窯焼きパスコ 国産小麦のバゲット カンパーニュこんにちは、箱庭編集部の祥子です。

少しゆとりを持てる週末に、からだとこころをゆるやかに楽しみながら整えることを目指して始まった「週末からだ時間」。

先週はナチュラルコンビニをご紹介しましたが、最近はスーパーでもからだにやさしい商品を見る機会が増えてきました。そういう商品が増えてきた理由のひとつに、食品メーカーの開発努力がありますよね。

今回は、昨年12月に発売された敷島製パンのイーストフード・乳化剤不使用のパン「窯焼きパスコ」に注目しました。
窯焼きパスコ 国産小麦のバゲット カンパーニュ
箱庭編集部はもちろん、多くの方が大好きであろうパン!

わたしはというと、天然酵母のこだわりパンを食べにちょっと遠出したり、朝食用のバゲットを朝からベーカリーに買いに出かけたり。毎日そんな風に過ごしていたいけれど、日々の生活の中では難しいし、だからといって、スーパーで売っている普通のパンでは、添加物が気になるなぁ~なんて悩んでいました。

こだわりのベーカリーで買ったようなおしゃれなパンで、原材料にもこだわっていて、できる限りからだにやさしいパンが、ふだんよく行くスーパーで買えたらいいな〜と思っていたので、「窯焼きパスコ」の誕生はとても嬉しいものでした。

今回の『週末からだ時間』では、「窯焼きパスコ」を生み出した敷島製パンの皆さまに、その魅力についてお伺いします!

「窯焼きパスコ」が生まれたきっかけ

「Pasco」で広く知られる敷島製パンは、創業以来、お客さまの声を聞きながらその声に応えるパンづくりをモットーとしています。

より多くの人においしく楽しく食べてもらえるよう、さまざまな食シーンに合わせた幅広いラインナップが魅力です。

そんな敷島製パンで2017年12月1日に新発売したのが、イーストフード・乳化剤不使用のハード系パン「窯焼きパスコ」です。
窯焼きパスコ 国産小麦のバゲット カンパーニュ

「窯焼きパスコ」は、石窯オーブンで直焼きした、国産小麦のバゲットとくるみと、レーズン入りのカンパーニュの2種類で展開されています。
窯焼きパスコ 国産小麦のバゲット カンパーニュ(今回お話を伺った敷島製パンで「窯焼きパスコ」に関わる、左からマーケティング部の渡辺さん、広瀬さん、研究開発部の加藤さん)

箱庭編集部(以下、箱):「窯焼きパスコ」はどのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

渡辺さん(以下、ワ):近頃、忙しいからなんでも手軽に済ませてしまおうという時短思考だけではなく、物事をじっくりと味わい楽しんでいく、スローで自分らしいライフスタイルを楽しむ人が少しづつ増えてきていますよね。

ご家庭の中でも定番的な食パンだけではなく、バゲットやカンパーニュのようなハード系のパンをじっくり味わいながら楽しむ、というような方も多くなってきました。

そんな中、ベーカリーに負けない品質のハード系のパンを、いつでもどこでも気軽にお買い求めいただければとの思いで、この「窯焼きパスコ」は生まれました。

箱:なるほど、そういうことだったんですね。イーストフードや乳化剤は不使用なんですよね。

加藤さん(以下、カ):「窯焼きパスコ」のようなハード系のパンは、もともとすごくシンプルな配合で作られています。より小麦粉の旨味をダイレクトに楽しめることが、ハード系のパンの大きな魅力のひとつですよね。

なので、必要以上に多くの原料を使わずにシンプルな配合でパンを作って、小麦粉の旨味を味わってもらうことを目指しました。添加物が多いと、その味わいに違和感を持ってしまうこともあるんですよね。

窯焼きパスコ 国産小麦のバゲット カンパーニュ特別に「からだに良いものを作ろう」と意識したわけではないのですが、食べたときにおいしさを感じるということが、自ずとすべてに繋がるのではないのかなと思っています。おいしくするための努力を積み重ねて、結果的にからだにやさしくなっていくというのが理想ですね。

広瀬さん(以下、ヒ):「窯焼きパスコ」は特に、朝晩のご飯代わりに毎日食べるようなものだから、安心して食べていただきたい、という気持ちは強いです。安心して毎日食べられるものを手頃な価格で提供することが、私たちパンメーカーの役割ですから。

実際に今はイーストフードや乳化剤の不使用を求める声も多いですし、いただいた声に応えて、おいしくてからだにもやさしいパンを提供していきたいと常に思っています。

「窯焼きパスコ」開発までの道のり

窯焼きパスコ 国産小麦のバゲット カンパーニュ箱:「窯焼きパスコ」を開発するにあたって、どんな苦労がありましたか?

