生きるように働く

仕事の私とプライベートの私。違いってなんだろう?

こんにちは、箱庭キュレーターmariです。
今回の週末読みたい本は『生きるように働く』をご紹介します。

私は「仕事は仕事。」と切り替えて働いている方です。ところが、周りを見渡すと仕事とプライベートがリンクするような働き方を選ぶ人が増えてきているように感じていました。そんなときに気になってくるのは、どういった人が、どのようなきっかけで、生きるように働き始めたんだろう?ということ。そんなもやもやを抱えている時に出会ったのが、こちらの本『生きるように働く』だったんです。

「日本仕事百貨」が取材を通して出会った、“生きるように働く人”の様々な根幹に触れていくストーリー

生きるように働くの本の内容ネオンカラーが眩しい1ページ目。
WORKという文字とLIFEという文字が溶け合っていくようなグラフィックが、本の本質をそのまま表現しているようで素敵。

生きるように働くの本の内容
気になる本の中身は、著者であるナカムラケンタさんが、サラリーマンを辞めて独立し「日本仕事百貨」という求人サイトをを立ち上げるところからはじまります。
求人サイトといえば、求人を募集する企業が自らサイトに情報を登録するイメージが一般的ですが、日本仕事百貨では中の人が実際に仕事現場に足を運び、第三者目線で紹介していくスタイルが印象的です。

生きるように働くの本の内容
実際のサイトがこちら
求人情報というよりも、まだ私たちが知らなかった様々な仕事に出会えるようなサイトになっていて、見ているだけで面白いです。
この本は、そんな日本仕事百貨の求人の取材を通して、生きるように働く人の様々な根幹に触れていくストーリーになっているんです。

生きるように働くの本の内容

本書に登場するのは、シブヤ大学の左京泰明さん、DRAFTの宮田誠さん、6次元のナカムラクニオさん、東京R不動産の林厚見さんなど。箱庭読者の皆様はご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

生きるように働くの本の内容
中でも、私が特に気になったのは、東京・西荻窪にRe:gendoというお店も持つ、群言堂・松場登美さんのお話。
少しだけ抜粋します。

インタビュアー:
仕事とか暮らしとか、すべてがつながっている。
この場所を流れる時間ってオンオフがないような気がします。

松場登美さん:
そうね。私はね、いつもね、そんな働きっぱなしで大変じゃないですかって言われるけど、仕事とプライベートとか、楽しみと仕事とか、区別がないんですよ。だから年中働いてるんですよね。でも年中遊んでいるかもしれない。そういう感覚なんですよね。

インタビュアー:
仕事というよりも、それも含めて生き方なんでしょうね。

ここで紹介した言葉はほんの一部ですが、まさに生きるように働く人の根幹とも言える言葉が、たくさんちりばめられていました。

この本を読んでいると様々な考え方に触れ、自分だったらどうするかな?と、普段は考えないような事に思いを巡らせることが出来ました。
何かの答えを押し付けるのではなく、様々な生き方・働き方を通して考えさせる余地を与えてくれることが、この本の魅力です。

本の世界を体験できる!リトルトーキョー

「リトルトーキョー」は日本仕事百貨の運営会社である株式会社シゴトヒトが、いろんな生き方・働き方に出会うことのできる場所として運営しています。


1階では、今日食べたいものをつくる「ごはんや 今日」の定食が楽しめるほか、2・3階では様々なイベントやワークショップ、マルシェなどを開催。中でも「仕事バー」というイベントは、様々な分野で活躍している方と会話ができる、まさに「生きるように働く」の本をリアルに体験できちゃう場所なんです!

まさに、本で感じた世界を体験として楽しめる場所になっているので、ぜひ併せてチェックしてみてくださいね!

    生きるように働く


    著者:ナカムラケンタ
    装丁:BAUM(宇田川裕喜・國影志穂)
    仕様:単行本(ソフトカバー)
    ページ数: 240ページ
    ISBN-10: 4909394133
    ISBN-13: 978-4909394132
    発売元:ミシマ社
    定価:本体価格1,800円+税