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週末読みたい本『ヴィンテージ・アイウェア・スタイル 1920’s-1990’s』

こんにちは。haconiwa編集部のさんどです。
もともと視力補正のためにつくられ、今やファッションアイテムとしても取り入れられている眼鏡。本日は、奥深いヴィンテージ・アイウェアの世界を知ることができる眼鏡好き必見の一冊『ヴィンテージ・アイウェア・スタイル 1920’s-1990’s』をご紹介します。
1920〜90年代の眼鏡を時代ごとに紹介。ヴィンテージ・アイウェアの奥深い世界にいざなう一冊
年間1000本以上の眼鏡に触れ、15年以上眼鏡の記事を書き続けるメガネライター・藤井たかのさんが、1920年〜90年代につくられた「ヴィンテージ眼鏡」と呼ばれるメガネを時代ごとに紹介する本書。
紀元前から始まる眼鏡の歴史から、フレームや素材の種類、ヴィンテージ眼鏡の変遷までわかりやすく解説されています。眼鏡好きな方だけでなく、これからヴィンテージ眼鏡について知りたい方にもおすすめの一冊です。それでは早速、中身を見てみましょう〜!
本編に入る前に、眼鏡のパーツの名称や特徴、フレームの種類など、眼鏡の基本を学びます。ここで見るべきポイントを押さえておくことで「どこに注目すればいいか」がわかり、より眼鏡の世界を楽しめるんです。
まるで「眼鏡図鑑」!貴重なヴィンテージ眼鏡131本を原寸大で掲載
本編では、1920〜90年のヴィンテージ眼鏡が年代順に紹介されていきます。
上の写真は20年代につくられたもので、この時代はラウンドシェイプ(丸いレンズ)が主流だったそう。20年代ということは約100年前につくられたものですが、今見てもおしゃれに見えるのが不思議です!
写真が原寸大なのが本書の大きな特徴で、リアルなサイズ感を確かめられます。また細部の見どころもズームアップしてくれるので、細かなあしらいにまで注目できるのが楽しい!
40年代には、アメリカ軍のパイロットが使用していたサングラスのモデル「アビエーター」がアメリカ国内で人気となり、世界にも広まったそう。しずく型のタレ目なフレームと緑色のレンズは、映画などで目にしたことがあるはず。
60年代は、デザインが自由な発想によって一気に花開いた時代。左右非対称のフォルムや、顔のほどんどがフレームで覆われるカタチなど、思いもつかないような多彩なデザインが紹介されています。
続く70年代にはフレームの軽量化が進み、80年代に入るとヒップホップやストリートカルチャーの影響でさらにデコラティブで大胆なデザインの眼鏡が流行します。
私が気になったのは向き合った2匹のカエルが可愛い「flog」。フレーム部分だけでなく、テンプルエンド(耳にかける部分)がカエルの足を模していて、細部に感じられる遊び心にキュンとしました。
巻末には、本書で紹介されている131本の眼鏡を一覧にしたインデックスが。丸いフレームが中心の20年代から、時代を追うにつれて素材も形も多様になっていくヴィンテージ眼鏡の変遷を感じられます。
いかがでしたか?
実は、本書で紹介されたヴィンテージ眼鏡の多くはお店で購入することができるのだそう。気に入った眼鏡を見つけたら、実物を見にヴィンテージショップに足を運んでみるのもいいですね。
みなさんもぜひ、本書を通じて奥深いヴィンテージ眼鏡の世界に足を踏み入れてみてください。
ヴィンテージ・アイウェア・スタイル 1920’s-1990’s
発行元:グラフィック社 (2021/3/25)
著者:藤井たかの
デザイン:川島卓也/大多和琴(川島事務所)
写真:小澤達也(Studio Mug)
定価:本体2,200円+税
ISBN:978-4-7661-3488-9 C0076
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