LIFE 暮らしを楽しむグッドな情報
週末読みたい本『昭和レトロ間取り探訪』

こんにちは。haconiwa編集部 moです。
本日は、昭和レトロ好きのみなさんや、建築・間取り好きのみなさんにオススメの1冊『昭和レトロ間取り探訪』をご紹介します。
大正・昭和初期の洋風モダンなお屋敷の「間取り」約200点を収録!!
建築の本は数多くありますが、「間取り」のみをフィーチャーしているのがおもしろく、興味をそそりますよね〜!
本書は、大正〜昭和初期に開発された関西郊外の鉄道沿線の住宅案内広告から、選りすぐりの「間取り」を収載した1冊。大阪の建築史家・橋爪紳也氏が、その膨大なコレクションから多種多様な住宅間取りを選定、当時の生活史を読み解きます。和と洋の部屋が入り混じり、現代とまったく異なる文化的な住宅様式を楽しめる、建築・間取り好きは必見の内容となっていますよ〜!
中流階級の暮らしに、間取りでタイムスリップ! ?
大大阪時代と謳われた大正~昭和初期、都会にはない美味しい空気を吸える「健康住宅」を建てる場所として、盛んに発展していった大阪近郊の住宅地。それらは私鉄沿線の開発に大きく影響しているそう。現在の鉄道沿線の地図をみると、大阪を起点に当時の住宅地がどのように拡がっていったのか、現代につながる変遷を垣間見ることができます。
そんな関西郊外の鉄道沿線の住宅案内広告から、橋爪氏が選定した、多種多様な住宅間取り。竣工時には最新のモダン住宅であったのに、今日の眼で眺めると、懐かしいレトロな住まいという評価になる住宅。和と洋の部屋が入り混じり、現代とまったく異なる文化的な住宅様式は、眺めているだけでおもしろいです!
また、本書は全体を通して、青焼き図面風に再現しプリントされているのもポイント!青焼き図面とは、ブループリントと呼ばれ、建築図面ではよく用いられてきた出力方法です。一部、図面の文字がつぶれて読めなくなってしまっているような小さな手書き文字も、当時の雰囲気をそのまま残すため、できるだけ掲載しているそうですよ。
間取りだけでなく、ミニコラムにもご注目。現在を生きる私たちとは少し異なる、当時の生活様式やキーワードを編集部が紹介しています。タイムスリップした気持ちで、大正~昭和の中流階級の人々の暮らしを想像してみてはいかがでしょうか。
どこか懐かしく、新鮮さも感じられる外観と間取りのデザイン。みなさんも是非本書でモダンかつレトロな間取りを探訪してくださいね〜!
昭和レトロ間取り探訪 ー大大阪時代の洋風住宅デザインー
著者:橋爪紳也
デザイン:加藤賢策(LABORATORIES)
定価:2,300円+税
仕様:B6、248頁、PUR製本
ISBN978-4-86152-811-8 C0052
http://www.seigensha.com/books/978-4-86152-811-8
NEWS 最新記事
PICK UP
注目記事
EXHIBITION
いまオススメの展示・イベント