっておきのお店をご紹介します。家族や友人など大切な人と何を食べに行こうかな、と思った時に見て役に立つ、そんなコーナーになれば嬉しいです。
記念すべき一回目は、創作台湾料理のお店「東京台湾」をご紹介します!
東京で独自の台湾料理を表現するお店「東京台湾」
東京台湾は、東京メトロ日比谷線・東急東横線の中目黒駅から徒歩約1分。以前箱庭でご紹介したONIBUS COFFEEに行くまでの道のりにあります。マッチョなお兄さんがダンベルを抱えているイラストが可愛い看板が目印です。この看板に目が留まって、こちらのお店が気になっていたという方も多いはず。
今回取材に協力してくださったのは、店主・須藤(すとう)さんと、ご両親が台湾出身で、日本で生まれ育った藍(らん)さん。もともと須藤さんは中目黒でイタリアンのお店を営んでおり、一方藍さんは世界70か国以上を旅していました。そんなお二人がある時出会い、一緒に台湾へ行ったことがきっかけとなり、オープンしたお店がこの東京台湾です。
台湾の食や文化に魅了され、日本と台湾を行き来するようになった須藤さん。当初、ご自身のお店で曜日限定という形で東京台湾を開いていたそう。それが人気を呼び、一つのお店として誕生することとなります。
須藤さんは、「藍くんとの“出会い”がすべてのはじまりです。東京と台湾を行き来し、そこで出会ったものをフィードバックすることで、コンセプトやお料理ができていったお店なので、東京の台湾料理店として、料理を通じて東京と台湾をつなぐきっかけになるようなお店にしていきたいですね。」とおっしゃっていました。
東京台湾というお店は、お二人の出会いからはじまり、東京や台湾、その他色んな場所での出会いや、お二人のこれまでの経験の積み重ねによって築いてきたお店なんです。
“日本っぽさ”と“台湾っぽさ”が入り混じる店内
東京台湾の店内には、入り口入ってすぐのテーブル席と、畳が敷かれたちゃぶ台席、そしてお店の奥にはカウンター席もあります。むき出しのコンクリートや、飾られたアイテムからは台湾っぽさを感じるものの、畳とちゃぶ台があるせいか、日本っぽさもあります。
台湾料理店なのに畳?ちゃぶ台?と思う方もいるかもしれませんが、台湾はかつてヨーロッパや日本が統治していた時代があったことから、台湾の伝統的な文化にヨーロッパや日本の文化の良いところが、自然に、無理なく組み合わさっているものが多いそうです。
東京台湾の内装からも、この台湾の柔軟に良いものを取り入れていく姿勢を感じることができます。お店に来た台湾のお客さんの中には、おばあちゃん世代が日本の文化的な要素が強い時代だったこともあり、お店の内装をおばあちゃんの家みたい、と言う方もいるそうですよ。
ちなみに、店内にたくさん飾られているアイテムは台湾に行った際に買い付けたもので、基本的にすべて購入することができるそうです。なんとお店のちゃぶ台も買えるそうですよ!台湾へ行くたびに内装がちょっとずつ変わるそうなので、お店を訪れるたびに、内装にも注目してみてくださいね。
ここでしか出会えない!日本や台湾の色んなものからインスピレーションを得て完成したお料理
夜のお食事の注文は、テーブルの上にある注文表にチェックを入れて渡すスタイル。台湾の食堂にもだいたいこのような注文票があります。
東京台湾のお料理は、日本や台湾の色んなものからインスピレーションを得て完成した、「オリジナル」なものばかり。どれもオススメしたいものばかりで迷いましたが、今回は4品セレクトし、ご紹介します!
他のメニューにも、面白いエピソードがきっとあるので、気になった方はぜひ色々お店の方に聞いてみてくださいね。
水餃子
まずはお店の看板メニューのひとつ、水餃子。私がはじめてこの水餃子を食べた時、これまで食べた「水餃子」の常識を覆した衝撃の一品です。
皮は毎日手作りしていて、一日200個しかつくれないそうです。タピオカに使用されている芋粉と小麦粉を一緒に混ぜて作った皮は厚みがあり、食感はもちもちぷるぷる。厚い皮の中には餡がぎっしりとつまっていて、一口食べると小籠包のようにじゅわーっと肉汁が出てきます。
東京台湾の水餃子は、台湾の水餃子だけでなく、なんと日本のいきなり団子にもインスパイアされてできたそうです!もちもちの水餃子に、自家製だれをたっぷりからめて楽しみましょう。
焼売
東京台湾の焼売は、色んなお肉をミックスしたものをスパイスで味付けし、そこにお芋やフルーツなどの甘みのある材料を混ぜた餡が特徴。こちらは何も付けずにそのままいただきます。
焼売に甘み?と思う方もいるかもしれませんが、お芋の甘さと味を締めるスパイスが絶妙にマッチしているんです!ぜひ頼んでみてほしい一品です。
ピータン豆腐
ピータン豆腐は、お豆腐の上に、台湾料理によく使われている3つの食材、ソース・ピータン・肉燥(バーソー)を組み合わせた一品です。ソースの下には粉末状にした魚介や海苔がかかっており、どこかお好み焼きのような味つけ…!藍さんのお母さんの手料理などからヒントを得て、色んな食材を組み合わせた結果、このメニューにたどり着いたそうです。お酒にも合いますよ!
煮揚げ豆腐+煮卵
最後にご紹介するのはこちら。揚げ豆腐や卵、牛すじ肉をじっくり鍋で煮込み、野菜と9種の味噌によってできたソースをかけた寒い時期にぴったりな一品です。台湾にはおでんの延長線上のような煮込み系の料理がたくさんあるそうです。ぴりっとした辛さと、味に深みのある煮汁。そしてほろほろになったお肉がたまりません!お好みでパクチーをかけて食べてもおいしいですよ。
ちなみに、台湾では冬も比較的気温が高いせいか、寒いからあったかいものを食べよう!とはあまりならないそうです(笑)。
今回はご紹介できませんでしたが、東京台湾には、台湾料理の定番としておなじみの魯肉飯(ルーローハン)や牡蠣オムレツなどのメニューもあります。
どのメニューもとても美味しく、こだわりがたっぷりつまっているので、是非おなかを空かせてお店へ行ってください!そして、しめの麺・ご飯ものまでしっかり味わい尽くしてくださいね。
また平日はあの水餃子と魯肉飯がどちらも食べられるお得な限定メニューが楽しめるそうなので、ランチでもぜひ行ってみてくださいね。
「私の好きなレストラン」一回目、いかがでしたか?
須藤さんと藍さんの“出会い”によってはじまった東京台湾は、台湾という国のように、今後も“出会い”をお店づくりに反映し、素敵なお店に変化し続けていく、今後も注目し続けたいお店です。
東京台湾
住所:東京都目黒区上目黒2-14-1
営業時間:
ランチタイム12:00~14:00(水・日曜日はお休み)
ディナータイム17:00~24:00
定休日:水曜日(ランチ・ディナーともに不定期でお休みの場合あり)
TEL:03-6451-2499
Facebookページ