こんにちは、haconiwaキュレーターのカナコです。
本日ご紹介するのは、静岡県富士市で60年以上続く組紐ブランドが立ち上げたブランド「T.S.BRAND」。“組紐”という言葉を聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが、より身近にその魅力を味わえるDIYキットが登場したので、ご紹介したいと思います。

3代目の兄弟がスタートさせたファクトリーブランド。

1956年に富士山のふもとの静岡県富士市にて創業した、小さな町の組紐工場「津田製紐」。かつて市内には、同業者が20件以上もありましたが、海外との価格競争などの影響で、現在は3分の1にまで減ってしまっています。

そのような状況の中でも、製造工場だからこそこだわれるクオリティを身近に感じてもらおうと、祖父、父から受け継いだ3代目の兄弟が立ち上げたファクトリーブランドが「T.S.BRAND」です。

T.S.BRANDは、「極上の艶のために」をコンセプトに、今までに出会ったことのない感性に響く紐を生み出しています。大量生産が進む中、あえて職人さんが手間暇をかけてゆっくり仕上げることで、きめ細やかさや繊細さが美しく、耐久性にも優れた紐を作り上げているそう。例えば、1,500回に及ぶ手作業での塗り重ねを行う「蝋引き加工」は、施すことで紐の芯から染み渡った深みある艶が生まれ、しっとりとした肌触りが現れます。
染め上げに使われているのは、命の源水と言われる富士山の伏流水。この場所だからこそ得ることができる新鮮な湧き水のおかげで、紐の鮮やかな発色が実現できているそうです。

デザイナーとコラボしたDIYキットが登場！

これまでシューレースを中心に商品開発・販売を行ってきたT.S.BRANDですが、今回、デンマーク人と日本人によるデザインスタジオのstudioA27とコラボレーションし、組紐工場ならではの新たなプロダクトシリーズ「The D.I.Y. collection」を開発しました。紐と革や再生紙など、ナチュラルで高品質な素材を組み合わせて、1人1人がカスタマイズ可能なラインナップになっています。

●LEATHER BAG

こちらは、綿100%のワックスコード牛革を使用したバッグです。

気分やシーンに合わせて紐の色を変えることで、革ならではの経年変化を楽しみながら、長く使い続けることが出来ますよ。紐の端部には、靴紐の先端チップが施されており、刺繍針などを使わずに紐が替えられる手軽さも魅力的です。「紐を付け替える」というひと手間をかけることで、より愛着が湧いてきそうですね。

●RECYCLE PAPER BOOK

次は、綿100%のワックスコードと再生紙100%の紙を使用したノートです。こちらもバッグと同様、自分で紐を付けられますよ。

現代的なノートに和綴じの仕上げがなんだか新鮮です。

使用後も新しい紙を追加することで使い続けられます。使い終わる度にノートを綴じ直して、心機一転してみるのもいいかもしれません。

クラウドファンディングを実施中！

The D.I.Y. collectionの誕生を記念し、4月26日（日）までクラウドファンディングを実施中です。リターンとして、The D.I.Y. collectionの先行販売のほか、ここでしか手に入らない限定セットや、さらに普段は見られない工場見学が用意されているんだとか。気になる方はぜひチェックしてみてください〜。
T.S.BRANDでは、今後も素材とデザインのラインナップを増やし、よりカスタマイズを楽しめるアイテムを展開していくそうです。これからの動きも見逃せないですね！