猫ヲ読ム 文筆家・漫画家が綴る、ネコセトラ

様々な人物の「猫」エピソードに、思わず笑みがこぼれる一冊。

こんにちは、シオリです。
みなさん、猫はお好きですか?私は猫を飼って10年弱になりますが、そのなんとも言えない魅力に日々癒されながら暮らしています。今日ご紹介するのは、そんな「猫」に関する一冊です。

職業、年齢、時代を問わず、みんなが書かずにいられない「猫」のこと。

猫ヲ読ム 文筆家・漫画家が綴る、ネコセトラ』は、文筆家、評論家、写真家、画家、漫画家、詩人、学者、医者、芸人、テレビディレクター、俳優、映画監督など、74名の著名人が「猫」と付き合うなかで綴った“ひと言”が120通りも収められているという、たくさんの猫愛が詰まった本。猫好きのイメージが強い方から、猫好きだったんだ!と意外に思う方まで、たくさんの著名人が名を連ねていますが、書かれているエピソードはどれもクスっと笑ってしまう可愛らしいものばかりなんです!

そして、そのエピソードを彩るのは、ご自身も猫と暮らしているというホリナルミさんのイラスト。優しいタッチからは、猫の愛らしさ、間抜けさ、いじらしさなど、様々な魅力がじわじわと伝わってきます。

今日は、そんな魅力溢れる本の中身を、少しだけお見せしたいと思います。

猫ヲ読ム 文筆家・漫画家が綴る、ネコセトラ
まず気になるのは、まるで猫を祀った神社のようなイラストが目を惹くカバー。よく見ると、何匹もの猫が隠れているのが分かるでしょうか?また、使われている紙も裏がクラフト紙のような質感で、思わず手に取りたくなるんです。佇まいが素敵な本は、猫のように側に置いておきたくなりますね。

猫ヲ読ム 文筆家・漫画家が綴る、ネコセトラ
そして目次がこちら。おみくじのようなデザインが、目次とは思えないかわいさ!本書では8つのカテゴリーに分けられ、様々なエピソードが紹介されています。ここからは、私が気になったものをいくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。

猫ヲ読ム 文筆家・漫画家が綴る、ネコセトラ
「猫ヲ好ム」の最初に登場するのは、解剖学者・養老孟司さんの言葉です。私自身もそうですが、家に帰ったらまず猫の姿を探してしまいます。出迎えてくれるときもあるけれど、どこを探しても見当たらない!ということも。すると、人間のベッドのなかでぬくぬく寝ていたりするんですよね。

猫ヲ読ム 文筆家・漫画家が綴る、ネコセトラ
こちらは、同じく「猫ヲ好ム」にあったデザイナー・鴨居羊子さんの言葉。人間と飼い猫の絶妙な距離感を持った関係は、他の動物との暮らしでは味わえないものではないでしょうか。

猫ヲ読ム 文筆家・漫画家が綴る、ネコセトラ
「猫ニ怒ル」には、怒りながらもその奥にある深い愛情を感じるエピソードばかり。翻訳家の尾高京子さんの言葉には、私も共感して深く頷いてしまいました。まさにこの絵のように、猫のせいで腕時計をなくしたことがあります。それでも「そこに置いた私が悪かった」と思えてしまうのは、不思議なことです(笑)。

猫ヲ読ム 文筆家・漫画家が綴る、ネコセトラ
こちらは、「猫ニ癒エル」にある爆笑問題の田中裕二さんの言葉です。猫を飼っている人なら、“猫不足”という言葉を実感することは容易ではないでしょうか?それにしてもこのイラストには、思わず笑みがこぼれてしまいますね!

猫ヲ読ム 文筆家・漫画家が綴る、ネコセトラ
そして、「猫ニ学ブ」にあった小説家・大佛次郎氏の言葉には、人間としてもグッとくる猫の生き様が書かれていました。言葉は話さないけれど、なにか訴えているような時もあるし、どこか意志を持って行動しているように見える時もある、猫。本当に面白い生き物だなと改めて思ったのでした。

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最後に、この本の面白いなと思ったポイントを一つ。このように、イラストの索引がついているんです!初めから順番に読んでいくもよし、イラストから目に留まったものを読んでいくもよし、お好みの方法で楽しんでみてくださいね。

今日ご紹介したのは、ほんの一部です。ぜひ、実際に手に取っていただき、もっともっと猫を満喫してください(笑)。私も、ちょっと疲れたなと思った時に開いて、様々な猫エピソードに癒されたいと思います。