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サスティナブルでデザインも素敵。いま気になるエコな取り組み特集

こんにちは、haconiwa編集部です。
最近「SDGs」という言葉をよく耳にするようになりましたね。SDGsとは、サスティナブル(持続可能)な社会を目指す17の開発目標のことで、雑誌やテレビで特集が組まれたりと、近年さらに注目が集まっています。
そこで本日は、これまでhaconiwaで紹介した記事の中から、地球や環境に優しいエコな製品を中心に、SDGsの理念に沿った取り組みをまとめてご紹介します。どれもシンプルで洗練されたデザインで、日常に取り入れたくなるものばかりですよ〜!
※情報は各記事掲載当時のものです
●ファッション
“藍染”で古着を再生「BOKU WA KUMA(ボクハクマ)」
シャネル、ディオール、コムデギャルソン、メゾンドキツネ、ラルフローレンなどのトップブランドの古着を天然100%の藍染めでリユースし、これまでにないリメイクのカタチを提案する、サスティナブルなプロジェクト。本来捨てるはずだった衣類を再生させ、毎日の消費を今一度見直し、過剰な無駄のないシンプルだけど豊かな日常を送ることを目指しているそう。一枚一枚丁寧に染められた藍の色合いが美しいです。
捨てられたビニール傘がバッグに!「PLASTICITY」
年間約8000万本も廃棄されているビニール傘をファッションアイテムとしてリサイクルするブランド「PLASTICITY(プラスティシティ)」。防水性や汚れに強いといったビニール傘の素材の良さを活かすため、粉砕などをせずそのままの状態のものを何層にも重ねてプレスをする独自の加工方法で作られています。独自の製法によって生まれるキラキラした縦縞の質感がお洒落。
空き瓶をリサイクルしたアクセサリー「GLASS-LAB NEW PRODUCT “WA”」
「GLASS-LAB NEW PRODUCT “WA”」は、スパークリングワインの空き瓶を素材として再利用した切子のバングル。東京の伝統工芸品のブランド価値を高め、普及支援を行う「東京手仕事」によってマッチングされたプロジェクトの一環として制作されました。江戸切子の技術で加工された美しい模様と、光に透けたときの透明感が魅力です。
和紙100%のTシャツ「paper」
「paper」は、コットンより汗をよく吸い、速乾性や調湿性に優れた和紙素材を使用したTシャツです。農業資材としても使われる和紙繊維を原料としており、耐久性が高いことに加えて着古した後は自分の手で土に還すことができることが特徴です。環境に優しい天然素材だけを使っているため、着ている間のことだけでなく着終わった後のことも考えられているサスティナブルなデザインシステムですね。
“まるごと土に還る”エコなバッグ「PLECO」
PLECOはとうもろこしのでんぷんからできた”ポリ乳酸”の生地を使用して作られたエコバッグです。温度57℃、湿度60%の条件下で分解が始まるポリ乳酸の特徴を活かした、“丸ごと土に還る”生地でできています。職人が一点一点丁寧につくる美しいプリーツや、日本の伝統色を使ったかわいいカラーバリエーションにも注目です。
首都高の廃材を循環させるプロジェクト「CIRCULATION SHUTOKO」
首都高やその周りで使われ、本来は捨てられていた廃材からオリジナルのアイテムを制作するプロジェクト「CIRCULATION SHUTOKO」。スクラップ&ビルドだけではない、循環型社会への提言としての環境への取り組みとしてスタートしました。道路に掲げられる横断幕で作ったバッグは全て一点もの。丈夫な生地なので軽くて耐久性も抜群です。
“樹木との共生”がテーマのスキンケアブランド「BAUM」
