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おいしくてからだにも優しい!ロースイーツとグルテンフリーカレーのお店 西荻窪『raccoon』
こんにちは、箱庭編集部の祥子です。
すこし時間のゆとりをもてる週末、からだとこころを無理せず楽しみながら整えたいな〜と生まれたコーナー『週末からだ時間』。
改めてからだとこころのことを意識しだすと、色々なことばが耳に入ってきますよね。
近頃は、「ロースイーツ」や「グルテンフリー」ということばもよく耳にしていて、気になってはいるけれど、オーガニックからさらに一歩踏み込んだストイックな雰囲気なのかなあ…?味はどうなんだろう?と思ったりもしていました。
そんなときに西荻窪で見つけた、週末だけのロースイーツとグルテンフリーカレーのお店『raccoon』さん。気になっていたロースイーツとグルテンフリーの魅力について聞いてみました!
夫婦二人の夢だったカフェをオープン
箱庭とも縁の深い街、西荻窪。西荻窪駅から少し歩くと、道の角に真っ白な扉が現れます。
こちらが、週末だけのロースイーツとグルテンフリーカレーのお店raccoonです。2017年2月にオープンしたraccoonは、ご夫婦二人で作った、静かでゆったりとした空気が流れるカフェ。
もともと二人でカフェをやりたいねと話していたそうですが、ご主人の趣味が高じてスパイスカレーを手作りするようになったこと、店主のみちるさんが、ダイエットで小麦粉や白砂糖を減らす食事制限をしたことが重なって、ロースイーツやグルテンフリーにもっと気軽に触れることのできるお店をつくることになったそうです。
raccoonというお店の名前は、raccoonができる前にこの場所にあった居酒屋さん「たぬき」に由来しているのだとか。その居酒屋さんのように、地域密着型のお店になっていきたいという願いを込めているそうです。
さらりと食べられるグルテンフリーカレー
raccoon人気メニューのグルテンフリーカレー。こちらは、スパイスカレー好きを極めて自らつくるようになったというご主人によるもの。
なかでも人気なのは、定番の「ポークカレー」と「週替わりのカレー」の2種類が同時に楽しめる「ハーフ&ハーフ」。見た目もとってもフォトジェニックですよね!
一般的なとろみのある欧風カレーは基本的に小麦粉が入っているのですが、小麦粉って実は体質的に消化しにくいという人も多いのだとか。知らなかったです!
そこでraccoonでは、胃に持たれにくく重くないカレーを目指しているそうです。
小麦粉ってほとんどのお料理に入っていますよね。店主のみちるさん曰く、お醤油などの調味料にも入っているのだとか。
raccoonのグルテンフリーカレーは小麦粉が入っていない分、粘り気が少なくてさらりと食べられます。時間をかけてぐつぐつ煮込んで出るコクとしっかり効いたスパイス、ごろごろっと入った厚めの豚肉も食べごたえがあっておいしい!
大きなお皿で出てくるので、わたしにはちょっと多いかな…?なんて思っていたのですが、カレー特有の重さがなくするすると食べられて、あっという間に完食してしまいました。ブルーのアラビアのお皿に添えられるのは、韓国のカトラリー「スッカラ」。平たく幅広いスッカラは、カレーを残さずすくえて、口にも運びやすいんです。ここにもお二人のこだわりが詰まっているんですね。
ロースイーツは、ケーキとタルトの二種類。タルトは季節ごとに変わり、旬のフルーツとの組み合わせが楽しめます。今の季節は可愛いいちごのタルト!いちごの上から金粉がかかっていて、キラキラ光る姿になんとも心ときめきますね。
ロースイーツの「ロー」は、「生」という意味ですが、その名の通り、48℃以上に加熱せずに作られたスイーツのことを指します。
なぜ48℃以上に加熱しないのでしょうか?
そうすることによって、素材そのままの味が楽しめることはもちろん、ビタミンや酵素などの栄養素が失われにくくなるのだと教えてもらいました。
ロースイーツは、乳製品や卵、小麦や白砂糖も使用せずに作られています。一体何を使って作るんだろう?とみなさんも疑問ですよね。オイルやナッツ、フルーツやスーパーフードにメイプルシロップやアガペシロップなどの自然の甘味料を加えて作るのだそうです。
タルトの生地は焼かずに、ナッツにシロップを混ぜたものを、型でひとつひとつ押しかためて作られています。口に入れると、ナッツならではのホロホロっとした食感と香ばしい香りが広がりました。
「ロースイーツは良いオイルが取り入れられるし、少し食べるだけで満足感を得やすいんです。オイルやナッツの風味がしっかりと感じられるのも魅力ですね」と、みちるさん。こちらは、定番のローチーズケーキ。一口食べてみて、ロースイーツとは思えないようなしっとり甘く濃厚な味にびっくり!チーズのような味なのに、チーズを全く使用していないというから驚きました。
ロースイーツって、小麦や白砂糖を使わずに低カロリーになる分、味も味気なくなるんだろうと思っていたんです。実際食べてみると、香りがよく甘さもしっかりあって、1つでかなりの満足感がありました。「ロースイーツはとっても簡単に作れるから、食べたいなと思ったら家でもどんどん作って欲しいですね」とみちるさん。なんと、raccoonのチーズケーキのレシピをInstagramで公開しているんです。
こんなにおいしくてからだにもよくて、作るのも簡単だなんて。ロースイーツの世界をもっと知りたいなあと思いました。
ゆったりとした時間を過ごせる空間
raccoonの心地よい空気感を作り上げているのは、古いもの好きな二人がコツコツ集めた、年月を重ねた魅力のあるインテリア。
インテリアは、二人の好きな「無相創」という古道具店で購入したものが多いそうです。改装時に予算の関係で手を加えずそのままにしただけ、という剥き出しの床もインテリアの雰囲気にマッチしていました。壁際には、一人掛けのスペースもあります。ここで読書をしたり考えごとをしたりと、一人の時間を過ごす方も多いようですよ。店内には、本や映画や漫画、演劇など、カルチャー好きのご主人の趣味がうかがえる書籍たちも並んでいます。
不思議とリラックスできるのは、二人が集めた本当に好きなものだけに囲まれているからなのかもしれません。
からだにいいことをした!と、こころもポジティブに
raccoonでは、ストイックに食事制限をしている方やアレルギーで控えている方だけでなく、「おいしいなあ」と食事をしていて気がついたらグルテンフリーだった、ロースイーツだった、という感じでゆる〜くたくさんの人に触れてもらうことが理想なのだそう。
無理に取り入れようとせずに、日々の生活にたまに取り入れてみようかなあというくらいでいて欲しいそうです。
「今日はからだにいいものを食べたなあ、自分にやさしくしたなあ」と思うことで、からだと一緒にこころもすこやかになりそう!raccoonを通して、食べることに対してポジティブな気持ちになる楽しさを知って欲しいと、店主のみちるさん。
今回、raccoonでロースイーツやグルテンフリーに実際に触れてみて、今まで勝手に抱いていたロースイーツやグルテンフリーのやや堅苦しいイメージがすっかり変わりました。
週末はちょっぴりからだにいいことをしに、西荻窪raccoonに出かけてみてくださいね。
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raccoon
場所:東京都杉並区西荻南3-4-1
営業時間:11:30〜20:00 (L.O. 19:30)
定休日:月〜木曜日
Facebook:https://www.facebook.com/raccoon.tokyo/
Instagram:https://www.instagram.com/raccoon.tokyo/