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こんにちは。箱庭キュレーターのkumiです。

箱庭でも紹介したことがあるサンフランシスコ発「ダンデライオン・チョコレート」が2018年4月26日、京都にもオープンしたのをご存じでしょうか?

しかも、カフェとギフトショップだけでなく、ダンデライオン・チョコレート初の試みとなるカカオを丸ごと味わえるCACAO BARが2018年6月8日に正式オープンしたのだとか!カカオ豆を使った新しい概念のデザートとアルコールとの斬新なペアリングを堪能できると聞きつけ、早速体験してきました。

古き良き場所「京都」から、新しい体験を発信

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ダンデライオン・チョコレート京都東山一念坂店が誕生したのは、高台寺や清水寺といった歴史的な寺院が多く点在しているエリア。
外観からすでに歴史を感じる佇まいに惹き込まれてしまいます。
なんと、築100年を超える日本家屋なんだそう。暖簾をくぐり、店内へと続くのは京都らしいですね。

現在国内4店舗あるダンデライオン・チョコレートですが、こちらの京都東山一念坂店の特徴は、CACAO BARとBean to Barチョコレートのカフェが併設された複合施設だということ。

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店内に入ってみると、素敵な中庭が。
ここが、カフェとバーをつなぐスペースになっているというわけなんです。
七夕が近い時期に訪れたので笹に願いを書いた短冊もあり、風流さを醸す空間になっていました。

いよいよ、CACAO BARへ。

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中庭を抜けると見えてきた、こちらがCACAO BARです。落ち着いた大人な雰囲気で、チョコレートを楽しむ場所としては新しい感覚!

こちらは、予約優先で席数は8席。目の前のお客さまのためだけに、シェフがデザートを作り上げ、バーテンダーがデザートに合わせたドリンクを生み出します。
まさに、五感を揺さぶる新しいカカオ体験が出来る場になっているのです。

「カカオの魅力を丁寧に伝えたくて、席数は8席にしています。古き良き場所から、新しいカタチのカカオ体験を発信したいですね」とシェフの森本さん。SOU・SOUで作ってもらったというオリジナルの衣装も素敵でした。

意外と知らないチョコレートのこと。

まず、デザートとドリンクのペアリングを楽しむ前に教えてくれたのは、チョコレートが作られるまでのお話。普段よく食べているチョコレートですが、具体的にどういうものなのかを知らない人が多いのではないでしょうか。

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こちらのとっても大きな実!これがカカオの実です。実はチョコレートの原料はフルーツの種なんですね。

お皿に並べて見せていただいたのは、左からカカオ豆、カカオ豆の外側の皮・カカオハスク、ローストしたカカオ豆の外皮を取り除き、細かく砕いたナッツのようなカリッとした食感と芳醇な香りが特徴のカカオニブです。

全部見慣れないものですが、カカオハスクはお湯を注げばカカオティーになり、庭に撒くと植物の肥料にもなるそう。
また、ダンデライオン・チョコレートのチョコレートは、シングルオリジンのカカオ豆とオーガニックのきび砂糖のみで作られています。

良質のカカオ豆を作るには、品種、丹精込めた栽培、細心の注意を払った発酵の三つがとても大切だそうで、それを実感できるお話を聞いているとますますチョコレートをいただくのが楽しみになってきました!

世界初のCACAO BARで、カカオワールドを体験

カカオの勉強をしてチョコレートへの気持ちが高まったところで、いよいよデザートとドリンクのペアリング体験へ移っていきます。
まず驚くのが、おしぼりの演出!実際に感動を味わっていただきたいのでここでは紹介しませんが、ぜひお店で体感してくださいね。

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はじめに前菜として出てきたのは、シソとカカオパルプのグラニテ。チョコレートを感じさせない一品に驚きでしたが、シャーベットのような感じで冷やっとして美味しい。この日はとても暑い日だったので、前菜にはピッタリでした。

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次は、カカオを丸ごと体験できるBean to Bar Ice Cream。左から順番に、カカオの過程を楽しめるデザートになっているんです!

