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貝がもつ、本来の美しさを装身具に。神の島と呼ばれる沖縄・浜比嘉島で生まれた「かいのわ」

貝がもつ、本来の美しさを装身具に。神の島と呼ばれる沖縄・浜比嘉島で生まれた「かいのわ」

こんにちは、haconiwaキュレーターのモリサワジュンコです。
普段はピアスをつけているくらいであまりアクセサリーをつけない私なのですが、ひと目みた時から、安らぐような不思議な魅力に釘付けになってしまった「かいのわ」の装身具をご紹介します!

貝がもつ、本来の美しさを装身具に。

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PHOTO BY セソコマサユキ

これ、何からできているものかわかりますか?美しい宝石のようにも見えますが、実は海から生まれた貝なのです!

みなさんは、沖縄本島から橋で渡ることができる、浜比嘉島(はまひがじま)をご存知でしょうか。那覇市内から車で1時間と少し走らせたところにある、小さな離島です。今日ご紹介するのは、そんな浜比嘉島にある工房「かいのわ」。ひとつひとつの「貝の個性」に向き合って、余分な装飾はせず、できるだけシンプルに「装身具」を作っています。

その装身具は、普段私たちが目にしている“貝”からは想像ができないほどの美しさ!いったい貝からどのように作られているのか、そして、どんな想いから生まれたものなのかをご紹介していきたいと思います。

人と自然とが出逢い、つながるきっかけになる場所・浜比嘉島。

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PHOTO BY セソコマサユキ

かいのわの工房がある浜比嘉島の人口は、うるま市役所の方にお聞きしたところ2020年現在、約400人。車で20分ほど走ると島を横断することができる小さな島です。それゆえに、人々のあたたかいつながりと、そこにあるそのままの自然の風景がそこにあります。

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PHOTO BY セソコマサユキ

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PHOTO BY セソコマサユキ

「神の住む島」と呼ばれる浜比嘉島は、琉球大国を作ったといわれている、女神のアマミキヨと男神シルミキヨが幸せな生活を送り、子供をもうけた場所といわれています。そのため、神を祀って拝む場所、拝所がたくさんあり、旧暦の元旦には集落の年頭拝みがあるなど、地域に根付いた行事も大切にされているそう。

こちらはそのひとつ。「アマミチュー」、「アマンジ」と呼ばれる岩屋の小島。アマミキヨの墓であると伝えられていて、五穀豊穣や無病息災、子孫繁栄を願う神聖な場所とされています。

島を訪れるときは、「おじゃまします」という思いをこめてお祈りしながら、島をのんびりお散歩するのもいいですね。

ひとつひとつの貝と向き合って、自然体のうつくしさを。

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PHOTO BY セソコマサユキ

そんな浜比嘉島の集落にある工房で、かいのわの装身具は生まれています。こちらは、作家の川初 真さんと、純子さん。笑顔がとてもステキなおふたり。「人と人、人と自然をつなぐもの」をテーマに、海からの贈り物である貝にそっと息を吹き込むかのように、ものづくりをされています。

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PHOTO BY セソコマサユキ

かいのわで装身具を作るために使われている素材は、夜光貝と高瀬貝。3年間でたった7センチと、ゆっくりと時間をかけて成長するこの貝は、ゴツゴツとした部分を削っていくと美しい光沢の真珠層が現れます。

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PHOTO BY セソコマサユキ

ひとつひとつの貝と対話しながら、自然の姿をそのままに、一番良い姿を見極める研磨作業。思わぬ美しい光沢や色に出会えることもあれば、削り過ぎてしまうことも。

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PHOTO BY セソコマサユキ

光の加減や、見る角度によって表情を変える貝と、工房で波長を合わせてじっくり向き合っている、川初さん。ダイビングのインストラクターをしていたころ、拾った夜光貝を磨いてみたのをきっかけに、貝のうつくしさに気がついたそう。その後、たくさんの試行錯誤を繰り返されて、今のものづくりのスタイルで貝と向き合われています。

かいのわの装身具を拝見するたびに、自然体のそのままでいいんだよ、と言われているようなやすらぐ感覚になるのは、このように穏やかな海で育った貝との対話が、日々ていねいに行われているからかもしれません。

それでは、魅力的な5つのシリーズをみてみましょう!

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PHOTO BY セソコマサユキ

こちらは、KIKI
美しい光沢の真珠層は、毎日身につけていても飽きることのないナチュラルな貝の姿、表情が楽しめます。

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PHOTO BY セソコマサユキ

沖縄の海の碧を思わせるYUYU
草木をあらわしたような緑。色のある島の風景が浮かんできます。

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PHOTO BY OWLEYE

貝の模様のうつくしさを切り取ったRURU
縷々(るる)と流れる貝の模様は、波や砂浜など、貝それぞれの歩みに思いをはせることも。

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PHOTO BY OWLEYE

輝き、色、模様など、その貝が持っている表情のうつくしさを、できるだけ手を加えず、そのままを表現したMAMA
いびつな形も、まだら模様も、粗い手触りも、不思議と愛おしく感じられるアイテムです。

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PHOTO BY セソコマサユキ

もちろん結婚指輪も魅力的!沖縄の自然が生み出す、世界にふたりだけの輝き。この先を一緒に過ごしていく大切な人と、一緒に選んでほしいリングです。

このように、さまざまな個性あふれるシリーズは、選ぶ側も、貝とじっくり向き合って、自分と波長のあうものをあれこれと対話しながら決めるのも楽しそう。迷ってひとつに選べない~なんてことにもなりそうですが、その中にしっくりとくるものを見つけることができたら、うれしいですよね。

1度は訪れてみたい「海のギャラリー かいのわ」

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PHOTO BY セソコマサユキ

浜比嘉島には、“人と人、人と自然が交わる場所”イベントや展示会を開催している、ギャラリーもあります。

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PHOTO BY セソコマサユキ

美しい海と浜比嘉島の自然の景色を感じながら、文化やアートに触れ、ゆったりとした時間を過ごすことができそうです。

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PHOTO BY セソコマサユキ
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PHOTO BY セソコマサユキ

ギャラリー隣のテラスでは姉妹店舗「空とコーヒー うきぐも」が併設されています。オープンカフェでコーヒーやお食事までいただけてしまうなんて、ワクワクしてきてしまいます。1度は訪れたい場所ですね!訪れる際は、ギャラリーのカレンダーやWEBページのインフォメーションをチェックしてみてくださいね。

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PHOTO BY セソコマサユキ

人と人、人と自然が交わるストーリーの中からうまれた、貝の装身具。いかがでしたか?かいのわの装身具は、浜比嘉島にあるギャラリーと、その他沖縄県内にある「D&DEPARTMENT OKINAWA by OKINAWA STANDARD」「樂園百貨店」、オンラインストアでご購入いただけます。

気になった方はぜひチェックして、あなたにぴったりのものを選んでみてはいかがでしょうか。

かいのわ
WEB:https://kainowa.com/
オンラインストア:https://shop.kainowa.com/

海のギャラリーかいのわ
WEB:https://kainowa.com/shop/
営業日はカレンダーでご確認ください。
住所:〒904-2315 沖縄県うるま市勝連浜243-1

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