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週末読みたい本『たのしい路上園芸観察』

週末読みたい本『たのしい路上園芸観察』

こんにちは。haconiwa編集部 moです。
本日ご紹介するのは、みなさんの日常がより楽しくなるような1冊『たのしい路上園芸観察』です。

いつもの散歩道をちょっと楽しくする“路上園芸”観察のススメ。

街の住人の方たちが、路地裏や玄関先、ベランダ、塀の上などで思い思いに楽しむ園芸。そこには、行政などによる計画的な植栽とはまた違った、自由で植物愛に溢れた光景が広がっています。本書では、そんな街中の園芸を「路上園芸」と名付け観察し続けてきた著者の村田あやこ氏が、10年にわたる記録の中から特に興味深いものを、事例写真を挙げながら紹介する内容となっています。

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Chapter1では、路上で営む園芸(街の住人たちによる、個性溢れる園芸活動) の観察記録が紹介されています。

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建物全体が緑に飲み込まれた「植物ハウス」、ヤカンや空き缶など、植木鉢として第二の人生を送る「転職鉢」、コビトやタヌキなど鉢の中に宿る「八百万の神々」など、著者の観察力やネーミングセンスもおもしろく、本書を読んだ後に散歩をしてみると、「これは八百万の神々だな…。」などと、思わず園芸を眺め分析してしまいそうです…!(笑)

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Chapter2では、路上が育む園芸(街の環境条件に適応して生きる植物たち)をご紹介。みなさんもこんな風に壁や屋根をつたう植物を目にしたことがあるのでは?
著者はこの様子を「植物壁画」と称して観察しています。何気なく通り過ぎていた植物ですが、確かにそれぞれ模様や色彩が豊かで、まるで壁画のよう!一度気になると、どんどん観察したくなります…!

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このほか、植木鉢からはみだす「すごい根っこ」、金網やガードレールも乗り越える「すり抜け」、アスファルトの割れ目や壁の隙間にある「はみだせ! 緑」など、ちょっとした意識で私たちの身の回りにはこんなにも豊かでおもしろい植物があったんだと、改めて気付かされる内容となっています。

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コラムもとても興味深い内容ですよ〜!著者が実際にどのように観察をしているのかを紹介した「路上園芸観察入門」や、台湾旅行での「台湾の路上園芸に会いに行く」など、各Chapterとはまた違った路上園芸観察を楽しむことができます。

いかがでしたか?なかなか遠くへ旅行するのが難しい昨今ですが、路上園芸のいいところは、どんな街でも気軽に観察できるということです!何気なかったいつもの散歩がより一層楽しいものになるのではないでしょうか?是非みなさんも、本書を片手に、路上園芸観察に出かけてみてくださいね〜!

たのしい路上園芸観察

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出版社:グラフィック社 (2020/10/8)
著者:村田 あやこ
仕様:A5変形 並製 総144頁
定価:本体1,500円(税別)
ISBN:978-4-7661-3458-2
分類コード:C0045

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