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写真集は3つの味わい方がある奥深い本。写真集専門店book obscura店主 黒﨑さんに聞く、写真集の魅力。

写真集は3つの味わい方がある奥深い本。写真集専門店book obscura店主 黒﨑さんに聞く、写真集の魅力。

こんにちは、haconiwa編集部です。
「好きなことにもっと近づく」をテーマに、オンライン決済サービス ペイパルとお届けしているクリエイターインタビュー連載 第七回です。

過去記事はこちら
第一回:イラストレーター そで山かほ子さん「アンティーク雑貨は、アイデアの源!海外通販のハードルをグッと下げてくれたのは?
第二回:絵はんこ作家 あまのさくやさん「チェコ好きが高じて、チェコ親善アンバサダーに!海外旅行や作家活動を便利にしてくれたのは、ペイパルでした。
第三回:書家・アクセサリーデザイナー 國廣沙織さん「海外の方に自分のつくったアクセサリーを広めたい!書家・アクセサリーデザイナー 國廣沙織さんが行った活動とは。
第四回:アーティスト 平野直美さん「椅子好きが高じて、趣味で椅子制作をはじめたアーティスト平野直美さんインタビュー。好きなことにもっと近づくための秘訣。
第五回:カセットテープ専門店waltz店主 角田太郎さん「コレクターから専門店店主へ転身。世界的に有名なカセットテープ専門店waltz店主・角田太郎インタビュー。
第六回:イラストレーター 辰巳菜穂さん「海外でも活躍できる自分になるために。イラストレーター・辰巳菜穂さんインタビュー。

旅や写真、映画、ファッションなど、“好きなこと”は日々を彩り豊かなものにしてくれる、大切なエネルギーのひとつ。ペイパルでは、私たちが“好きなこと”に今よりもっと近づき、暮らしがより楽しめるようなお手伝いができるように、お金のやりとりを自由で安全なものにするサービスを提供しており、世界中で2億5000万人以上のユーザーが利用しています。

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連載では、ペイパルをプライベートやお仕事で活用しているクリエイターさんに、好きなことやペイパルの活用方法についてインタビューしています。ペイパルの活用は、“好きなこと”への距離をどう縮めてくれるのでしょうか!?この連載が、インタビュイーと同じような趣味や活動をしている方、想いを抱く方々の“好きなこと”に近づくヒントになれたら嬉しいです。

吉祥寺にある写真集専門書店book obscura
吉祥寺にある写真集専門書店book obscura

第七回は、吉祥寺にある写真集専門書店book obscura(ブックオブスキュラ)の店主 黒﨑由衣さんです。写真集専門書店をはじめた経緯や写真集の楽しみ方などお伺いしました。

同じ国を訪れているのに、違う景色を見せてくれる写真家への尊敬。

book obscura店主 黒﨑由衣さん
book obscura店主 黒﨑由衣さん

――黒﨑さんは、もともと写真集が好きだったのでしょうか?

黒﨑由衣さん(以下、黒﨑さん):写真集が好きで、写真集を見ると、全ページ記憶してしまいます。それで写真が撮れなくなっちゃったくらい(笑)

――以前は、ご自身でも撮影されていたんですね。

黒﨑さん:趣味程度ですけどね。本に携わる前に一人旅をしていて、ただ、写真集を見たときに、同じ国、同じ場所に立っていたのに、私が見た風景より写真家さんが撮影した写真の方がよい景色なことが多くて。そのときに写真家さんって本当に凄いなと思いました。それで、写真家さんへの興味から、写真集を買い漁る日々が始まりました。

