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日本の技術力を京都・八坂から発信。美味しいコーヒーに出会える日常を丁寧に支える道具店「日東堂」
こんにちは。箱庭キュレーターのkumiです。
八坂庚申堂やアラビカコーヒーなどの人気店があり旅行客が賑わう京都・八坂に、2018年9月26日、日本の技術力にフォーカスした日常を丁寧に支える道具店「日東堂」がオープンしたのをご存じでしょうか?
ショップを運営しているのは、掃除の際にかかせない粘着クリーナー「コロコロ®」を生み出した「二トムズ」。また、クリエイティブディレクションを務めたのは、中川政七商店やくまモン、東京ミッドタウンなどを手がけ、二トムズの4ブランドのひとつ「STÁLOGY ®」もトータルディレクションするgood design companyの水野学さんというから、注目しないわけにはいかないですよね!
今日は、そんな気になるお店「日東堂」をご紹介したいと思います。
日本の技術力を、「京都」から世界へ発信。
日東堂は、お客様の使い勝手が良くなるようにと日々製品の開発を行っている二トムズが、直接お客様と接する機会を持ちたいという思いをかたちにしたお店です。
自社店舗を作るのであれば、世界に日本の製品の良さを発信したいとの思いから選んだ場所は京都。八坂の塔や高台寺といった歴史的な寺院が多く点在しているエリアに、地元の方に愛されてきた喫茶店だった築40年の建築物をリノベーションしてつくられました。
お店の「日東堂」というネーミングは、クリエイティブディレクター水野学さんが提言したショップコンセプト“ジャパンテクノロジー”をもとに、二トムズの母体である日東電工(Nitto)グループの社名を掛け合わせて名付けられたそう。お店に行くと、こちらの看板が目を引きます。昔ながらの看板をモチーフにしているそうで、金箔をあしらった文字が素敵ですよね。
二トムズの4ブランドが一堂に集結!日本の技術力に注目した生活道具や日用品も。
2階建の店舗の1階は、二トムズの4ブランドの他、「ジャパンテクノロジー」をキーワードに集めた、日本独自の細やかな技術にフォーカスした日用品や生活道具が並ぶショップが。
二トムズの4ブランドが陳列されているコーナーでは、それぞれの製品に触れて試すことができ、また一つの空間で見せることで、ブランドの世界観を伝える場になっています。
それではここで、改めて二トムズの素敵な製品たちをご紹介しますね!
コロコロ®
まずは、二トムズの代表製品のひとつ「コロコロ®」。今年で発売から35周年を迎えたこちらの製品ですが、お客様が「あのコロコロするヤツ」と呼んでいたことから、身近に使ってもらえるネーミングにしようと今の製品名に変更したんだとか。そんなエピソードからも、お客様の声を製品に活かしていきたいという企業姿勢が表れています。
HARU stuck-on design; ®
2017年に世界有数のデザイン賞の一つである「レッド・ドット:プロダクトデザイン賞」を受賞した空間装飾テープ「HARU stuck-on design; ®」。二トムズが得意としてきたテープの機能性や利便性の追求だけでなく、「色を貼る」という新しい文化を提案したもので、全国展開の書店で壁面やインテリアなどにも使われているそう。もちろん、自宅のインテリアのアクセントとしても活用できますよ。
decolfa®
こちらは、貼ってはがせるインテリアデコレーションブランド「decolfa®」。賃貸住宅でも使用できるDIYアイテムとして人気ですが、日東堂では20cmの反物をイメージした和柄のデザインが販売されているんです。関西ではここでしか買えないアイテムなので、必見です!
STÁLOGY®
最後はこちら。“ありそうで、なかった”をコンセプトに、文具の本質的な価値を再考し、機能とデザインを最大限に優先することで、そのものの持つ“らしさ”に真摯に向き合い進化させたステーショナリーブランド「STÁLOGY ®」です。
私もいくつか持っていますが、他の文具とはワンランク違う上質感があり、ノートの手触りはもちろん、ボールペンの書き心地の良さは格別です。これは使ってみないと分からないので、ぜひみなさんも手にしてみてください。壁に貼っても手軽にはがせる和紙の丸シールもおすすめですよ!
CLASKA Gallery & Shop “Do”のディレクター大熊健郎さんがセレクトした生活道具も
ショップには、二トムズのブランドだけではなく、日本独自の細やかな技術にフォーカスした日用品や生活道具も置かれています。商品セレクトを担当したのは、CLASKA Gallery & Shop “Do”のディレクター大熊健郎さん。人気のMANBOのアイテムもたくさん置かれていましたよ!
仕入れという視線でお店を展開するのは初めてだという二トムズ。お客様との接点を持つことで、より自社製品にも活かしていきたいという思いがあるそう。
今の売れ筋を伺うと、なんと茶こしなんだとか!取材中にも、実際に茶こしを購入されている海外の方がいらっしゃいました。急須を使わなくてもカップに設置するだけで気軽にお茶を楽しめるものが人気なのだそう。そうしたリアルな需要を知ることができるのは、お店という場があるからかもしれませんね。
ちなみに、やはり海外のお客さんも多いそうで、英語や中国語のポップも置かれていました。
オリジナルブレンドコーヒーを楽しめる「KYOTO COFFEE」も併設
日東堂は、ショップだけではありません!オリジナルブレンドコーヒーを販売する「KYOTO COFFEE」も併設されているんです。フードプロデューサー小川弘純さんが監修したブレンドコーヒーや、京都にあるクローバー牛乳が提供する“特別牛乳”を使用したミルクを使ったこだわりのドリンクが楽しめます。
一番のおすすめは日東堂オリジナルのドリンク「オレグラッセ」。甘いシロップを混ぜた特別牛乳の上に、ブレンドコーヒーを注いだもの。きれいな層に分かれているので飲むのがもったいないくらいですが、とっても美味しいのでぜひ飲んでいただきたい一品です。
コーヒー牛乳は甘いイメージがあったのですが、「KYOTO COFFEE」のコーヒーミルクは甘くなりすぎず、“ちょうど良い”という言葉が似合うコーヒーです。素敵なパッケージは、水野学さんがデザインしたもの。かわいい牛乳瓶は持ち帰れるので、飲んだ後も活用できちゃいます。
八坂の塔を眺めながら、ゆったりと時間を過ごせる空間。
ショップとカフェのある1階から2階へ上がると、コーヒーをゆっくり飲めるスペースが広がっていました。中央にあるのは、和室をイメージしたモニュメント「美庵」。昔ながらのものは時代に沿って変わっていくけれども、本質的なよさは変わらないことをガラスや金属などの新しい素材を使って表現しています。
空間デザインを担当したのは、国内外で活躍するLINE-INC.。経年変化を楽しめるような素材を用いて、モダンで洗練された空間デザインになっています。
2階の窓からは、このように八坂の塔を眺めることができます。美味しいコーヒーをいただきながらゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
「日本らしさ」に出会いに、立ち寄ってみませんか?
昔から大事に手入れされてきたお庭も引き継ぎ、今もきちんと手入れをしているそう。そんなところからも「日本らしさ」を感じることができる、日東堂。京都観光はもちろん、暮らしを丁寧に支える日用品との出会いに、ぜひ足を運んでみてください。素敵なアイテムたちは、お土産としても重宝しますよ。
日東堂(にっとうどう)
住所:京都府京都市東山区八坂上町385-4
交通アクセス:JR京都駅よりタクシーで15分
京都市営バス「東山安井」「清水道」より徒歩5分
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休
tel.:075-525-8115
https://nittodo.jp
運営:株式会社二トムズ