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週末読みたい本『世界を歩く、手工芸の旅』

こんにちは。haconiwa編集部 moです。
今はなかなか海外旅行へ行くのが難しいですが、旅にまつわる本を読むだけで、気分転換になったり、未来への希望が湧いたりしますよね!今週ご紹介するのは、そんな時に読みたい1冊。“手工芸”を求める旅をまとめた『世界を歩く、手工芸の旅』です。
各地に残る手工芸を求めて世界へ繰り出す、女性たちのエピソード
日本から世界へ旅立ち、買い付けやものづくりをする人たちは、どのような縁でその土地のものと出会っているのでしょうか。本書は、17ブランドの手しごとと、それにまつわる18名の女性のエピソードを紹介する1冊です。
まずは、アジアの手工芸から紹介されているのですが、私が気になったのは「HuuHuu OnlineStore」の浜田あいさんのエピソード。実は、何年も前からこちらのオンラインショップを利用しており、POP UP STOREにも遊びに行ったことがあるお店です。
いつも素敵なアイテムをセレクトされているので、どんな風に買い付けしているのかなぁ、と気になっていたんです。
20代の頃に世界を旅して、タイ・チェンマイに魅了された話や、タイ料理の学校で働いてタイ語を身につけ、その後思い切ってチェンマイへ移住した話など、手工芸の買い付けのことだけでなく、この世界に飛び込むことになったエピソードまで記されているのがおもしろいところ。
こんな人生もあるんだなぁと単純に感心するとともに、自分が持っているアイテムがこんな風に現地で仕入れられているのだと知ることができ、とても興味深かったです!
ヨーロッパのカテゴリーを読んでいると、以前haconiwaでもご紹介したことのある、カステラノートの村瀬真希子さんのエピソードが!
昔ながらの工芸品だけではなく、それを復活させる人や新たなものを生み出す若手の作家たちの出会いなど、現代の暮らしに生きる、ポルトガルの“今”を伝えるエピソード。手工芸との出会いはもちろんですが、そこで暮らす人たちとの出会いや、日本とは異なる刺激について、綴られています。
このほか、イランのおばあちゃんが編んだ冬の靴下、ナイジェリアで復活した伝統染織布アディレ・エレコ、イタリアはサルデーニャ島に伝わるピビオネス織……など、世界の素敵な手工芸とともに綴られる、女性たちのエピソードはどれも読み応えもあり、興味深いものばかりでした!
手工芸好きのみなさん、旅好きのみなさんに是非読んでいただきたい1冊です。
巻末には、ショップリストも載っているので、お出かけ出来るようになったら是非気になるショップにも足を運んでみてくださいね。
世界を歩く、手工芸の旅
出版社: 青幻舎 (2020/6/23)
編:青幻舎編集部
定価:2,300円+消費税
仕様:A5サイズ、 168頁
ISBN978-4-86152-783-8 C0072
http://www.seigensha.com/books/978-4-86152-783-8
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