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ミシンを使わずに折り紙感覚でバッグがつくれちゃう!『Origami Sewing』

ミシンを使わずに折り紙感覚でバッグがつくれちゃう!『Origami Sewing』

こんにちは。haconiwaキュレーター、くろさわゆうこです。
針仕事が好きなわたしですが、こんなものづくりの本を見つけたので紹介しますね。

その名も『Origami Sewing』。
「Origami」とタイトルにもあるように、「折り紙」の手法を用いた新感覚のものづくりに、手芸好き・裁縫好きはもちろん、そうでない人でも「つくってみたくなる!」この本の魅力をお伝えします。

日本独自の伝統文化「折り紙」の手法でつくる“あたらしい洋裁”

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今回紹介する新感覚の洋裁本『Origami Sewing』。
サブタイトルに「ミシンをつかわないあたらしい洋裁」とあるように、ミシンを使わなくても、日本の伝統文化「折り紙」と同じ手法でバッグづくりを楽しめるのが一番の特徴です。


ミシンはもちろん「縫う」ことをせずに、一枚の布からできる“あたらしい”ものづくり。
大人をはじめ子どもも楽しめるこの画期的手法は、著者・浜井弘治さんが「日本独自の文化」に目を向け、その一つである折り紙の造形的な発想から生まれたようです。

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服飾デザイナーで、舞台やCMの衣装も手がける著者の浜井弘治さん。
つくり方だけでなく、「Origami Sewing」と書名と同じ名前を題し、東洋と西洋が持つそれぞれの美の価値観、日本独特の文化やそこに根差した美意識などについて書かれたコラムもこの本には収録されています。


“折紙は、素晴らしい立体造形の概念を持つ。
段ボールの箱やお菓子のパッケージがそうであるが、西洋では、立体を作るのに鋏やカッターを使って平面を裁断して接着剤を使い、時には芯まで使って組み立てる。

しかし折り紙は違う。一枚の正方形の紙だけで、ハサミを一切使わず、折り重ねて造形を作る。
また、この重なりあった部分が一見無駄な様で、実は重要な芯の役割をするという東洋の合理性からなる。”

と文中にもあるように、日本の伝統文化「折り紙」の手法を用いて、ミシンを使わない新しい洋裁ができないだろうか?という想いから、「Origami Sewing」なる“あたらしい洋裁”の本が誕生しました。

では、早速、「折り紙」のように折り重ねて行うバッグづくりの内容を紹介していきましょう!

折り紙感覚でつくれちゃう、ミシン不要の全12種類のバッグ

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トートバッグやショルダーバッグなど、形や大きさ、マチの違いなど、「Origami Sewing」の手法でつくる全12種類のバッグのつくり方を紹介。
ミシンも手縫いも“なし”に、これだけのバッグがつくれるかと思うとワクワクしますが、その中から気になるいくつかを今回は紹介しますね。

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まずは、「Origami Sewing」に必要な道具紹介。
縫うことがない代わりに、布と布をジョイントする「カシメ」やハンマー不要で自由に穴開けができる「スクリューポンチ」など専用の道具を詳しく掲載。初心者でも安心してものづくりができますね。

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最小に登場するのは「001 tote bag with gusset」。
英語でマチを意味する“gusset”とあるように、マチ付きのトートバッグです。

そして、バッグのつくり方はまさに「折り紙」そのもの!
一つ一つ手順が丁寧に書かれているので分かりやすく、これならお子さんと一緒につくるのも楽しそうですね。

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また、つくり方だけでなくバッグの紹介ページもとってもユニーク。
役者&パフォーマーやサーカスパフォーマーの方をモデルとしていることから、手づくりバッグをメインにしつつも躍動感があり豊かな表現にあふれています。モデルのこの自由な表現に、Origamiバッグに通じるあたらしい手法、新感覚のイメージを感じ取ることができます。

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こちらは、表紙にもなっている「002 book tote bag」。
タテ100㎝ × ヨコ100㎝の正方形の布より形づくり、最後に取っ手をつけて出来上がり。

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同じく、こちらがつくり方。
折りたたむだけでこのようなバッグがつくれるなんて、ほんと日本独特の「折り紙文化」にも驚きですね!

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こちらは、「006 party clutch bag」。
大きめのリボンがかわいいクラッチバッグもつくれるなんて、女子にはうれしすぎますね。
本書では
一辺が100㎝の正方形の布でつくっていますが、自分好みの大きさでつくるのも楽しそう!

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こちらは、「007 carry tote bag」。

マチもややあり、とっても使いやすそう。モデルのように男性が持ってもおしゃれな一品ですね

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最後に紹介するのが、「011 cat tote bag」です。

その名の通り、ネコがモチーフとなったトートバッグ。これぞ、まさに折り紙の手法でつくる醍醐味かもしれません。
人目を引くユニークでキュートなネコのトートバッグ、ネコ好きの人はぜひトライしてみてください!

漫画家・内田春菊さんとの対談やイラストもあり!

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長い付き合いのある著者・浜井弘治さんと漫画家・内田春菊さんによる対談もなんと収録!
お二人の出会いから、服づくりやファッションに目覚めた頃のお話など、「Origami Sewing」に通じるサイドストーリーとしてもお楽しみいただけます。

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また、随所に内田さんによるイラストが掲載(なんと贅沢な!)。
著者の浜井さんと内田さんを描いたイラストが、つくり方のポイントや注意点などを教えてくれますよ。

ミシンを使わずに正方形の布を「折り紙」と同じ手法でバッグづくりを紹介する「Origami Sewing」、いかがでしたか?
裁縫上手な人もそうでない人も、この“あたらしい洋裁”なら楽しくものづくりができそうですよね。
また、「Origami Sewing」を通じて、折り紙をはじめ日本文化の素晴らしさ、美しさを知る良いきっかけにもなりそうですね。

さらに、「本だけじゃつくり方が分からない」「作品を著者の浜井さんに見せたい」といった方々のために、購読者限定のオンラインコミュニティもあり、こちらでのフォローもできるそうです!(出版社や著者の事情で中止となる場合がございますので、その旨ご了承ください)

気になる方はぜひ手にとって、実際に「Origami Sewing」で自分だけのバッグをつくってみてくださいねー。

Origami Sewing ミシンをつかわないあたらしい洋裁

著:浜井弘治
発行:木楽舎
発売日:2019年10月刊行
定価:本体1,600円+税
仕様:A4判変型・98ページ
ISBN 9784863241411
http://www.kirakusha.com/book/b481593.html



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