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被災県の3紙合同アクション!防災記事でつくられたおみやげ袋『おみやげ防災』に注目

こんにちは。haconiwa編集部のモリサワです。
パッと目を引くこの袋。みなさんはどこかで目にしたことはありますか?今回ご紹介するのは「被災地の経験を、被災地だけの経験にしないために。」という思いから生まれた、おみやげ袋『おみやげ防災』のプロジェクトをご紹介します!
被災した土地を長年取材してきた新聞社から、全国へと広げるプロジェクト。
1995年の阪神淡路大震災から26年、2011年の東日本大震災から10年、2016年の熊本地震から5年の月日が経とうとしています。いつどこでだれが遭遇するかわからない災害。被災地にあたる神戸新聞社、福島民報社、熊本日日新聞社では、今まで取材してきた防災情報を全国にも広く伝えていこうと、防災記事でつくったおみやげ袋、「おみやげ防災」を観光のお客さんへ配布する活動をしています。
このプロジェクトは2019年度に実施を行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、観光などの県外移動自粛の理由から、延期の判断をされていたそう。しかし、災害のリスクは常に隣り合わせ。少しずつでも被災地の防災知見が広がることに意味があるという想いから、今年1月17日と3月11日に配布が実施されました。
各地元の新聞社が集めた防災知見が詰まった、おみやげ袋
地方から全国に持ち帰ってもらうために着目したのが、県外から来た観光のお客さんの半数以上が、家に持ち帰るという「おみやげ」。たしかに袋にすることで、長時間の移動などで目にする機会が増えますよね。みかけたら、つい、じーっと見入ってしまいそうです。
阪神・淡路大震災発生日の1月17日に神戸で配布された「KOBE MIYAGE」
今年1月17日に神戸で配布したおみやげ袋は、阪神・淡路大震災を経験した神戸新聞から「在宅時の避難」がテーマになっています。ローリングストック法をもとにした非常食の備えや、家具の設置方法、火災発生時の緊急処置方法、トイレの備え、通電火災における備えなど、知っておきたい防災情報を多数掲載。
家に帰ったあとこの袋を見ながらひとつひとつ確認して備えられるのは嬉しいですね。
東日本大震災発生日 3月11日に福島で配布された「FUKUSHIMA MIYAGE」
本プロジェクト2回目の配布日3月11日に福島で配布されたおみやげ袋は、東日本大震災や記録的豪雨を経験した福島民報社から「水害対策方法」がテーマになっています。「この時、私は」と見出しにもあるように、被災した方々の実体験に基づいたエピソードから考える防災方法や、津波の避難方法を啓蒙する「津波てんでんこ」などの情報が掲載。
地球温暖化の影響で豪雨も多い昨今。水害は一瞬の判断が大切になってきますよね。体験談を読むことで、きっと「いざというときの行動」が変わってくるような気がします。
福島民報社では、紙袋を手にする方だけでなく、震災から10年の今だからこそ全国の人々に防災知見を活用してもらいたいと、紙袋の記事データをWEBページでオープンデータとして公開もしています。内容が気になる方はチェックしてみてくださいね。
次回は4月14日に熊本で。「避難所での生活方法」を配布!
すでに神戸と福島の配布は終了となっていますが、次回4月14日に熊本地震を経験した熊本日日新聞から「避難所での生活方法」を紹介する「KUMAMOTO MIYGE」を配布予定!
このプロジェクトのように、経験や情報を交換して助け合ってみんなで困難を乗り越えていく世の中になっていくといいですね。
<熊本日日新聞の 柳原哲郎さんのコメント>
熊本地震では最大震度7の揺れと、その後も続く余震によって、多くの人々が被災し、長期的な避難を余儀なくされました。熊本ではその中で、要支援者や子供たちに対する配慮、また避難所での過ごし方について、様々な知見を積み上げました。このお土産袋を手に取った方が、この知見を活かして災害に備えていただけたら幸いです。
当日、熊本を訪れる予定がある方は、しっかり感染対策をして、チェックしてみてくださいね。各配布エリア内に一時的にお客様が増加した場合には、配布制限をすることもあるのでご注意を。
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