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時間の移ろいを色の変化で感じる。図面複写の技法を使った「diazo(ジアゾ)」のプロダクト
箱庭編集部のみさきです。
今日は、京都が拠点のクラフトブランド・Pull Push Products.の中から、機械や建築の図面複写に用いられていたジアゾ式複写技法に特化した「diazo(ジアゾ)」コレクションをご紹介します。
終わりに向かいつつある「ジアゾ式複写技法」の資源で作るプロダクト
ジアゾ式複写技法とは、現在使われているコピー機が普及する前に使われていた、光による分解反応を利用して文字や線をコピーする技法のこと。この技法で用いられる紙の多くが明暗を青色の濃淡で写すことから、別名“青焼”と呼ばれています。
ジアゾ式複写技法の青色は、時の経過とともに、日光や照明の明かりによって徐々に色あせていくのが特徴。最終的には上の写真のように、だんだんと灰色に退色していくんです。
残念なことに、時代の流れとともにジアゾ式複写の需要は減り、既に国内では生産と供給が終了。2012年にスタートしたdiazoも、その流れに伴い終了に向かっていましたが、短期的に素材を入手できるようになったことから、今回新作を発表するに至ったそう。
新作は全3種類。時間の移ろいの中で、持つ人にとって特別な価値が生まれるプロダクトたち
そんな貴重な資材で作られたdiazoのプロダクトは、目には見えない時間の移ろいを色の変化を通じて感じることができます。時間や思い出が重なることで、持つ人にとって特別な価値が生まれるところがとっても魅力的だと思いませんか?
新作は全3種類。それぞれの魅力をご紹介していきたいと思います。
FADE AWAY
まずご紹介するのは「FADE AWAY」。いわゆるポスターです。パッケージに入れる前に紙を「巻く」「折る」などの加工を施すことで、飾る前に一定期間、紫外線を浴びせます。それにより、色褪せた部分が柄として表現されるという、ジアゾ式複写技法の特徴を活かしたポスターなんです!
パッケージは、例えばこんな風に紙が一枚入っているのですが、開封して広げてみると、この紙の部分が柄となって現れることが分かります。
柄は徐々に消えていき、最終的にはただの一枚の紙へ戻っていきます。まるでアート作品のようで刹那的なプロダクト。色や柄、サイズにいくつか種類があるので、お気に入りを額装して飾ってみてはいかがでしょうか?
- FADE AWAY
URL:https://diazo.jp/01-fadeaway.html
BOX
大小さまざまなサイズの「BOX」は、手紙や写真、いただいたプレゼントなど大事なものをおさめておくのにぴったり。
ボックスは外側だけでなく内側も青色で、ふたを開ける度に少しずつ色あせていく様子を感じられます。「あの時はこんな色だったんだなぁ」と、当時の記憶や今に至るまでの思い出が鮮やかな青色とともに蘇りますよ。
色はDarkとLightの二種類。
自分用としてだけでなく、大切な人への贈り物と一緒にこのボックスをプレゼントするのも素敵です。
- BOX
URL:https://diazo.jp/03-box.html
STORAGE
最後にご紹介するのは「STORAGE」。くしゃっと丸めた紙と紐、そして中に入った球体で構成されたプロダクトです。
BOXと比べると小さくなりますが、紐を解いて球体を取り除くことでスペースができ、そこに小物やアクセサリーなどを入れ紐を結び直すことで保管することができるんです。
STORAGEは、色に加え形も変化していくところがポイント。
中に入れる物や紐を結び直した人の紙の丸め方・紐の結び方次第でその人らしい唯一無二のプロダクトに変わっていきます。
はじめて見た人はなんだろう!?と思う一風変わった見た目なので、贈り物をこの中に入れてプレゼントするのもユーモアがあって面白いですね。
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STORAGE
URL:https://diazo.jp/02-storage.html
今回ご紹介したプロダクトは、全国各地の取扱店舗やオンラインショップで購入できます。
diazoというブランドは、今も刻一刻と終わりに向かっています。この記事がきっかけでいいなぁと思った方は、購入できるチャンスをどうぞ逃さないよう、お早めにチェックしてくださいね。