左:カカオパルプのソルベ。カカオの果肉をソルベにしたもの。少し酸味がありライチのような味わい。トッピングは、ライム風味のメレンゲ。

真ん中:カカオ豆を細く砕いたカカオニブアイスクリーム。焦がしバターのマドレーヌをトッピングしています。

右:ドミニカ共和国産のチョコレートを使用したチョコレートアイスクリーム。トッピングは、セサミソイル(ごまとチョコレートに熱々のシロップを入れて作るザクザクした食感のお菓子)です。

どれもすごく美味しかったですが、特にカカオパルプのソルベは味わったことがなかったので印象的でした。

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Bean to Bar Ice Creamのペアリングアルコール・ハスクマリアージュも登場。
チョコレートと同じドミニカ共和国産のラムに、カカオハスクを24時間つけたものだそう。
ハチミツ、ジンジャー、アブサン、ピンクペッパーが入っています。甘みがあり、3種類のフローズンデザートと組み合わさると違った表情を見せてくれました。
デザートが冷たいので、温かいものにされているというのも、こだわりが感じられます。
カカオをこんな風に味わえるんだ!という驚きと、限られた人数に提供される特別感は、ここだけしか体験できない素敵な時間でした。

Bean to Bar Ice Creamの他にも、白味噌とバナナを使用した冷たいBanana Miso Bar、ダンデライオン・チョコレートのカフェで人気のスモアをCACAO BAR仕立てにしたCampfire Sʼmoreなどもあり、それぞれデザートに合うドリンクをご用意しているので、組合せによる味わいの変化をぜひ体験してください。
デザートごとにアルコールかノンアルコールどちらかをお選びいただくことができます。

Bean to Barチョコレートカフェも併設

今回はバーをメインに訪れましたが、Bean to Barチョコレートカフェも併設されているこちらの店舗。一度だけでなく、何度遊びに来ても楽しめそう。

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チョコレートの工程が描かれた壁面を発見。この日は暑かったので、窓が閉まっていましたが涼しい時は、庭に座ってカフェも楽しめます。

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カフェには、カカオの白い果肉で作ったカカオフルーツスムージーや、シェフの森本さん考案のカカオハスク(カカオ豆の外皮)で香り付けしたクリームで作る京都東山一念坂店限定「ハスクパンナコッタ」など、メニューも豊富!京都に来たときにはぜひ味わっていただきたいです。

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2階には、中庭に面したカウンター席やテーブル席があります。天井を高くしているので、広々と感じます。

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ミッションホットチョコレートは、スパイスの効いたビターな甘みで気分をゆったりさせてくれますよ。

しっくりと手に馴染む丸いフォルムの器は、徳島・大谷の里の陶器ブランド「SUEKI CERAMICS」とのコラボレーション。
磁器土を使い、程よい厚みにこだわっています。
また仕上げの段階で、大谷の赤土を吹き付けた底の部分に手作業で一点ずつロゴを書き込んでいるそう。
そうしたこだわりひとつひとつが、素敵な空間を作り上げているんですね。

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1階には、チョコレートバーやカカオを使用した商品が並ぶギフトショップもあるので、お見逃しなく。

時期によってチョコレートのラインナップなどは変わるそうで、今回はホンジュラス産、インド産、ドミニカ産のチョコレートが並び、試食もできます。酸味や甘み、苦味など、それぞれ違いが感じられて面白かったです。
ぜひ自分の好みのチョコレートバーを選んでみてください。

京都へ訪れたら、立ち寄りたい!

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デザートとアルコールの組合せを提供するお店は増えているけど、カカオワールドを五感で体験できるのは、『ダンデライオン・チョコレート京都東山一念坂店』だけ。

「CACAO BARを体験してもらって、チョコレートの魅力を考えてもらうきっかけになったら」とシェフの森本さん。美味しいデザートとアルコールを味わえるだけでなく、身近にあるチョコレートのことが、より深く知れてとても勉強になりました。

ぜひ、カカオを丸ごと味わえる世界初のCACAO BARを体験してみませんか。スタッフの方が丁寧に、カカオワールドの魅力を語ってくれますよ。

    ダンデライオン・チョコレート京都東山一念坂店

    住所:京都府京都市東山区桝屋町363-6
    営業時間:カフェ 10:00~18:00(Last order 17:30)
    CACAO BAR 金土日 12:00~18:00(Last order 17:00)
    *CACAO BARは金曜,土曜,日曜のみ営業(予約優先)
    *カフェのご予約 : 不可
    Tel : 075-531-5292
    Web site:https://dandelionchocolate.jp