わくわく発見!世界の民族衣裳

民族衣装を通して世界をのぞいてみよう!

こんにちは、箱庭 moです。
旅によく出る箱庭編集部ですが、海外の旅先では日本と違ったいろいろな文化を楽しむことができます。建築物や食を楽しむのももちろんですが、“衣装”も文化の違いを感じられるもののひとつ。旅先でその土地のアイテムを手に入れたり民族衣装体験をしたりするのも楽しいですよね。
今日はそんな世界の民族衣装に注目した『わくわく発見!世界の民族衣装』をご紹介したいと思います。

わくわく発見!世界の民族衣裳
それぞれの土地の伝統や歴史の中で生まれた衣服である民族衣装。世界地図で見てみるとこんなにもたくさんの民族衣装があるんです!
本書では、そんな45カ国の民族衣装をイラストで楽しく紹介しています。絵本のような作りになっているので、大人はもちろんお子さんと一緒に楽しむことができますよ。民族衣装を通して、共通点などから文化の交流を発見したり、見たこともない衣装に想像を膨らませたりできるこの1冊。それでは内容を見てみましょう~!

わくわく発見!世界の民族衣裳
本書では、世界の地域ごとに分類して民族衣装が紹介されています。
まずは日本を含む、アジア・オセアニアの衣装。日本の「きもの」と同様に前開きでガウンのような形の衣服が多くみられます。今まであんまり意識していなかったけど、確かに同じような系統だったんだなぁと感心しました!
また、南半球のオセアニアでは腰に布を巻いただけの衣装など、世界で見ると同じ地域に属していても様々な衣装があり、文化の違いを感じられておもしろいです。

わくわく発見!世界の民族衣裳
それぞれの国の民族衣装の名称や特徴なども細かく紹介されています。左ページはベトナムの衣装「アオザイ」。アオザイの下に履いているズボンは「クワン」といって未婚者は白、既婚者は黒を履いていたなど、日本にはない文化に国の歴史の違いを感じることができます。また、右ページのインドのように男女でまったく衣装が異なる国もあるのもおもしろいです。

わくわく発見!世界の民族衣裳
こちらはヨーロッパの民族衣装マップ。アジア・オセアニアと異なり女性はブラウス、スカート、エプロンの組み合わせが多く、男性はジャケットにズボンなど、現在わたしたちが着る洋服に似ています。

わくわく発見!世界の民族衣裳
左はフランスのブルターニュ地方で女性が着る民族衣装。黒い生地に金銀の糸で刺繍をしたドレスで頭に「コアフ」というレースのぼうしをかぶるのが特徴なんだとか。右はオランダの女性の衣装。黒い上着と花模様のベストを着て、しましまのスカートに黒いエプロンをつけ、頭には「フル」という白いレースのぼうしをかぶるそう。私はあまりヨーロッパの民族衣装のちがいについて考えたことがなかったのですが、それぞれの国に上下どんな決まりがあって、ぼうしや小物も少しずつちがいがあると知って勉強になりました!

わくわく発見!世界の民族衣裳

アメリカのページでは、ナバホ族やイヌイットなど先住民族のちがいで衣装が紹介されています。さすが大きな国なだけあって1つの国でこんなにも多種多様な民族・文化があることに驚かされます。そして衣装から住む場所の環境や歴史も垣間見えるのがとっても興味深い内容でした。

足早にご紹介しましたが、他にも見たことのない民族衣装がたくさん掲載されています!近くの国から、遠くの国まで、民族衣装にふれて世界をめぐった気分になる1冊でした。ぜひページをめくって、お気に入りの民族衣装を見つけてみてくださいね~!

    世界の民族衣装


    著者:竹永 絵里
    価格:定価1,944円(本体1,800円)
    仕様:単行本 A4 、56ページ
    ISBN:978-4-309-61344-4
    Cコード:8039
    発売日:2017.11.13