資生堂の新ブランド「BAUM(バウム)」の化粧品はすべて、パラベン、シリコーンの合成着色料を使わず、90%自然由来の素材から作られています。木製家具メーカーのカリモク家具とのコラボレーション。パッケージには家具の製造工程で発生した端材が再生利用されています。容器にもバイオPET※やリサイクルガラスが使われていたりレフィル商品の販売があるなど、とことん環境に配慮してつくられています。※植物由来のPET配合
廃棄予定の漁網が生まれ変わったエコバッグ「e-umi bag」
廃棄予定の漁網を、オシャレなエコバッグに再利用するプロジェクト「e-umi bag」。漁網ならではの丈夫さとしなやかさを兼ね備えており、肩掛け紐で網をきゅっとまとめた形は“漁”をイメージしてデザインされています。網に物を乗せて金具に紐を順番に通していくことで、1枚の網がバッグに変身する独特な形状もユニークです。
●生活雑貨
「MIYOTA ライ麦ストロー プロジェクト」
「美しいライ麦畑の復活と地域における循環」をスローガンに、町内外の多くの方に届く「ライ麦ストロー」を届けたいとスタートしたプロジェクト。町内の農家と連携して休耕地に種を蒔き、翌年地域の子どもやボランティアが収穫や天日干しを行い、福祉施設の利用者の方々によるストロー加工を経て完成します。エコなだけでなく、地域の多くの人々の手をわたってつくられるプロセスが素敵です。
廃棄された生地を再利用した花器ブランド「HERBBY」
エコロジカルな視点や、ヴィーガニズムの思想を元に、花に関わるプロダクトや食品の販売をしているブランドHERBBY。廃棄されてしまう未使用の衣服の生地を利用してつくられたハンドメイドのフラワーベースは、グラスや空いたペットボトルに被せるだけで使用できます。同じ形でも素材によって印象がガラリと変わるのが楽しい!
廃棄された野菜や果物で作る紙文具ブランド「Food Paper」
「Food Paper」は、フードロスとして捨てられてしまう野菜や果物を紙に生まれ変わらせる紙文具ブランドです。五十嵐製紙の息子さんの自由研究“食べ物から紙を作る研究”から着想を得て、五十嵐製紙が長年培ってきた紙すきの伝統的な技法を用いた、持続可能で環境に優しい紙作りブランドが生まれました。自然から生まれる優しい色合いが美しく、贈り物にもぴったり。
紙と金属でできた世界初の「紙カミソリ」
「脱プラスチック」をコンセプトに貝印が開発した「紙カミソリ®」。エコロジーでいつでも清潔で快適な“1Day カミソリ”として紙素材に着目し、従来ハンドル部分に使われているプラスチックを紙に変えました。耐久性に優れ細菌の繁殖などの心配もなく、清潔に使えるので安心です。
ヴィンテージの着物を使ったお雛様「時を結ぶ、雛飾り」
「時を結ぶ、雛飾り」は、“和のあたらしい姿”を提案する「つると」と、伝統的な人形工房「あいはる人形」がともに制作している、伝統と現代の感性を調和したモダンなお雛様。モダンで本格的なデザインがお洒落ですが、実はヴィンテージ着物を再利用して作られています。伝統的な和文化を「アップサイクル」やカラーを自由に選べる遊び心があるデザインによってアップデートしています。
サステナブルなパッケージ専門店「GOOD PACKAGE」
パッケージや梱包材をエコで環境負荷の少ない素材で提案する「GOOD PACKAGE」。分解し堆肥化できる素材にこだわり、プラスチック不使用や、インクは石油系ではない植物性インクで印刷を施すなど、地球環境への配慮を第一に考えていて、ラインナップは定番のラッピングペーパーから食品用のワックスペーパー、梱包紙テープまでさまざま。過剰になってしまうラッピングも、環境を考えた素材にすることで、包む側も気持ちよくラッピングできます。
廃材となった吉野杉をアップサイクルした「ヨシノチップス」
