KOIKEYA PRIDE POTATO 本格うす塩 無添加ポテトチップスこんにちは、箱庭編集部の祥子です。

すこしゆったりできる週末、からだとこころを楽しみながら自然に整えることを目指して始まった『週末からだ時間』。

からだは整えたいけど、たまには甘いものやポテトチップスも食べたーい!!そんな要望に応えてくれるのが、湖池屋の「KOIKEYA PRIDE POTATO」です。

発売当初から老舗料亭の料理のような高級感ある味のラインナップがSNSでも話題沸騰、品切れ状態になるなんてこともあり…2017年度グッドデザイン賞を受賞したパッケージも話題になった本品。

そんな「KOIKEYA PRIDE POTATO」から「濃厚のり塩」に加えて「インペリアルコンソメ」、そして無添加の「本格うす塩味」という3つの味が発売されたんです!

「濃厚のり塩」「インペリアルコンソメ」はもちろん気になるのですが、からだのことを気遣ったら、やはり無添加の「本格うす塩味」に注目したいところ。

湖池屋という大企業が、無添加のポテトチップスを発売したというのも気になります。

そこで今回の「週末からだ時間」では、湖池屋さんに直接「KOIKEYA PRIDE POTATO」の無添加ポテトチップスが、生まれた背景を聞いてきました!

老舗の本気が詰まった「KOIKEYA PRIDE POTATO」

KOIKEYA PRIDE POTATO 本格うす塩 無添加ポテトチップス「KOIKEYA PRIDE POTATO」ブランドマネージャー野田さん。

「KOIKEYA PRIDE POTATO」は、1962年からポテトチップスを作り続けてきた湖池屋が、2016年に改めて原点に立ち返り、老舗のプライドをかけて生み出したブランドです。

それは、ていねいに日本料理を作るように、素材から製法まで妥協することなくおいしいポテトチップスを追求する!という、情熱みなぎるもの。

2017年末、それまでの「秘伝濃厚のり塩」「松茸香る極みだし塩」「魅惑の炙り和牛」というラインナップに加えて「インペリアルコンソメ」、無添加の「うす塩味」という、新たな2つの味が誕生しました。

2年目を迎えた2018年2月には、商品ラインナップも見直し、新たな「KOIKEYA PRIDE POTATO」として、「濃厚のり塩」「インペリアルコンソメ」、無添加の「本格うす塩味」の3品でリニューアル発売しています。

他にはないうす塩味を追求した結果、無添加にたどり着いた

KOIKEYA PRIDE POTATO 本格うす塩 無添加ポテトチップス箱庭編集部(以下、箱庭):2017年に「KOIKEYA PRIDE POTATO」が発売されたときはパッケージデザインはもちろん、松茸や炙り和牛といった高級感のある味のラインナップもかなり話題になりましたよね! 今回、新たに無添加が発売されて驚いたのですが…この規模感で無添加を発売された理由を教えてください。

野田さん(以下、野田):湖池屋のプライドをかけてスタートした「KOIKEYA PRIDE POTATO」は発売2年目を迎えて、今次のステージにきています。

「のり塩」「うすしお味」「コンソメ」という言わばポテトチップスの王道の味なんですが、この3つの味って市場には溢れかえっているじゃないですか。だから、他とは違う湖池屋ならでは切り口を考えたんです。

うす塩味って、つまりはじゃがいもと塩だけ。じゃあ一体どうしたら、他にはないうす塩味になるんだろう…と考えた結果、うま味調味料と香料の無添加に行き着きました。

添加物は絶対的にからだに悪いものではないけれど、できるだけ控えたいという人も多いですよね。健康志向に加え、素材そのものの味を楽しみたいというニーズが年々増えてきているというのも、無添加を発売する後押しになりました。KOIKEYA PRIDE POTATO 本格うす塩 無添加ポテトチップス

無添加を意識せずにリピートしたくなる味を追求

箱庭:でも、大量生産が必要なシーンでは、うま味調味料や香料があることで味を一定に保ちやすいということもありますよね?使わないことで、味がバラけてしまうんではないですか?

野田:うま味調味料と香料をただ単に引き算しただけでは、おっしゃる通りに味のバランスが取りづらいです。それに、そっけない味になってしまって食べた時に物足りなさを感じやすいんですよね。
それを解消するために味付けの難易度は、正直上がりましたね! うま味調味料と香料が抜けた分、日高産昆布と国産まぐろ節でうま味を補って味のバランスを整えながら、食べ応えを出しています。このうま味も、ベースのじゃがいもの味を活かしながら塩よりも前に出ないようにしなければいけないので、かなりの量の組み合わせを試しました。

条件の絞られた中で味の豊かさや風味をどう出していくか…微妙なさじ加減の調整は、今回とても大きなチャレンジでしたね!

買う価値があるな、やっぱり湖池屋は違うなと思ってもらえるように、妥協せずに取り組んでいった結果がこの「KOIKEYA PRIDE POTATO」の味なんです。

箱庭:日高産昆布と国産まぐろ節をうま味として使われているんですね! だからでしょうか?実際食べてみて、もたつきのないさっぱりした後味がすごく印象的だったんです。

野田:「KOIKEYA PRIDE POTATO」の本格うす塩味は、意識せずリピートしてしまう無添加、という存在になりたいと思いました。

自然素材のうま味を足すことでさっぱりしながらも、なぜか続けて食べてしまうというようなものを狙っています。舌に味が蓄積していく感じがなくて、不思議とさっぱりした後味に仕上げたと思っています。

日本料理のように、じゃがいもと向き合って調理方法を毎日変える

KOIKEYA PRIDE POTATO 本格うす塩 無添加ポテトチップス箱庭:シンプルな配合にするほど、素材本来の味が際立ってくると思うのですが、使用するじゃがいもにはどんなこだわりがありますか?