――確かに、人によって切り取るポイントも違いますよね。写真集を撮影している写真家への興味に移っていったんですね。

黒﨑さん:最初はチェコのプラハで生まれ育ったジョセフ・クーデルカの『EXILES』という写真集がきっかけでした。白と黒の世界のカッコよさと共に、全ての作品から溢れる悲しさや寂しさが伝わって、この人はなぜこんなに1人ぼっちなのかと、写真家自身に興味が湧いたのです。調べるとジョセフ・クーデルカが1968年にチェコスロバキアで起こった変革運動である「プラハの春」を間近で撮影し、その作品を国外に持ち出し、匿名で写真のコンテストに出した結果、受賞してしまったことで、チェコ内で起こっていた争いが国外に知れ渡る結果となり、撮影していたのが彼だと解ってしまったら、自身も家族も身が危ないので、自分が生まれ育った国から家族も別々に逃げなければいけなくなったそうです。1人で生まれ育った場所から離れていかなければいけない寂しさが写真に写っていたのです。背景を知ると、まるで映画を見ているかのような物語が隠されていて、それ以降、購入した写真集の背景を調べる楽しみを覚えました。

写真を撮る行為は身近になったのに、写真集を開いたことがない人が多いことが衝撃だった。

book obscura店主 黒﨑由衣さん

――写真集から物語を読み解いたり、その人の人生を追ったりする中で、写真集収集にハマっていったということですね。写真集のお店を始めようと思った経緯は?

黒﨑さん:今の時代、写真を撮るという行為は身近になったのに、「写真集を開いたことがない」っていう人が多いことに気が付きました。とても良い写真集がいっぱいあるので、とにかく見てもらえる空間、開いてめくってもらえる空間が必要だと思いました。
古本屋さんに行くと写真集ってアルファベット順に本棚に詰め込まれていて、それって写真家の名前を知っている人しか探せないと気がついたのです。そうなると、探せないですし、「どこから見ていいんだろう」「もはや開いていいのかな…」ってなりかねない。だったらアルファベット順ではなく、風景、人物、ファッション、スナップの歴史などカテゴリー分けをすることで、自分の好きな写真集を見つけられる環境をつくりました。

book obscuraでは、写真集を開いてめくってもらえる空間づくりを大切にしている

book obscuraでは、写真集を開いてめくってもらえる空間づくりを大切にしている
book obscuraでは、写真集を開いてめくってもらえる空間づくりを大切にしている

――なるほど。書店に入っても長居していいのかなってちょっと不安になっちゃうんですけど、そういうのは問題ないですか?

黒﨑さん:もちろん!本当は「うちんち(私の家)」っていう名前をつけたかったぐらいだったんです。駆け込み寺のような、「ちょっと休憩しに。」みたいな気持ちでご来店頂けるようなお店です。さらに素敵な写真集があって、一期一会をしてしまったという出会いのキッカケになったらまた嬉しいですね。

写真集は、3つの味わい方がある!

book obscura店主 黒﨑由衣さん
――それはあたたかいですね。写真集の楽しみ方ってどんなところでしょうか?

黒﨑さん:写真集は見方によって3回味わいが変わると思っています。最初見た目の「わ~綺麗。わ~凄い。」っていう第一印象から、撮られた背景を紐解くと「なるほどね。」っていう物語がある第二の印象に変わります。そして、写真家さんと話すことにより生の写真に変わって第三の印象が味わえます。

――物語を知ってこそ、また新しい価値がわかるんですね。

黒﨑さん:そうですね。このお店でお客さまにそんな写真集の楽しみ方を知って頂くのが私の仕事だと思っています。

台湾や韓国から直接売り込みに来る方も!ペイパルで簡単取引。

book obscura店主 黒﨑由衣さん

――写真集を販売して欲しいと持ち込まれる方も多いですか?

黒﨑さん:ありがたいことに、国内外問わず、毎日のように写真集を取り扱って欲しいという方から連絡があります。台湾や韓国など海外の方が、直接お店に来て「写真集をつくっているので、買い取ってもらえませんか?」っていうことも多いです。

――海外からも直接お店にいらっしゃるんですね!

