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週末読みたい本『文房具語辞典』

こんにちは。haconiwaキュレーターのカナコです。
今日は、文房具好きの皆さん必見の一冊『文房具語辞典』をご紹介します。基本的な知識から、マニアックな情報まで、文房具にまつわるあれこれが詰まっていますよ。
「文具王」が手がけた、文房具の奥深い世界へ
『文房具語辞典』の著者であり、「文具王」とも呼ばれる高畑正幸さんは、小学生の頃から文房具に興味を持たれていたそう。13年間の文具メーカーでの勤務経験を経て現在は、日本最大の文房具の情報サイト「文具のとびら」の編集長や、文房具のデザイン、執筆・講演・各種メディアでの文房具解説等文房具を通じて幅広くご活躍されています。
そんな文房具をこよなく愛する高畑さんが2年半かけて生み出した『文房具語辞典』には、これまでの活動や研究から得られた、様々な知識が盛りだくさん。文房具にこだわりの方から、マニアな人まで、誰もがもっと文房具を好きになれるエッセンスがたっぷりです。
800以上もの文房具にまつわる言葉を解説
本書では、文房具にまつわる804もの言葉が解説されています。「辞典」の名の通り、「あ行」から「わ行」まで五十音順に掲載されています。
各行の扉絵もお見逃しなく。文房具のサイズやマークの意味など、身近にありすぎてあまり気にした事のなかった情報が、分かりやすくビジュアル化されているんです。「あ行」では折刃式カッターのサイズに注目。こんなにも種類があったのか!と今度文房具売り場でじっくり見てみたくなりました。
用語の解説は、いわゆる「辞典」のように硬すぎないけれど、ためになる内容が盛りだくさん。ただ言葉の意味を定義するだけではなく、高畑さんの膨大な調査や研究の蓄積が活かされ、ここだけのエピソードや豆知識も存分に披露されています。
イラストレーター・小林麻美さんによるイラストにも注目。イラストのおかげで、文房具の仕組みがよく分かったり、名前は知らないけど見たことある文房具に出会えたりと、より一層イメージを膨らませて楽しむ事ができます。イラストへのこだわりはサイトにも綴られているので、ぜひ覗いてみてくださいね。
さらに、用語解説だけではなく、文房具に関する基礎知識やコラムも充実していますよ。今まで何となくで選んでいたボールペンの種類も、きちんと違いを理解する事で、用途や好みに合わせて、より相応しいものを選べるようになるはず。文房具の「当たり前」を知って選び方や使い方を見直す事で、文房具を使うのが今まで以上に楽しくなりそうです。
ページの中ほどには紀元前から現代までを網羅した世界の「文房具年表」が綴じ込まれています。きっと本書しか味わえない文房具の壮大な歴史に、想いを馳せてみるのもいいですね。
誰にとっても身近な文房具だからこそ、よく見るけど実は知らなかった!なんていう情報も満載の『文房具語辞典』。文房具用語の「辞典」ですが、読み物としても大満足の一冊です。読んでいると、きっと文房具屋さんに行きたくなります。
ぜひお手に取ってじっくり楽しんでみてくださいね〜。
著者:高畑正幸
税込価格:1,760円
発売日:2020年01月14日
ISBN:978-4-416-51887-8
https://www.seibundo-shinkosha.net/book/hobby/36170/
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