野田:創業以来、使用するじゃがいもは100%日本産であることにこだわっています。また、工場では、その日使用するじゃがいもによっておいしいポテトチップスを安定的に生産するため、その時のじゃがいもにあった状態で生産するよう日々調整しています。

箱庭:えっ!? その日のじゃがいもによって変えるんですか!? それって味の調整がかなり大変なのでは…。

野田:工場にはさまざまな産地のじゃがいもが届くんですが、「KOIKEYA PRIDE POTATO」は、その中からさらに毎日厳選したじゃがいもを使っているんですよ!

創業から50年余り、ずっとポテトチップスに向き合ってきて、もう職人と呼べる領域に達している技術者たちが日々届いたじゃがいもをひとつひとつ見ながら決めているんです。彼らからすると、「いもの顔を見ればわかる」そうなんですよ!

日本料理を作るように、さまざまな手間暇を惜しまないで、今日のじゃがいもはこうだから、それにあった調理法はなんだろう…と日々おいしいポテトチップスに向けて試行錯誤しています。

箱庭:正直、お話を聞いてかなりの衝撃を受けています。大量生産なので、決まったじゃがいもを毎日同じようにベルトコンベアで自動的に…なんて風景を想像していました…。

野田:最新鋭のポテトチップス製造ラインは100%完璧なものはできるけれど、「KOIKEYA PRIDE POTATO」は、湖池屋の原点に立ち返って、100%以上の最高のポテトチップスを目指して本気で取り組んでいるんです!

湖池屋には最新鋭の製造ラインももちろんあって、それを使用して生産している商品もあります。ただ、「KOIKEYA PRIDE POTATO」はあえて、歴史を積み重ねてきた昔ながらの製造ラインで作っているんです。非オートマティックな行程も加えながら。そこには、湖池屋のポテトチップスに向き合い続けてきた歴史を反映させたいという想いもあります。

そんなポテトチップスへの向き合い方や精神・ものづくりへの想いが、湖池屋として何よりも誇れる部分だと思っています。

コーヒー豆の袋をヒントにしたパッケージデザイン

KOIKEYA PRIDE POTATO 本格うす塩 無添加ポテトチップス箱庭:パッケージデザインも、他のポテトチップスとは一味違いますよね。デザインにあたって意識した部分はどんなところですか?

野田:先日、パッケージをリニューアルしたばかりです。話題になった今までのパッケージの良さを引き継ぎながら、新構築しました。無添加の本格うす塩味は、無垢なイメージを白味がかったゴールドで表現しています。
コーヒー豆の袋をヒントに、置いて立てられるパッケージにしたこともポイントですね。ポテトチップスは立たないピロータイプのものが多いですが、立つことによって、愛着が湧きやすいんです。

生活の中に溶け込んで、愛着を持ってもらえるポテトチップスにしたい…そんな風に考えて作りました。

さらに、ポテトチップスの新時代を切り開くためには、売り場でも堂々としていなきゃいけない!という思いもあって、この立てられるパッケージデザインになったんです。

「健康志向」に着目しすぎて、おいしさを忘れたくはない

箱庭:最近、健康志向の商品づくりに力を入れている大手企業も多いように感じます。湖池屋さんの今後の取り組みについて教えてください。

野田:湖池屋としても、健康志向の商品づくりには取り組んでいこうと考えています。

健康志向の菓子やスナックとなると、求められるハードルは正直すごく高いですが、挑戦していこうと思っています。今の世の中、すこやかなこころとからだって、切り離せないキーワードだと思うので。

ただ、お菓子の本質的な価値って、おいしさや楽しさ、コミュニケーションツールになることだと思っています。健康志向に着目しすぎて、そこの部分を忘れることはないようにしたいですね。おいしくてからだにやさしいというのは当たり前なので、それ以上のものを商品に込められるようにしていきたいと思います!

野田さんありがとうございました!

「KOIKEYA PRIDE POTATO」の無添加ポテトチップスが生み出された背景を知って、正直とっても驚きました。スーパーやコンビニなど、いつでもどこでも手軽に買えるポテトチップスに、こんなにも手間暇がかかっていたなんて。

もしかしたら、この背景を知る前のわたしと同じように、多くの人が「KOIKEYA PRIDE POTATO」は、ある種機械的に生産されていると思っているかもしれません。でも実際には、素材と向き合うというとてもアナログな方法で、まるで手料理のように手をかけて作られていたんです。

「KOIKEYA PRIDE POTATO」の無添加ポテトチップスが後引く味わいなのは、その作り手の気持ちが生産する過程でたっぷり染み込んでいるからなのかもしれません。その一袋一袋に湖池屋の熱意と愛情が込められていることを、一人でも多くの人に知って欲しいと感じました。

「KOIKEYA PRIDE POTATO」は、全国のスーパーやコンビニで購入することができます。
ぜひ一度、湖池屋のプライドを感じることができる「KOIKEYA PRIDE POTATO」を手に取ってみてくださいね!