LIFE 暮らしを楽しむグッドな情報

週末読みたい本『東京のかわいい看板建築さんぽ』

週末読みたい本『東京のかわいい看板建築さんぽ』

こんにちは、haconiwaキュレーターのカナコです。
以前ご紹介した『看板建築図鑑』の著者・宮下潤也さんによる待望の新刊『東京のかわいい看板建築さんぽ』が登場しました。今回は、都内の看板建築の魅力を詰め込んだ一冊。気になるその中身を早速ご紹介していきます。

歩いて回れる看板建築に注目!

2004kanbankenchiku_01
東京都内に現存し、実際に店舗として使われている現役の看板建築をご紹介する『東京のかわいい看板建築さんぽ』。神田・神保町エリア、日本橋エリア、銀座・築地エリア、品川・芝・高輪エリア、台東・墨田エリアなどのエリア毎に分け、計40以上もの看板建築を取り上げています。

2004kanbankenchiku_02
各エリアには、イラストレーター・落合恵さんによる、手描き風のタッチが素敵なマップも掲載。「看板建築」と聞いてもどこに存在するのかいまいちピンときませんが、実際に見知った地域に実在することを知ると、一気に身近に感じられる気がしますよね。マップには、看板建築を見るためのおすすめルートも載っているので、散策のお供にもぴったりです。

2004kanbankenchiku_03
冒頭では、看板建築の見るべきポイントを解説しています。様々な細かい装飾が魅力的な看板建築。どのモチーフに着目すればいいのか、楽しみ方のヒントを見つけてみてくださいね。

東京の名看板建築を、様々な角度の写真や解説で説明。

2004kanbankenchiku_04
それぞれの看板建築は、写真家・岩崎美里さん撮りおろしの写真とともに、見開き1〜2ページにつき1つの建築が紹介されています。建物正面の姿だけでなく、角度を振った写真や、ぐっと近づいた写真など様々な表情を見せることで、1つ1つの建築がより魅力的になっています。解説文も、実際に歩いて看板建築を見ているような文体で、本を読んでいながら自分もまるでまち歩きをしているかのような気分に浸れますよ。

2004kanbankenchiku_05
各看板建築にはキャッチコピーがつけられているのですが、それぞれの特徴を端的に表したそれらのワードセンスも、この本の読みどころの1つです。
例えばこちらは、「2つの小窓がつぶらな瞳に見えてくる」。確かに、言われてみると「つぶらな瞳」がありますよね。キャッチコピーからも、看板建築の楽しみ方のヒントが見えてきそうです。

2004kanbankenchiku_06
2004kanbankenchiku_07
さらに、建物の外観だけではなく、インテリアやお店で実際に売られている商品もたっぷりご紹介しています。古き良き看板建築の空間や味わい深さと、現代的な暮らしの融合は、懐かしくもあり新しくもあるという新鮮な感覚が魅力的。素敵なコラボレーションから目が離せません。

2004kanbankenchiku_08
看板建築を取り巻く街並みにも注目です。看板建築がずらりと並ぶ風景の愛らしさや、ポップさに心惹かれる看板など、まちなかに潜む色々な「かわいい」に気づかせてくれます。今までとは違った視点でまちや建築を見つめ直すきっかけになるかもしれません。

まちに繰り出したくなる一冊です。

2004kanbankenchiku_09
実際に足を運べる看板建築を知ることで、身近に感じられるようなる『東京のかわいい看板建築さんぽ』。読み物としてはもちろん、お散歩のガイドとしても大満足の内容です。
本書片手に、まち歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか?

東京のかわいい看板建築さんぽ

税抜価格:1600円
著者:宮下 潤也
判型:A5判
ページ数:160ページ
発行年月:2020年2月
ISBN:9784767827148
http://xknowledge-books.jp/ipscs-book/BooksApp;jsessionid=3872BAECF31B79E77724462F01349DCC?act=book&isbn=9784767827148

EXHIBITION

いまオススメの展示・イベント

//*---- ▼ ここからSNS ----*// WEAR_ロゴ OMIYAGE CLIP H A C O N I W R E T S