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「食器」なのに「レンジ調理器」や「保存容器」にもなる!毎日使いたくなる「9°」(クド)の器
こんにちは。箱庭キュレーター、くろさわゆうこです。
日々の暮らしで欠かせないものであり、また楽しみな時間でもあるのが毎日の「食事」。
そんな食事のひとときを彩る器には、陶磁器や漆器、ガラスなど様々な素材でできた素敵なものが多数ありますが、今回紹介する器「9°」(クド)もまさにその一つ!
色や形などこだわりのデザインはもちろん、実用性にもすぐれた”毎日使いたくなる”この器の魅力を早速紹介しますね。
五感で感じる「愛着」をフォルムに!末長い使用を込めたこだわりのデザイン
この「9°」(クド)は、“日常の中で使い捨てにされることが多い「樹脂=プラスチック」を普段使いとして長く使い続けられ、つかい手の暮らしが少しでも豊かになるようなモノづくりをしたい”という熱い想いを持った東京のデザイナーと富山の技術者が出会ったことからはじまります。
その後試行錯誤を経て、2016年に富山県の樹脂メーカー「シロウマサイエンス」と東京のデザイン会社「KaB DESIGN」と「PORT」との3社で素敵な器「9°」のプロジェクトがスタートしました。
3社でプロジェクトを進める中で一番こだわったのが、“長く愛され使用されるためのデザインは何か?”ということ。そのためには、五感全体で「愛着」がわく感覚をデザインする必要があると考え、「長く愛されるフォルムは?質感は?」などといったことを徹底的に話し合い、何回もの試作を経た結果、このデザインにたどりついたそうです。
“長く使ってもらうために「愛着」をカタチにしました。”と公式Webサイトにもあるように、フォルムの色や美しさ、手になじむ質感など「目」や「手」に伝わる感覚はもちろん、テーブルに置くときに思い浮かばれる“おいしい音感”と、「耳」で感じる愛着の感覚までデザインしたとのこと。まさにこだわり抜いてつくられた器です。
絶妙な色合いがおしゃれ!富山の自然をイメージした全6色
五感で感じる「愛着」を大事にし、デザインされた器「9°」。
先ほども「目」で感じるこだわりのデザインについて書きましたが、色選びには9°の製造工場がある富山県白馬岳ふもとの豊かな自然をイメージしたそうです。
こちらが富山の「雪と大地と緑」をモチーフにした全6色。
雪の大地から芽吹くフキノトウの様子をイメージした「白無垢色」「初緑色」「大緑色」(上写真上段左より)と、雪解け後の力強い大地や草木をイメージした「茶大色」「深緑色」「常緑色」(上写真下段左より)です。
絶妙な色合いがどれもおしゃれ!また、自然をモチーフにしていることから食材の色とも相性が良く、食卓に彩りを与えてくれそうですね。
ちなみに、同じ6色展開で大きさは2種類あるので、日々の器として使い勝手が良いのもうれしいですね。
小さい器「U90」は、高さ63㎜、直径90㎜、容量約230mlと小ぶりなので小鉢やスープなどの飲み物用として、さらにはデザートやフルーツを盛ったりと使い方がいろいろできそうですね。蕎麦おちょことしても使えるかも⁉︎
大きい器「U150」は、高さ63㎜、直径150㎜、容量約750mlと「U90」よりも大きいので、主菜をはじめとするおかずの盛り付けやサラダボウルとして、パスタや丼ものの器としても使えそうですよ。
2サイズあるので、こんな風に用途や料理に応じて使い分けることができます。また、付属のフタは写真のようにスプーンを置くなど、小皿やトレイとしても使えるのでとっても便利。
色、大きさともに自分好みの自由な組み合わせができるので、食卓に彩りを添え毎日の食事が楽しいものになりますね。
ちなみにこの「9°」という名前は、上の写真にもあるようにスタッキング収納ができるのですが、その美しい角度が「9度」だったこと、さらには”固めの盃”と呼ばれる日本古来の風習「三々九度」のように、つかい手と強く結びつき毎日の生活で末長く使用されることを願ってつけられたそうです。名前の通り、愛着を持って長く使いたくなる器ですね!
食器はもちろん、電子レンジ料理器、保存容器としても使えるすぐれもの
「愛着」をカタチにしたこだわり抜いたデザインだけでなく、この器の素晴らしさは機能的で実用性にも富んでいるということ!