黒﨑さん:そうなんです。それで直接写真集を拝見させてもらって、取り扱うかどうかを決めるんですけど、その時にペイパルがとても便利なんです!
自国に帰ってから発送してもらうとなると、時間もかかりますし、送料をどっちが負担するかっていう話になりますよね。だから、その場で持っている写真集を「じゃあ、その3冊ちょうだい」って買取して、その場で決算する方がいいなと気が付きました。ただ、彼らは2日くらいの滞在で帰国してしまうので、日本円を渡してもレートがかかってしまう。それで「ペイパルアカウント持っている?」って聞くと、海外の方のほとんどが持っているので、ペイパルで支払っています。ペイパルがなかったら、海外からの持ち込み写真集で良いな〜と感じても、仕入れることが出来なかったんじゃないかなと思います。

フランスから発送された写真集が折れて届いたけど、ペイパルで保証してくれた。それ以来、海外通販はすべてペイパルで。

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――なるほど。ペイパルがあるおかげで買い取る側、買い取ってもらう側、両者にメリットがあるということですね。お店のオンライン販売でもペイパルは利用していますか?

黒﨑さん:しています。海外の方はもう100%ペイパル決済ですね。この頃、日本人もペイパル決済を選択される方が多くて、特に離島の人たちのペイパル利用が多いことに気付きました。

――離島の方…。なんででしょう?

黒﨑さん:おそらく返品の部分で保障されているからだと思います。私たちもお客様の送料負担をなんとか抑えてあげたいとなると、ポスト投函の場合もあります。そうなると購入する側としては、遅延の部分や保証の部分で、ペイパルの方が安心なのかなと思いますね。
私も海外の古書店から注文するときは、クレジットカードではなくペイパルにしています。一度フランスから届いた写真集が折れていて、ペイパルで申請したら返品と代替の商品発送対応をしてくれてとても助かりました。それから海外の商品に関しては全てペイパルで購入しています。

――買い手保護制度は、便利ですよね〜。

黒﨑さん:ペイパルは本当に安心ですね!

――黒﨑さん、ありがとうございました!

「写真集ってどう楽しんでいいのかわからない」「どう選べばいいかわからない」という方にも、ちょっと写真集を見てみようかなと思ってもらえたのではないでしょうか。book obscuraのお近くの方はぜひ足を運んでいただいて、遠くの方も本屋さんで気になった写真集をまずは開いてみてくださいね。

お店をやっている方、そしてクリエイターさんにとってもお得なペイパル情報もいかがでしたか?通販利用も保証があるから安心なペイパル。こちらのサイトで詳細をチェックしてみてください。

◆ペイパル
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book obscura(ブックオブスキュラ)店主 黒﨑由衣 プロフィール
「BOOK246」「小宮山書店」を経て、2017年に吉祥寺・井の頭にて写真集専門書店「book obscura」をオープン。

book obscura ブックオブスキュラ
住所:〒181-0001 三鷹市井の頭4-21-5 #103
ホームページ:https://www.bookobscura.com/
メール:bookobscura@indoorbooks.jp
電話:0422-26-9707
営業時間:12〜20時
*定休日:火・水曜日
*土日、祝日営業(火・水曜日が祝日の場合、翌日が定休日)
ブックオブスキュラでは店内の撮影はご遠慮頂いております。
https://bookobscura.com/news/5d624d138e6919454c62721e

第一回:イラストレーター そで山かほ子さん
アンティーク雑貨は、アイデアの源!海外通販のハードルをグッと下げてくれたのは?

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第二回:絵はんこ作家 あまのさくやさん
チェコ好きが高じて、チェコ親善アンバサダーに!海外旅行や作家活動を便利にしてくれたのは、ペイパルでした。

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第三回:書家・アクセサリーデザイナー 國廣沙織さん
海外の方に自分のつくったアクセサリーを広めたい!書家・アクセサリーデザイナー 國廣沙織さんが行った活動とは。

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第四回:アーティスト 平野直美さん
椅子好きが高じて、趣味で椅子制作をはじめたアーティスト平野直美さんインタビュー。好きなことにもっと近づくための秘訣。

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第五回:カセットテープ専門店waltz店主 角田太郎さん
コレクターから専門店店主へ転身。世界的に有名なカセットテープ専門店waltz店主・角田太郎インタビュー。

角田太郎

第六回:イラストレーター 辰巳菜穂さん
海外でも活躍できる自分になるために。イラストレーター・辰巳菜穂さんインタビュー。

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