LIFE 暮らしを楽しむグッドな情報
週末読みたい本『でも、ふりかえれば甘ったるく』
様々なバックボーンを持つ女性10人で制作したエッセイ・随筆集
こんにちは、シオリです。
今日ご紹介するのは、週末に美味しいコーヒーでも飲みながら、ゆっくりとした時間を過ごしながら読みたい一冊『でも、ふりかえれば甘ったるく』です。
本書は、カメラマン、芸術家、ライター、編集、浪人生など、様々なバックボーンを持つ女性10名のみで制作したオムニバス集。悩みながら、もがきながら、噛み締めながら「今」を生きる著者9名とイラストレーター1名が、自分らしく想いを綴っています。
私がまず気になったのが、このカバーデザイン。手掛けているのは、イラストレーター/デザイナーのeryさん。ちょっと不思議で可愛らしいイラストが、目を惹きますよね。
中味には、「幸せとはなんなのか?」を考えて紡ぎ出された言葉が、たくさん詰まっていました。それぞれのエピソードは、リアルな女の子たちのリアルな日常。ブログやSNSの投稿を眺めているかのような身近さを感じる文章を読んでいると、自分の日常のなかにも、何か“幸せ”を見つけてみたくなります。
そして、この本を読んで私が改めて「いいな」と思ったもの、それは“短歌”です。伊藤紺さんの「ファミレスのボタン長押しするように甘く」や、生湯葉シホさんの「永遠には続かない」の中に登場する短歌に、心掴まれたのです。限られた言葉で生き生きと臨場感をもって思いを表現できるものなんだと、改めて気づかされました。
ちなみに、カバーイラストのeryさんと伊藤紺さんは「NEW DUGONG」という制作ユニットの活動をされていて、これまた二人の魅力がさらに増幅してて素敵なので、気になった方はチェックしてみてくださいね。このように、10名それぞれに注目してみるのも、この本のひとつの楽しみ方だと思います。
私にいろいろな気づきをくれた一冊『でも、ふりかえれば甘ったるく』。オムニバスなので、ちょっと時間のあるときにパラパラとめくって読んだり、読みたいところから好きに読めたりするのもちょうどいいです。ぜひ、みなさんも手に取ってみてくださいね。
でも、ふりかえれば甘ったるく (PAPER PAPER)
著者:エヒラ ナナエ,ery,伊藤 紺,いつか 床子,こいぬま めぐみ,mao nakazawa,生湯葉 シホ,西平 麻依,菅原 沙妃,渡邉 ひろ子/西川 タイジ
発行元:株式会社シネボーイ/PAPER PAPER
発売元:日販アイ・ピー・エス株式会社
【目次(著者/タイトル)】
01.伊藤 紺/ファミレスのボタン長押しするように甘く
02.生湯葉 シホ/永遠には続かない
03.こいぬま めぐみ/検索結果は見つかりませんでした
04.いつか 床子/幸せでない話
05.mao nakazawa/私の庭
06.菅原 沙妃/ここにいていいよ
07.西平 麻依/大人になるのは、きっとそれから
08.渡邉 ひろ子/夜の散歩から
09.エヒラ ナナエ/愛すべき孤独に
10.ery/カバーデザイン
【スタッフ】
Produce :西川 タイジ(CINEBOY inc./PAPER PAPER)
Book Design:近成 カズキ(CINEBOY inc./PAPER PAPER)