工事の過程で廃材となった吉野杉をアップサイクルによってウッドチップにした「ヨシノチップス」。杉から抽出したオイルを染み込ませており、お好みの器にチップスを盛り付けるだけで100%自然由来の香りを楽しむことができます。オイルを抽出した後の木材も、燃料として使われたり、土壌に混ぜて堆肥になるなど、最後まで活用されているそう。
何度でも使えるエコな食品用ラップ「MITSUROU WRAP」
岩手県一関市の「京屋染物店」のMITSUROU WRAP。オーガニックコットン手ぬぐい生地を染め上げ、岩手県産の蜜蝋とゴールデンオーガニックホホバオイルを染み込ませて作られています。洗って何度でも使え、すべて自然由来の材料を使用しているため、ご使用後は土へ戻すことができるエコなアイテムです。
環境や地域資源に配慮したヤマチクの竹の箸「okaeri」
熊本県南関町に本社を構える箸メーカー・ヤマチクが、国産の天然竹を使ってつくった竹の箸「okaeri」。単にエコな商品をつくるだけでなく、竹を山から切り出す切子さんや竹材屋さんなど、生産に関わる多くの人々の生活や仕事を守るために高品質な商品を適正なコストで生産し続けることで「持続可能なものづくり」「人や自然、地域資源の循環」を目指しています。
●フード
酒粕をリユースした、クラフトジン「LAST」
日本酒造りの過程で廃棄される酒粕からクラフトジンやウィスキーを生産・販売し、その利益で米農家から購入した米を酒蔵に納品するという経済の循環を実現する「エシカル・ジン・プロジェクト」の第一弾として発売されたジン「LAST」。一本飲むと同量の新米が酒粕を提供した日本酒蔵に届けられるという仕組みになっていて、ジンを飲むことで自分も間接的にその循環に関わることができるんです。
放置竹林を再資源化し、延岡の森を救う「延岡メンマ」
「延岡メンマ」は、宮崎県延岡市で採れたタケノコや、延岡産の味噌、七萬石とうがらしなど、地元の素材を使った味噌漬けのメンマです。山林が土地の80%を占める延岡市では放置竹林が問題になっており、日光を遮り木々の成長を妨げたり、地滑りの原因にもなる竹害を解決するため、放置竹林をメンマにする活動が始まりました。シンプルなフォントが全面にプリントされた、インパクト大のパッケージにも注目です。
リサイクル率の高い“アルミ缶”を使用した「ナチュラルミネラルウォーター・アルミボトル缶」
現在ペットボトルのリサイクル率は約85%なのに対して、約97%と再生利用率が高いアルミ缶容器を採用したスタイリッシュなミネラルウォーターです。キャップもボトルもすべてがアルミで作られているため、捨てる時に個々に分別する必要はなく処分も楽々。普段の飲料用としてはもちろん、災害時の備蓄用としても活躍しそうですね。
●スポット
地元・阿蘇の木材を使った環境に配慮した新しい銀行「肥後銀行 子飼橋支店」
2019年12月に新築移転した九州・熊本の肥後銀行 子飼橋支店。熊本県阿蘇・南小国のインテリア・ライフスタイルブランド「FIL」が企画・設計を担当し、SDGsの観点から環境に配慮した銀行がつくられました。肥後銀行が管理する県産材「阿蘇大観(たいかん)の森」の間伐材を使用しており、阿蘇の森のようなあたたかみを感じる空間に仕上がっています。
メルカリ初のファッション実店舗「サステなストア」
欧州を中心に広がっている持続可能な消費を促す「グリーンフライデー」にあわせ、2021年11月25日~11月27日の期間限定でユーズドアイテムの購入を通じて身近なサステナビリティが体験できる、メルカリ初のお客さま参加型ファッション実店舗「サステなストア」が表参道にオープン。店舗で商品を購入したらもらえる、イラストレーター一乗ひかるさんデザインの風呂敷もかわいいです!
いかがでしたか?今回は22個のサスティナブルなプロジェクトをご紹介しました。
気になる事例が見つかった方は、ぜひ記事で詳しい取り組み内容を読んでみてくださいね。
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