うつわディクショナリー

こんにちは、箱庭編集部 moです。
みなさん、うつわは好きですか?わたしは大好きで、学生時代に陶芸部に所属していたり、陶器市や展示会などに足を運んだりと今でもうつわを楽しんでいます。箱庭読者の中にもうつわ好きの方が多いのでは?
今回は、そんなうつわ好きのみなさんにおすすめしたい1冊『うつわディクショナリー』をご紹介したいと思います。もちろんうつわ初心者の方もうつわの世界に入り込みやすい内容ですよ!早速内容をご紹介していきます。

Figaro.jpの人気連載、「うつわディクショナリー」が書籍に

うつわディクショナリー
本書は、ウェブサイトFigaro.jpの人気連載、「うつわディクショナリー」が書籍化された1冊。
最近、話題の作家によるうつわは、展覧会のたびに行列ができるほどですが、そんなうつわをまさに辞書のようにまとめた本です。作家たちのうつわ作りの背景や思い、そして美しい写真におさめられた作品の数々が掲載されています。

普段は聞けない、作家たちのインタビュー

うつわディクショナリー
本書のメインコンテンツは、作り手24人の作品とインタビューです。紙の辞書でおなじみの、側面に印刷された五十音順の索引で、作家名やどういった素材を使っているのかが探しやすい構成になっています。

うつわディクショナリー
例えば、こちらは島根県松江市に工房を構える安部太一さんのページ。安部さんの作品のインスピレーションになっているものや、釉薬について、作品に込める思いなど、作品の写真とともにインタビューが6ページにわたって掲載されています。このようにそれぞれの作家の、普段めったに聞くことのできないうつわ作りの背景や想いが、本書を通して垣間見ることができます。

うつわディクショナリー
うつわディクショナリー
また、好きな作家を索引して読むのもいいですが、ペラペラと本をめくって目が止まったページを読むことで今まで自分が知らなかった作家の作品に出会える楽しみもあります。わたしも知らない作品がいくつかあったので、早速チェックしました!

陶器、磁器をはじめ木工やガラスまで

うつわというとなんとなく陶器や磁器をイメージしますが、本書では木工やガラス、漆など様々な素材のうつわが紹介されているのも魅力的です。
うつわディクショナリー
こちらは富井貴志さんの木のうつわ。木と漆、オイルを使用したうつわ作りの裏側や、木製品ならではの取り扱い方法などもインタビュー掲載されており、とても興味深いです。

うつわディクショナリー
こちらは八木麻子さんのガラスのプレート。アートのようなガラスの器は、料理との色合わせはもちろんインテリアとしても楽しいと愛用する人が続出だそう。ひとつひとつのガラスの色合いが本当に美しいです!

わたしはうつわ好きと言っても、持っているもののほとんどが陶器なので木工やガラスのうつわも取り入れてみたいなぁと本書を読んで改めて感じました!

よりうつわの知識を深めて、お店へ行こう!

うつわディクショナリー
また、本書の最後には知っておきたいうつわ用語ディクショナリーと本書で紹介されているうつわが購入できるギャラリーやショップリストも掲載されています。うつわの知識を深めて、気になるショップに足を運んでみたいですね。

いかがでしたか?すでにうつわ好きのみなさんも、あまり今まで興味がなかったという方もきっと楽しめる本となっています。うつわと作家をつなぐ1冊として、ぜひ、お楽しみくださいね。

    うつわディクショナリー (FIGARO BOOKS)


    著者:衣奈彩子
    出版社: CCCメディアハウス (2018/6/14)
    価格:書籍¥1600(税別) 電子書籍¥1280(税別)
    仕様: 四六判・並製/184ページ
    ISBN978-4-484-18221-6