週末読みたい本『本当にある!変なことわざ図鑑』

変で笑えて心にしみる。ムダなことほどタメになる!

こんにちは。Keinaです。
今週の週末読みたい本は、『本当にある!変なことわざ図鑑』です。

知っているようで、意外と知らない日本のことわざ。なんとなく、かた苦しいイメージもありますが、昔から今まで伝えつづけられ、辞書にも載っているほど、人の心に響く言葉であった証でもあります。この本は、本当にある「変なことわざ」ばかりを350以上集めた「ことわざ図鑑」です。テストにも出ないし、仕事にも使えないけれど、変に知的で、変に笑える、変に心にしみる、ことわざが盛りだくさんの一冊です。

イラストを担当しているのは、カラフルな色使いで、すっとぼけたキャラクター・世界を描く、絵描き・イラストレーターの角裕美さん。変なことわざとユーモアのあるイラストの組み合わせが最高です。さっそくどんな内容かチェックしてみましょう。

鼬の最後っ屁

陰では殿のことも言う

コラム:カラス
コラム:カラス

◎今鳴いた烏がもう笑う
意味:さっきまで泣いていた人が、すぐに機嫌を直して笑う。

◎烏の頭の白くなるまで
意味:いつまでも時期が来ない。

◎烏は百度洗っても鷺にはならぬ
意味:もって生まれたものを変えようとしても無理。

◎烏を鷺
正しくないことを無理に正当化する。

◎鷺と烏
正反対。

◎何処の烏も黒さは変わらぬ
意味:どこへ行っても、そう変わったことはない。

◎権兵衛が種まきゃ烏がほじくる
意味:苦労してやったのに、あとから別の人がぶち壊しにしてしまう。

札束で面を張る

自慢は知恵の行き止まり

尻が来る

コラム:尻

鷹のない国では雀が鷹をする

土仏の水遊び

干潟の鰯

丸い卵も切りようで四角

味噌も糞も一緒

もうはまだなりまだはもうなり/股を刺して書を読む

カバーをめくってみると、「へん」な文字が出てきました!クスっと笑ってしまう遊び心がツボです。
カバーをめくってみると、「へん」な文字が出てきました!クスっと笑ってしまう遊び心がツボです。

どこを読んでも、どこから読んでも「変なことわざ」だらけ。

無駄な知識だけれど、知っていればなんだか楽しいし、話せばきっと盛り上がる……はず!「変」や「無駄」の奥深さ、日本語のおもしろさに興味がある方におすすめです。いくつか変なことわざを覚えて、友達に披露してみようと思います。気になった方は、ぜひ本屋さんで手に取ってみてください。変なことわざの多さに驚くはずです。

    本当にある!変なことわざ図鑑

    本当にある!変なことわざ図鑑

    文:森山晋平
    イラスト:角裕美
    仕様:四六判/並製(232頁)
    発売日:2018/4/26
    定価:本体1,296円(税込)
    ISBN:978-4833422772

    企画・編集・文:森山晋平(もりやましんぺい)

    1981年生まれ。ひらり舎。食品会社の営業、広告制作会社のコピーライターを経て出版社の編集者に。『何度も読みたい広告コピー』などの広告コピー本や、『名作アニメの風景50』、『夜空と星の物語』などの風景写真集を企画。2015年の独立後は、『世界でいちばん素敵な夜空の教室』(三才ブックス)、『超分類! キャッチコピーの表現辞典』(誠文堂新光社)、『毎日読みたい365日の広告コピー』(ライツ社)などを手がける。

    イラスト:角裕美(かどひろみ)

    絵描き・イラストレーター。広島生まれ。山と瀬戸内海に囲まれのんびり育つ。武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科卒。グラフィックデザイナーを経て絵描き・イラストレーターに。カラフルな色使いで、すっとぼけたキャラクター・世界を描く。個展、グループ展など、展覧会で作品を発表。また、広告、雑誌、Web、テレビ、商業施設アートワークなどでイラストレーションを手がける。