カ:「窯焼きパスコ」は、構想から完成まで約2年かかりました…。実は、他の製品よりも時間がかかってしまって…。だからこそ、とても思い入れのある製品ですね。

特に苦労したのは、低温長時間発酵(国産小麦のバゲット)という、低温でゆっくりとパンを発酵(膨らませる)させるパンの生産工程があり、この工程が工場の生産ラインで品質が安定しなかったことです。最初は膨らみも味も思うようにならなくて、現場と相談しながら少しづつ進めていきました。約1ヶ月ほどはテストを繰り返しましたね。

窯焼きパスコ 国産小麦のバゲット カンパーニュ箱:袋を開けたら、いい香りがふわ〜っと広がって、それがすごく印象的だったんです。焦げ方も絶妙で、本当に焼きたてみたいだなあと思いました。

カ:ありがとうございます! 香りに関してはその低温長時間発酵やルヴァン(発酵種)の使用が大きいですね。そこを感じていただいたのであれば、苦労の甲斐がありました(笑)

ワ:パンの焼き色にもこだわりがありますね。低温長時間発酵によって、旨味成分とともに糖が生成されるのですが、それらが焼けることによってよい色づきになるんです。また、ハード系のパンを作るために開発された国産小麦粉を100%使用し、石窯のオーブンで焼き上げることで、石に蓄えられた熱が素材の風味をじっくり引き出し、外はパリッ、中はふっくら、しっとりした食感のパンに仕上がっています。

本場フランスをイメージしたパッケージ

窯焼きパスコ 国産小麦のバゲット カンパーニュ
箱:パッケージもかわいいですよね。公式サイトもおしゃれだなあと思いました。

ワ:それは嬉しいです。「窯焼きパスコ」のブルーとホワイトの市松模様のパッケージは、本場フランスのビストロで使われているようなタイルをイメージしていて。ちょっとポップで心を躍らせるような雰囲気にして、ロゴも温かみのある書体で仕上げています。

箱:昨年の12月に発売されてまだ数ヶ月しか経っていませんが、実際のところ反応はどうですか?

ヒ:ありがたいことに、すでに300件ちかくのSNS投稿があったり、直接お電話をいただくなど、大きな反響をいただいています。InstagramやTwitterで「パッケージやサイトがおしゃれ!」「やっとおいしいパンを見つけた〜!」と喜びのツイートをしてくれている方もいて。パンへの愛に溢れたパスコの公式SNSアカウントも、ぜひのぞいてみてください!

温め直して焼きたて感を楽しむのがおすすめ!

箱:最後に、「窯焼きパスコ」はぜひこういう風に食べて欲しい! というおすすめの食べ方があったら教えてください。

ヒ:素材の味を楽しんでいただけますので、シンプルに食べて欲しいですね。ですので、焼くのではなく、温め直しがおすすめですよ。この温め直しを私たちは「リベイク」と呼んでいます。

窯焼きパスコ 国産小麦のバゲット カンパーニュバゲットであれば霧吹きで少し水をかけるか、アルミホイルを被せてトースターで数分リベイクするだけ。アルミホイルでバゲットをくるんでしまうのではなく、上から被せるだけ、というのがポイントですね。

デンプンに熱でアプローチすることによって、より焼きたてに近い状態に戻すことができて、もっちり感が全然違ってきますよ。それをバターで食べるのが、一番小麦粉の味わいが分かっておすすめです!

窯焼きパスコ 国産小麦のバゲット カンパーニュ外はパリパリで中がふっくらと、焼きたての味を楽しめます。

カ:そういえば、フランス人ってバゲットをおもむろにかじりながら歩くじゃないですか!

それが一番おいしい食べ方なんじゃないかと思って、実は一度、名古屋駅まで「窯焼きパスコ」をかじりながら歩いてみたんです。いやあ、おいしかったのですが、めちゃくちゃ恥ずかしかったですね(笑)。

そんな風に日々「窯焼きパスコ」と向き合い、試行錯誤しながら、色々と新しい取り組みを計画中です。今後の展開にぜひ注目していてください!

敷島製パンの皆さまありがとうございました!

敷島製パンの皆さまはもちろんパンが大好きで、毎日のように食べているそう。パンづくりへの情熱に触れることができた貴重な時間でした。

料理にも合わせやすくて、パンならではの食感や風味が楽しめるハード系パン。時間にゆとりを持って、じっくりそのおいしさを味わいながら、ちょっぴりからだを気遣う。

食事をゆったりと楽しみながら、少しだけからだを整えたいなという週末の食卓にも、窯焼きパスコはぴったりだなあと思いました。

お買い物でスーパーに行った際はぜひ、本場のビストロをイメージしたパッケージの「窯焼きパスコ」を探してみてください!

    「窯焼きパスコ」
    国産小麦のバゲット
    国産小麦のカンパーニュ くるみレーズン7枚スライス
    販売エリア : 関東、中部、関西、中国、四国地区
    販売店 : 量販店、食料品店 等
    公式Webサイト:https://www.pasconet.co.jp/kamayaki_pasco/