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こんにちは、箱庭編集部です。
先日行われた箱庭のガッコウ「WEB発信講座」で、グループに分かれて行った記事制作のワークショップ。チームに分かれて制作し、発表した結果、Aチームのこちらの記事が投票で一位となりました!Aチームのみなさん、おめでとうございます!今日はメンバーみなさんの力を終結して仕上げてくださった力作をご覧いただきたいと思います。それでは、どうぞ!

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2月8日は、お世話になった針にありがとうを伝える日

こんにちは、箱庭のガッコウ「ウェブ発信講座」Aチームです。

みなさん、お正月は初詣に行きましたか?
1年のはじまりに、神社やお寺にお参りする風習はおなじみですよね。でも、日本には季節の伝統行事がもっとたくさんあるんです!

今日は、ハンドメイド好きな方にピッタリの「針供養(はりくよう)」についてご紹介します。

針供養とは?

171211A_02針に感謝をして、裁縫の上達を祈る行事です。
折れ曲がったり錆びたりして使えなくなってしまった針たちを、豆腐やこんにゃくに刺して供養します。ずっと硬いものを刺し続けてくれた針に、最後はやわらかいところで休んでほしいという想いがこめられているんです!

神社やお寺に奉納して供養することが一般的ですが、昔はそれぞれの家庭で行なっていたそうです。針仕事は生活に欠かせないものだったんですね。

まるでアート! みんなの針供養フォト

カラフルで個性的な見た目は、まるでアートのようです。
Instagramに投稿された写真をピックアップしてご紹介します! キャプションからも、愛がひしひしと伝わってきますね…!

神々しい美しさ…!

カラフル&ポップでインスタ映え!

この他にも、インスタグラムでは#針供養のハッシュタグで素敵な写真がたくさんアップされていました。

歴史や由来は?

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今回、針供養についていろいろと調べてみたのですが、その始まりは平安時代で、江戸時代になり全国に広がったと考えられているようです。一説では、“生まれた土地の神様を祀る日には、針仕事を休む”という意味をもつ「社日(しゃにち)に針線を止む」という中国の習わしが起源になっているとか。

さらに日本では、古くから12月8日と2月8日を「事八日(ことようか)」と呼び、事を始めたり納めたりする大切な日としていました。こうした風習が結びついて、地域によってどちらか一方の日、もしくは両日に針供養が行われるようになったそうです。

どこで供養できるの?

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針供養を行う寺社は、全国各地にいろいろあるようですが、裁縫の道を初めて伝えた神様・少彦名命(すくなびこなのみこと)が祀られている、和歌山県の淡嶋神社が発祥の地と言われているそう。殆どが2月8日に行われているようなので、気になった方はお近くの針供養を行っている場所を探してみてくださいね。

いかがでしたか?
身の回りの物や道具への感謝の気持ちを、いつまでも忘れずにいたいですね。そして、日本の神様や自然とのつながりを感じられる季節の伝統行事を、もっと大切にしようと思いました。

みなさんは針供養にどんな想いをこめますか? 今年も素敵な写真がアップされることを楽しみにしています!

わたしたちが書きました

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山本 明香
ガテン系現場女子。山歩きとネコとイヌが好き。

川瀬 絢子
モグリのデザイナー。趣味は読書。

馬場 澄礼
取材好きのライター。御朱印集めに夢中。

永山 徹子
giggleデザイナー。日々3歳娘の手のひらの上で転がされています。

梅垣 陽子
ニジノ絵本屋スタッフ兼絵本作家。いつもなにか食べている。

増井 麻衣
新米webディレクター。自称パン芸人。

◆参考文献
荒井 修.江戸・東京 下町の歳時記.集英社,2010,44-45p
岩井 宏實.日本人 祝いと祀りのしきたり.青春出版社,2012,70-71p