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週末読みたい本『美しい万年筆のインク事典』

こんにちは、haconiwa編集部の山北です。
今週は、インク好きにはたまらない一冊『美しい万年筆のインク事典』をご紹介いたします。万年筆インクの基本的な種類や使い方から解説しているので、インクについて気になっていたけどよくわからない…という方にもおすすめですよ〜。
ハンディサイズで持ち運びに便利!欲しい色がひと目でわかる見本帖付き。
著者の武田健さんが厳選した約700色の万年筆インクを掲載する『美しい万年筆のインク事典』。大ボリュームな内容にもかかわらず、本書はコンパクトなハンディサイズです。
通常、文房具屋さんなどでインクを選ぶ際は、瓶での販売という特性上カラーペンのように試し書きが出来ません。ですが、本書はインクボトルや書いた時の色味を記載しているので、試し書きをしなくてもこの一冊を持ち歩けばそのインクの色合いがわかるようになっているんです!鞄にスッと入るサイズ感なので気軽に持って出掛けられますね。
巻頭には、欲しい色味を比べて見つけられる「メーカー別色見本帖」が付いています。目当てのカラーをひと目で確認できるので、お店でパッと購入したいときや他メーカーで似た色を探したい時に便利そう。
初めての方でも分かりやすい、万年筆の基礎情報を掲載。
万年筆というと文房具の中でも少し難しそうなイメージがありますが、本書では種類や名称など基本的な情報を分かりやすく解説。このようにペンについてはもちろん、万年筆インクの種類や線の特徴、万年筆のお手入れ方法までくまなく記載されています。
道具の使い方など基本を知ることで、インクの味わいや色の濃淡をより鮮明に感じることができそうですね。インクの補充方法も紹介されているので、初めての方でもすぐに使い始めることができるので万年筆の入門書としてもぴったりですよ。
種類豊富なインクをカラーごとに掲載。珍しいご当地インクも!?
本書は基本の7色(赤・黄・青・緑・紫・茶・黒)を、それぞれカラーごとに紹介しています。同じ赤色の中でも、“深紅”や“ピンクオレンジ”など細かく分類して並べられているので、欲しい色を様々なメーカーやシリーズと比較して探すことができます。
インクの名称や解説の他に、インクの色味、万年筆で書いたときの色味、水筆で伸ばしたときの色味も掲載。万年筆インクは実際に使ってみないと色が分かりにくいですが、3つの方法で塗られたカラーサンプルを見れば、よりリアルにその色合いを感じることができますね。
ずらっと並んだインク瓶は、それぞれシンプルなものからレトロ感漂うものなど様々なデザインなので見ているだけでも楽しいです。
また、著者が選んだ人気の“ご当地インク”を紹介するページも。私はご当地インクというものがあることを初めて知って驚いたのですが、実は日本全国の都道府県にて多数販売しているそうですよ。
例えば、こちらの北海道の文具店で販売している「函館カレー」のインク。まさにカレーを思わせる黄色がかった茶色の色合いで、思わず食欲をそそられます。このようにその土地にまつわるカラーをそれぞれインクとして表現しているので、お土産としてもぴったり。購入できる店舗も記載されているので、ご当地インクを巡る旅を企画してみるのも面白そうです。
『美しい万年筆のインク事典』ではこの他にも、珍しい“香りつきインク”や、時間の経過とともに色味が変化する“古典インク”など、個性豊かな万年筆インクも数多く掲載されています。
この機会に本書を読んで種類豊富な万年筆インクの世界を味わってみてはいかがでしょうか?
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