アイスランドの雄大な自然と街並みに引き込まれる!写真を使った旅行記ZINE

「OPEN ME」の言葉と共に、アイスランドの世界に引き込まれるZINE

こんにちは、橋本香です。世界に広がるZINEのこと、11回目に紹介するのは旅行記ZINE。このZINEは、台湾在住の写真家Cho Fang YuさんのZINEで、作者がアイスランドを旅行した記録を写真でまとめた1冊で、タイトルの「OPEN ME」という言葉に惹かれて手に取ったZINEです。今までアイスランドに行ったことのない私にとっては、とてもワクワクする旅行記ZINEの1冊だったので、ご紹介したいと思います。

貼り付けられた1枚の写真から、旅がスタート!

どんなZINEかな、とドキドキしながら開いたZINEの最初のページに、作者からのメッセージが書かれていました。

I AM FROM TAIWAN. 
HERE ARE SOME PHOTO IN ICELAND
―TRAVEL WITH ME.
(『I AM A ZINE』 3ページより引用)

私は台湾から来ました。
ここには、いくつかのアイスランドの写真があります。
-私と一緒に旅しましょう。

そして文章の下には、マスキングテープで簡単に貼りつけられた1枚の写真。
そして文章の下には、マスキングテープで簡単に貼りつけられた1枚の写真。本物の写真が貼り付けられていました。その写真には、大きな雲から雨が降り注ぐ、雄大な大地が写っています。見たことのない風景の写真に、誘われる文章に連れられて、ちょっと一緒に旅をする気分でZINEをめくってみることにしました。

写真の裏には、作者からのサインとメッセージが書かれていました。
写真の裏には、作者からのサインとメッセージが書かれていました。1枚づつサインをして、写真を貼ったんですね。作者のこだわりたい部分だったのかなと、想像しました。こんな風に手をかけた部分があるのが、ZINEの楽しいところです。

アイスランドの空気が伝わってくる、自然と街の写真

ページをめくっていくと、大自然を走る子供たちや、キャンプの様子、湖か海か、水面と羽ばたく鳥たちの写真。(その大地を歩いて旅行している気分で)意外と雪が少ないんだ~と思いながらページをめくっていくと、アイスランドらしい氷河の残る山と、海に浮かぶ氷河の写真。あまりの自然の美しさに、アイスランドでは実際にどんな風が吹いて、どんな冷たさで、どんな空気が流れているのか、そして他にどんな風景があるのか、とても興味が湧いてきました。
アイスランドの空気が伝わってくる、自然と街の写真

Cho Fang Yu

Cho Fang Yu

Cho Fang Yu

Cho Fang Yu

後半には、教会や小さな家々、そして街を見下ろす写真がありました。
後半には、教会や小さな家々、そして街を見下ろす写真がありました。
まるでおもちゃの家が並んでいるような、そんなカラフルでかわいらしい屋根が並ぶ写真です。この写真は、いったいどこから撮ったんでしょうか?

このZINEを購入した場所は、実は台湾なんです。台北で開催されたベントで購入したZINEで、文章はすべて中国語で書かれています。北欧にも近いアイスランドの、ヨーロッパを雰囲気を感じる写真と、アジアの中国語が混ざって、なんとも不思議な感覚になります。
このZINEを購入した場所は、実は台湾なんです。台北で開催されたベントで購入したZINEで、文章はすべて中国語で書かれています。北欧にも近いアイスランドの、ヨーロッパを雰囲気を感じる写真と、アジアの中国語が混ざって、なんとも不思議な感覚になります。

簡単にクリップで製本しているのには、理由がありました

このZINEの製本方法は本当に簡単で、よくある事務用のクリップで挟んでいるだけでした。こんな製本の方法もあるんだ~と思いながら、やはり取り外しできるクリップ、どうしても外してみたくなりました。思い切って外してみると、なんと一緒についていた白色のカバーに、ひと工夫あったんです。
簡単にクリップで製本しているのには、理由がありました

クリップをはずしてみると、シンプルな黒い表紙だと思っていたところに、金箔の文字が!そして、カバーだと思っていたものが、実は広げることができるポスターのようなものだったんです。
クリップをはずしてみると、シンプルな黒い表紙だと思っていたところに、金箔の文字が!そして、カバーだと思っていたものが、実は広げることができるポスターのようなものだったんです。黒いZINEが本体だとすると、こちらは別冊のような感じです。

折りたたまれていたカバーを広げると、表面にはレイアウトされた写真、裏には大きな1枚の写真が。

本当に、雄大な風景です。ZINEの中の写真も綺麗なのですが、大きなサイズの写真だと、その自然の美しさがより伝わってくるような気がします。もし私がアイスランドに行くことがあったら、この景色を探してみてみたいなぁ~と思いました。
折りたたまれていたカバーを広げると、表面にはレイアウトされた写真、裏には大きな1枚の写真が。
ポスターの裏面右下には、192/200のNo.が手書きで入っていました!本文のどこにもNo.が入っていないな~と思っていたのですが、まさかここに入っているとは!(ZINEを見る時にはNo.が入っているのか、何冊作っているのかが、ついつい気になります)

本体の最後には作者の名前と共に「ドライブしながらアイスランドの沢山の水辺を見た本」という文が書かれていましたが、確かにZINEに載っている写真のほとんどに、川や海、氷河、雨、滝と水が様々な形で写りこんでいたことに気がつきました。
本体の最後には作者の名前と共に「ドライブしながらアイスランドの沢山の水辺を見た本」という文が書かれていましたが、確かにZINEに載っている写真のほとんどに、川や海、氷河、雨、滝と水が様々な形で写りこんでいたことに気がつきました。

読み物の旅行記ZINEに出会うことはこれまでもありましたが、写真だけで作られた旅行記は、その場所の想像がまっすぐに伝わってくるので、今にでもアイスランドに行ってみたくなりました。
読み物の旅行記ZINEに出会うことはこれまでもありましたが、写真だけで作られた旅行記は、その場所の想像がまっすぐに伝わってくるので、今にでもアイスランドに行ってみたくなりました。今回の旅行記は写真でしたが、お店の情報や購入したもの、体験など、旅行の思い出は形にしやすいので、自分でもZINEが作れそうな気がしますね。いつか、私も旅行記ZINEを作るのにチャレンジしてみたいと思います!

    『I AM A ZINE -DRIVING THROUGH ICELAND AND SEEING LOTS OT WATER-』

    CHO. FANGYU
    発行部数 200部
    A5 36頁+ポスター

    Cho Fang Yu

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