整えごはんこんにちは!箱庭編集部の祥子です。

梅雨はジメジメして、なんだかからだもこころもどんよりしがちですね。うーん、デトックスしてどんより感を吹き飛ばしたい!そんな時に、デトックスにもいいとされるアーユルヴェーダの視点を取り入れた、レシピブック&スパイスキット「整えごはん」を見つけたんです。

今回の「週末からだ時間」は、「整えごはん」を営むなつめさんと直子さんのお二人にアーユルヴェーダの魅力と日々の食事への取り入れ方について、お話を伺ってきました!

アーユルヴェーダは怖くない!

アーユルヴェーダと聞くと、オイルを使ったエステの一種…?スピリチュアルな感じでちょっと怖いかも…なんて思われる方もいるかもしれませんね。

実は、アーユルヴェーダというのは、五千年前にインドで生まれたとされる世界最古の「伝統医療」なんです。最近では、WHO(世界保健機構)でも代替医療として公式に推奨されているんですよ。

私たちのからだやこころは、それぞれまったく違いますよね。だから、誰かがイイ!と薦めてくれた健康法やテレビで話題の健康食が自分には合わない、なんてこともしばしば…。

アーユルヴェーダは、まず自分自身のからだとこころにしっかりと向き合い、知ることからケアが始まると考えます。言わばオーダーメイドな医療なのですが、それってすごく現代的なスタイルだと思いませんか?五千年も前から行われていたなんて、すごいですよね。

自分に合わせたレシピとスパイスキットが届く

そんなアーユルヴェーダの視点を取り入れて作られた「整えごはん」は、日本人男性初のアーユルヴェーダドクター小峰博生さん監修の元、それぞれのタイプに合わせたスパイスとレシピをお届けするサービスです。整えごはんこちらが整えごはんのレシピブックとスパイスキット。

アーユルヴェーダでは、空・風・火・水・地という「5大元素」から生じる3つの生命エネルギー「ドーシャ」で、あらゆるものが形づくられると考えられています。

整えごはんでは、3つのうちどのドーシャが強いタイプなのかを、「アーユルヴェーダ体質診断テスト」でチェックして、当てはまったタイプに合わせたレシピとスパイスキットを届けているんですよ。整えごはんデトックスをテーマにした今回の号は、ドーシャに合わせた3種類の体質別スープとキッチャリー、計4つのレシピを掲載。スパイスキットには、診断テストの結果に合わせたスープ用の岩塩とスパイスやナッツ、キッチャリー用のムング豆と岩塩、スパイスが入っています。

このスパイスキットとレシピに載っている食材を合わせて調理することで、簡単にアーユルヴェーダなご飯が作れるんです。

世の中にレシピ本は山のようにありますが、整えごはんは「自分の体質タイプに合わせたレシピとキットが届く」というのがとても新しいなあ!と思いました。整えごはんアーユルヴェーダについてお話ししてくれるなつめさん。ゆるやかで明るい空気を纏っています。

アーユルヴェーダでは、“病気ではない状態”を健康であるとはせず、からだとこころをよりよい状態にするための日々のケアをとても大切にしています。アーユルヴェーダを学んでいくうち、“最高の薬は日々の食事である”という考えに、深く共感したというなつめさん。それが、整えごはんを立ち上げるきっかけにもなったのだとか。

直子さんは、出産後にからだとこころのバランスが崩れてしまったことから、スパイスに重きを置いたアーユルヴェーダ食に興味を持ったと言います。「整えごはんをきっかけに、スパイスの上手な使い方を身につけて欲しいんです。スパイスで日々の料理にちょっとしたカスタマイズができるようになると、本当に楽しいですよ!」と笑顔で語ってくれました。

やさしい味わいの体質別アーユルヴェーダスープ

整えごはん今回のレシピBOOKのメインは、3つのドーシャに合わせた3種類の体質別スープ。

「アーユルヴェーダ体質診断テスト」チェックの結果、わたしはヴァータ(風)が強い体質でした。ヴァータが強い人は常にからだが冷えていて、消化力が弱いのが特徴なのだとか。思い当たり過ぎてびっくり…なんだかいつも寒いし、お腹の具合を気にしていますね…。整えごはんそんなわたしにおすすめのレシピは、カブとチーズのあたためスープ。ヴァータが強い体質は、下腹部に“風のエネルギー”が溜まってしまうことで体調が崩れやすくなるとのこと。そこで、そのエネルギーを鎮めるのに適していると言われるカブをたっぷりと使っているのだそうです。整えごはん用意する材料は、カブと昆布だしに生クリーム、ギーにパルメザンチーズ。生クリームと昆布出汁でカブをしっかり煮込んだら、スパイスキットに入っている刻んだピーナッツとブラックペッパー、そしてパルメザンチーズをぱらりとかけて。チーズも、ヴァータが強い体質に相性の良い食材だそうです。整えごはんレシピとともに封入される体質別アドバイスのプリントに書かれた自分の体質のおすすめ食材を見ながら、これは好きな食材!これはあんまり得意じゃない食材かも…と一喜一憂していたら、

