LIFE 暮らしを楽しむグッドな情報
光に透ける和紙の質感が美しい!佐賀・名尾手すき和紙の便箋・封筒「LETTERS」

こんにちは、haconiwaキュレーターのカナコです。
最近、手書きで「手紙」を書いていますか?メールやSNSなどデジタルでのやりとりが主流になったからこそ、ちょっとしたお礼や贈り物に添えられた手紙は、心に残り、嬉しいものです。そんな手紙を、より思いの込もったものにしてくれる、とっておきのアイテム「LETTERS」をご紹介します。
1つ1つ丹精込めて漉き上げられた「名尾手すき和紙」
「LETTERS」は、佐賀の和紙産地・名尾地区の工房「名尾手すき和紙」から発売となった新シリーズです。名尾は、江戸時代から続く和紙の産地。紙すきに欠かすことのできない清流に恵まれ、原料となるカジが多く自生していた土地であったことから、村をあげて紙づくりが開始されました。もともと、農閑期の仕事でしたが、名尾和紙の評判は次第に高まり、やがて国札(藩札)の紙や役所の用紙などを製造するまでに。しかし、明治維新以降の機械化そして大量生産により、製紙業は徐々に衰退。昭和の初めには100軒ほどあった和紙工房も、今では「名尾手すき和紙」を掲げる谷口家一軒のみとなりました。
名尾手すき和紙の特徴は、通常和紙の原料として使われるコウゾではなく、カジノキを使用しているところ。因みに、カジノキの葉は、小さな毛で覆われていて文字が書きやすく、実際に文を送る目的で使用されたため、「はがき(葉書)」の起源になったとも言われているそうです。
コウゾに比べて繊維の長いカジノキは、繊維同士が絡み合うため、薄手でも丈夫な紙を作れるんだそう。そのような特徴を評価され、長らく、光を通すための薄さと、穴が空かない強度の両方が求められる提灯用の紙や、障子紙などに使われてきました。
手漉きならではの風合いと、光に透けたあたたかみが素敵!
祐徳稲荷神社のお祓いの紙や、博多山笠や京都の祇園祭の提灯など、日本各地の伝統行事や伝統芸能に結びつき、和紙づくりを行っている名尾手すき和紙。そうした伝統的な仕事で培ってきた技術や知見を活かしてつくられる「LETTERS」。今回、4種のアイテムが誕生しました。
●ちぎり一筆箋・ちぎり便箋
まずは、名尾手すき和紙の中でも最古の技術である、光を通すほど薄い紙を漉く提灯紙の技術で「透かし」の罫線を引いた一筆箋と便箋です。


1枚1枚が透かしの技術によってつながっています。それぞれちぎって使うことで、断面が毛羽立ち、和紙本来の美しさが現れるんです。和紙ならではの柔らかい風合いを楽しみながら、気持ちをしたためたくなりますね。
ちぎり一筆箋
価格:1,100円(税込)
内容:5行/20枚綴
サイズ:横9.5✕縦18.5cm
ちぎり便箋
価格:1,100円(税込)
内容:14行/12枚綴
サイズ:横15✕縦21cm
●すき込封筒
続いては、襖紙や障子紙に用いられる、植物などの異素材を和紙に混ぜ込む「漉きこみ」の技術を応用した、季節の植物入りの和紙の封筒です。
漉きこまれたのは、い草・紅葉・菜の花・紅花・紫陽花の5種類の植物。植物が生み出す独特の模様からは、手漉きだからこその優しさが感じられます。
季節や手紙の内容に合わせて、どれを使おうかな〜と選ぶ楽しみも生まれそうです!
すき込封筒
価格:1,100円(税込)
内容:5枚(い草/紅葉/菜の花/紅花/紫陽花)
サイズ:横16✕縦11cm
●文綴箱
最後は、「ちぎり一筆箋」「ちぎり便箋」「すき込み封筒」の三種が入った文箱のセットです。上製本さながら厚手の手すき和紙で包まれた箱に、銀の箔押しが施されています。
「文綴箱」の名の通り、文を綴じるための本型の文箱なので引き出し以外に本棚にも収納することが可能。レターセットや大切な書簡の保管用にもぴったりです。
上質な素材でこだわり抜かれたアイテムなので、ギフトにもおすすめですよ。
文綴箱
価格:4,950円(税込)
内容:ちぎり一筆箋(5行/20枚綴)/ちぎり便箋(14行/12枚綴)/すき込み封筒(5枚=い草/紅葉/菜の花/紅花/紫陽花)
サイズ:横16.5 ✕縦23✕奥2cm
1つ1つ丁寧に作られた「LETTERS」だからこそ、きっと書く側も貰う側も心に残る一通が生まれるはず。
たまには、思いを込めて手紙を書いてみませんか?
名尾手すき和紙
https://naowashi.com/
取り扱い先
名尾手すき和紙直営店(佐賀県佐賀市大和町大字名尾4756)
名尾手すき和紙オンラインストア
中川政七商店 *一部店舗を除く
中川政七商店オンラインストア
NEWS 最新記事
PICK UP
注目記事
EXHIBITION
いまオススメの展示・イベント