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週末読みたい本『チャートで読み解く 美術史入門』

こんにちは、haconiwaキュレーターのカナコです。
今週の週末読みたい本でご紹介するのは『チャートで読み解く 美術史入門』。芸術の秋、様々な美術館やアートイベントへ足を運ぶ前に、美術史をサクッと学ぶのにぴったりの一冊ですよ!
複雑な美術史をチャートで解説。新しいタイプの美術入門書
本書を手がけたのは、荻窪のブックカフェ「六次元」の店主ナカムラクニオさんです。今人気のアートの「ウラ話」を語るイベントを多数主催されています。中でも評判の良い、画家の人脈や系譜のチャートによる解説。この度、そんなチャートに独自の見解を加えた美術史解説が書籍化されました。
ナカムラさん自ら作成したチャートで、美術史の流れを紐解きます。画家同士のつながりや様式の関係性など、絵画を語る上で欠かせないけれど難しくてよく分からなかった…というような事柄が、チャートによって一目で理解できるようになっています。
西洋、日本の美術史の全体像が「ざっくり」学べますよ。
ルネサンス、ポップアート、浮世絵。気になる美術史を徹底解説
種類が多すぎて全貌を掴むのが難しいと思っていた建築様式もすっきり図解。「西洋系」「東洋系」「イスラム系」に分類すると、発展過程がよく分かるんだそう。日本建築がどこに位置付けられているのかも一目瞭然です。
海外旅行に行くのがますます楽しくなりますね!
ルネサンス時代に活躍した画家のつながりもチャート化。複雑な師弟関係がよく分かります。影響を与え合った画家の人脈を知ると、作品の見え方も変わってくるのではないでしょうか?
大衆文化をテーマにしたポップアートは、イギリスとアメリカといった国ごとに分類されています。互いに影響し合った作家のつながりから、新たな興味が広がるかもしれませんね。
西洋美術だけでなく、日本美術もしっかり解説されています。
こちらは縄文時代の「土偶」。「肉感的〜細身」「シンプル〜装飾的」の2軸で図解されているんです。お気に入りの土偶の系統が見つかるかも!?
今回ご紹介したのは、『チャートで読み解く 美術史入門』のほんの一部の内容です。ぜひ実際にお手にとって美術史の理解を深めてくださいね。
美術好きの方にも美術初心者の方にもオススメしたい一冊。本書を読み込めば、芸術の秋がもっと楽しくなりますよ!
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