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大分・国東半島で暮らす猫たちの物語

こんにちは、箱庭キュレーターのカナコです。
今日ご紹介するのは、田舎で暮らす猫たちの日常をほっこり描いたエッセイ『猫にGPSをつけてみた 夜の森半径二キロの大冒険』
作者の高橋のらさんが、東京から奥さんのふるさとである大分県の国東半島の小さな山に移住し、そこで出会った野良猫や拾い猫たちにまつわる心温まる物語が綴られています。
それでは、中身をちょこっと見てみましょう。

猫にGPSをつけるとは…?

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本のタイトルにもなっている「猫にGPSをつけてみた」きっかけは、外に遊びに行った猫が何日も戻ってこなかったこと。そこで、高橋さんは家にいる猫たちの首輪にGPSをつけ、行動を把握することにしたそうです。
GPSで実際に猫の散歩ルートを知ることで、こんなに遠くまで行っていたんだ、こんな道を歩いていたんだ、と小さな猫たちの勇敢さが窺い知れます。
何より、ご飯の時間には遅れず戻ってくるということと、行きと帰りは違うルートで散歩をしていることにびっくり。時間感覚や方向感覚の鋭さに頭が上がりません。想像以上の猫の能力を知れば、より一層猫が好きになれますよね〜。

写真がふんだんに使われていて、とっても読みやすいんです!

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そして、なんと全てのページに写真が使われているという贅沢さ。上品な猫たちや大分のみずみずしい自然が各ページで楽しめます。私は都会の野良猫しか見たことがなかったので、自然と猫の組み合わせがこんなにも美しく凛としていることに驚きました。
写真一枚一枚にも想いが詰まっているのが伝わってくるので、ぺらぺらと写真を眺めているだけで心が安らぎますよ。

写真と文章と余白のレイアウトもとっても心地良いですよね。160ページもあるんですが、さらっと読めてしまうので、ふだん本を読まない方にもオススメです。

猫のたくましさに感心しながら自由奔放さに羨ましくなってしまう一冊。
週末のお供にいかがですか?