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窯元の倉庫に眠る有田焼の“生地”に新たな光を当てるプロジェクト「kiji arita」

こんにちは、haconiwa編集部のシオリです。
佐賀県の有田焼の魅力を、新しい観点から伝える素敵なプロジェクトを見つけました。
いつかは産業廃棄物になるかもしれない有田焼の生地(キジ)を再解釈。
kiji arita とは、いつかは産業廃棄物になるかもしれない有田焼の生地(キジ)を再解釈し、新たな光を当て循環させて行くことを目的としたプロジェクトです。
kiji (生地) とは、絵付けや釉薬が施される前の状態の素焼きの形状のこと。今も昔も製造過程に必ず職人の手作業が入りディテールが際立ち、質が高いのが特徴的な有田焼。しかし、残念ながら時代の変化についていけず、倉庫に眠っている生地が存在するそう。
kiji aritaは、そんな有田に眠るたくさんの生地のなかから、戦後から現代までに作られたものを使用し、新しい解釈で翻訳する再生テーブルウェアのコレクション。有田焼の新たな魅力にも出会える、これまでにないプロダクトとなっているんです。
有田ダムの深くて澄んだ青緑の水の色を再現。
色は、それぞれの形の在庫数が異なるため、シンプルに特徴ある一色でまとめられています。有田は、深い緑の岩山に囲まれた自然がとても美しい町。kiji arita の釉薬の色は、その自然に囲まれた有田ダムの深くて澄んだ青緑の水の色を再現したものだそう。季節や太陽の光によって水辺の色が深緑に現れたり青緑に映ったりするように、この釉薬も、窯の中の微妙な温度変化や設置される場所、空気の流れによって色が変様するんだとか。
同一プロダクトによっての色の変化はタブーとされることが多い本来の有田焼ですが、kiji arita は、この釉薬の色の変化を特徴としています。微妙な青緑の美しいグラデーションが、それぞれの器に個性や表情をつけているのです。
カップ類のみ、外側はマットで仕上げられており、艶ありの部分とのコントラストや質感を楽しめるそうですよ。
時代の記憶が詰まった54形状を展示販売。
戦後から現代まで、たくさんの器がデザインされてきました。一つ一つの形には、その時代時代の職人の経験や知識、時代の記憶が詰まっています。昔から日本の高級和食器を多く製造してきたことで、形状やサイズが豊富な上、質が高いのが特徴の有田焼。その時代に必要とされデザインされた茶碗、ティーポット、カップ、小皿、ディープボールなど11 のアイテムが集まり、一つのコレクションにまとまっています。
すでに製造停止となっているものを使用しているため、在庫は限られており、売り切れた時点でその形状は終了。スタンダードでかつ、リミテッドな商品となるkiji aritaの器たち。今回の展示では、 54 形状が展示販売されます。各時代に日本の食文化が作り出した有田焼の多様な形状を楽しんでみてはいかがでしょうか?
東京では、渋谷ヒカリエで5月25日(水)から展示販売がスタート。期間中、自分で選んだkiji aritaの器でスイーツを味わえるイベントも開催予定だそう。大阪では、無印良品 グランフロント大阪ストアで6月24日(金)から展示開催となります。ぜひ、チェックしてみてくださいね。
kiji arita Exbition 2022 with 530week
展示販売2022
日時:5月25日(水)〜5月30日(月) 11:00〜20:00
場所:Shibuya HIKARIE 8/ COURT
住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1 ヒカリエ8皆Creative Space Court 8/
主催:kiji arita
協力:一般社団法人530、渋谷ヒカリエCreative Space 8/
・開催イベント
「Sunday afternoon with kiji arita」
日時:5月29日(日) 14:00〜16:00
参加:5,000 円
(参加及び、当日お選びいただいた中皿を1 枚、スイーツ、お茶)
定員:30 名
参加申し込みはこちらから。
https://kijiarita2022-530week.peatix.com/
kiji arita exhibition in Muji Store Grand Front Osaka
日時:6月24日(金)〜7月4日(月) 11:00〜21:00
場所:無印良品 グランフロント大阪ストア
住所:大阪府大阪市北区大深町3-1グランフロント大阪 ショップ&レストラン 北館4F
kiji arita
Instagram:https://www.instagram.com/kijiarita/
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