「体質ごとに相性の良い食材はもちろんありますが、縛られすぎず、季節のものを食べることを意識するのがおすすめです。旬の食材はからだとこころにうまく作用するようにできていますし、自分も自然の一部だったんだなあって気づかせてくれますよ。」と、なつめさんからアドバイスが。

ついいつもの癖で「こうしなければ!」とストイックな方向にいきそうになったのですが、その言葉に、ふっと気を緩めることができました。無理しても楽しくないし、続かないですもんね。

今注目のスパイス粥キッチャリーでからだを整える

体質別スープと合わせてスパイスが付いてくる「キッチャリー」は、最近デトックスの観点でとても注目されているのだとか。

キッチャリーとは、お米とイエロームング豆を使ったスパイスの効いたお粥。ヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水)すべての体質の人が、からだとこころのバランスを取りやすい万能料理なのだそう。整えごはん用意するのは、お米に生姜、水とギー。お米とイエロームング豆をぐつぐつ煮たら、ギーとスパイスをたっぷり熱したものを回しかけて完成。かけた時のじゅわわっという音が食欲をそそります!

使用するムング豆は、最も軽い豆とも言われていて、とても消化しやすいのだとか。直子さんのお子さんはキッチャリーのことを「元気スープ」と呼んでいるそうですよ。かわいいですよね!整えごはんカブとチーズのあたためスープにキッチャリーを合わせて、いただきます!

カブとチーズのあたためスープは昆布だしが効いていて、クリーミィでありながら重さのない爽やかな味わい。ほろほろと静かにカブの食感も感じられて、なんとも心地よい飲み口でした。

キッチャリーは、ムング豆のホクホクとやさしい食感がほっとします。さらさらと軽く、胃腸にもやさしいので、疲れたときでも無理なく食べられそう。カレーのようにスパイシーな香りも漂って、シンプルながら飽きのこない味わいです。

スパイスキットを使って、レシピを見ながらの調理時間は数十分。簡単にアーユルヴェーダご飯ができました!お二人が教えてくれた、整えごはんを作る時のポイントは、「楽しい気持ちで作る」という1点のみ。それは、作っている人の気持ちも料理に反映されるというアーユルヴェーダの教えなのだそうです。

最近、アーユルヴェーダの注目度が上がってきていることを肌で感じているというなつめさん。

「皆もう、疲れがMAXまで来ているのかもしれませんね…。今まではからだもこころも、とにかく右肩あがりに良くなっていかなきゃだめだ!みたいな雰囲気でしたから。アーユルヴェーダは陰と陽のバランスを重視していて、良い時も悪い時もどちらもあるのが普通だし、落ち込んだっていいんだよという考え方。そんな無理をしないスタイルに共感する人が増えているのかもしれませんね。」

今後、整えごはんでは、季節ごとに新しいレシピブックを発売していく予定。「おもてなしご飯」や「おやつ」といったテーマも計画中なのだとか。とっても楽しみです!

自分自身にしっかりと向き合い、整えごはんで自分らしくからだとこころを整えていきましょうね。

    整えごはん『便秘解消スープ』 レシピBOOK & スパイス キット
    さらにキッチャリーキット付き
    価格:1,600円(税込)
    【小峰博生ドクター 監修】
    ハタイクリニック専属アーユルヴェーダ医/日本アーユルヴェーダ研究所理事
    日本アーユルヴェーダスクール講師/英国アーユルヴェーダカレッジ講師
    日本人男性初のアーユルヴェーダドクター。
    インド国立グジャラート・アーユルヴェーダ大学 アーユルヴェーダ医師課程(BAMS)修了。
    現在、ハタイクリニックにてインドの医療として行われるアーユルヴェーダ治療のアドバイザーを務める傍ら国内外でアーユルヴェーダの発表を行っています。

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