「食器」としてはもちろん「レンジ調理器」「保存容器」として3つの機能を併せ持つこの「9°」は、「2018年度グッドデザイン・ベスト100」も受賞したすぐれものなのです。
「食器」として毎日の食事のひとときで美しく使えることはもちろん、この「9°」だけで“おいしい”導線をつくることもできるそう。
ちなみに、一般的な耐熱容器に使われる樹脂(プラスチック)とは異なり、成型技術の難易度が高いエンジニアリングプラスチックの「SPS樹脂」を9°では採用。その耐熱温度は−20°から220°なので、電子レンジでの加熱調理や温め直しをはじめ、冷蔵・冷凍での保存や調理にも使用できます。
上の図のように、例えば「電子レンジ調理→食卓での食器→洗浄→スタッキング収納 or 保存容器」という一連の使い方もアリ。また、手洗いはもちろん食洗機や食器乾燥機もOKとのことで、うれしい限りですね。
ちょっとしたおかずが残ったときなどフタがあるととっても便利。このように保存容器としてはもちろん、蒸す・温めるなどもできることからキッチンで重宝しますね。
フタがあることからスタッキングが可能なので、シェルフや冷蔵・冷凍庫で美しく収納することができます。
さらに、この「9°」の実用的なのが「電子レンジ調理」ができるということ。
アイデア次第でレンジ調理はいろいろですが、“ひとりごはん”をテーマに電子レンジと9°を使ったオリジナル料理の「RECIPE」も公式Webサイトで公開されていますので、その中からいくつか紹介しますね。
こちらは「U150」でレンジ調理をした「ベジタブルチキン蒸しハニーマスタードソース」。
材料のじゃがいも、パプリカなど必要な野菜を切ったらすべて9°に入れ、フタをして600Wのレンジで3分加熱。
一旦レンジから取り出し、調理された野菜の上に下ごしらえをした一口大の鶏もも肉を並べ、合わせた調味料ソースとローズマリー、レモンの輪切りをのせ、フタをしてさらに600Wのレンジで5分加熱します。
仕上げに黒こしょうをひいて、できあがり!
ほんの少しの手間でこんなおいしそうな料理が完成!野菜の旨味も凝縮され、ぜひ一度試してみたいですよね。
ちなみに、9°に使われている「SPS樹脂」は電子レンジ加熱時の器自身の発熱量が低いため、食材に集中して加熱することができ、おいしく仕上げることができるそう。
余ったらこのままフタをして保存、温め直してまた食卓でいただくことができます。
続いて紹介するのが、「ガトーショコラ」。なんと焼き菓子も9°でつくれちゃいますよ!
こちらも「U150」でレンジ調理をした「しっとり濃厚ガトーショコラ」。
9°に砕いたビターチョコと無塩バター、生クリームを入れてフタをし、600Wのレンジで1分半加熱。
溶けた材料を泡立て器でなめらかになるまで混ぜ、卵を入れてさらによく混ぜます。
そこにグラニュー糖と振るった薄力粉を加えよく混ざったら、今度はフタをせず同じく600Wのレンジで2分半加熱します。
冷める前に9°の付属のフタをお皿にしてひっくり返して取り出したら完成!
じゃん!こんな素敵なガトーショコラができました。お菓子づくりは少々ハードルが高いという人でも、これなら簡単にスイーツがつくれそうですね。
また、お手入れについては塩素系漂白剤の使用もOKですが、トマトやブルーベリー、カレーなどの食材・料理はシミが付きやすいので使用の際はご注意くださいね。
「食器」として食卓で美しく使えるのはもちろん、「レンジ調理器」「保存容器」としても機能美に富んだ「9°」。料理好きの人だけでなく、むしろ料理がちょっと苦手な人、仕事や家事・育児などで料理に時間がかけられない人にオススメの、毎日使いたくなる“日々のおいしいに寄り添う器。”です。
シンプルなデザインと機能性を併せ持つ素敵な器「9°」、いかがでしたか?
全国の取扱店舗や各オンラインショップでお買い求めできるので、気になった方はぜひチェックしてみくださいね〜。
「9°」(クド)
価格:U90(内容量約230ml)2,400円(税別)
U150(内容量約750ml)3,600円(税別)
※いずれも全6色
製造元:シロウマサイエンス
デザインチーム:KaB DESIGN、PORT