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週末読みたい本『メンタルに効く西洋美術』

週末読みたい本『メンタルに効く西洋美術』

こんにちは。haconiwa編集部 moです。
今週の週末読みたい本でご紹介するのは、美術好きの方にも美術初心者の方にもオススメしたい『メンタルに効く西洋美術』です。様々な美術館やアートイベントへ足を運ぶ前に、ぜひ読んでいただきたい1冊となっています。

美術を生業とした人々はどのようなメンタルで生き抜いたのか?

本書は、アートの世界に生きた作家・コレクター・批評家たちの肉声を、手紙・伝記・新聞・日誌などに残された“言葉”から集め、西洋美術をひも解いていく1冊です。
逆境にもがき苦しみながら、それでも創ることを止めずに胆力で生き抜いたアートの偉人たち。ぼやく、ふてくされる、すっとぼける…など、彼らの悲喜こもごもには、私たちが現代を生きるためのヒントがたくさん詰まっています!

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“メンタルマッチョなゴーギャン”という見出しから引き込まれる、エピソード1では、ポスト印象派のゴーギャン&ゴッホの関係性や、それぞれの経歴、心情などが解説されています。
ゴーギャンのメンタルマッチョ伝説を読んでから彼の絵画を見ると、それまでには感じられなかったエネルギーや自信に満ちた情熱が感じられる気がします…!

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そんなゴーギャンの友人でもあり、今年、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展で話題にもなった《ひまわり》のゴッホ。皆さんも馴染み深い作品の作家だと、どんな人物なのか、より興味深いですよね。
私も実際に《ひまわり》を鑑賞した際、詳しい背景を知らなくても、素晴らしい作品だなぁと感じましたが、本書を読んで、ゴッホの人となりや作品への想い、ゴーギャンとの関係性などを知ると、より一層心揺さぶられ、感慨深いものを感じました。

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このように、本書ではルネサンス三大巨匠や印象派のモネ&カサットなど人気の作家から、ホガースやラングといったエッジの効いた作家まで、それぞれの作品やユニークなイラストとともに、その生き様が紹介されています。

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作品を鑑賞するだけでは知り得なかった、アーティストたちの肉声たち。
後世にまで名を残した彼らですが、常に順風満帆というわけではありませんでした。逆境にもがき苦しみながら創り出す、その泥臭さや人間らさしさがとても身近に感じ、これまでより一層、西洋美術を楽しめるきっかけになるのではないでしょうか。

今回ご紹介したのは、『メンタルに効く西洋美術』のほんの一部の内容です。ぜひ実際にお手に取って西洋美術の理解を深めてくださいね。

メンタルに効く西洋美術

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出版社:マール社 (2020/8/24)
著者・編者:宮本由紀
価格:¥1,900(税別)
仕様:A5判 208ページ
ISBN-10 : 4837306861
ISBN-13 : 978-4837306863

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