LIFE 暮らしを楽しむグッドな情報
チェコ共和国に恋をして15年!あまのさくやさんのエッセイ本『チェコに学ぶ「作る」の魔力』

こんにちは。haconiwa編集部 モリサワです。
毎週金曜日にお届けしている「週末読みたい本」のコーナー。本日ご紹介するのは、haconiwa creatorsのあまのさくやさんのエッセイ『チェコに学ぶ「作る」の魔力』です。作品づくりやものづくりに行き詰った時、根本的なヒントがもらえそうな1冊です。
チェコに関わる人々との出会いを通して、「作る」ことの魅力を探るエッセイ。
絵はんこ作家でエッセイスト、そしてチェコ親善アンバサダーでもある、あまのさくやさん。本書はそんな、あまのさんが愛するチェコの文化や人々との出会いを通して、「作る」ことの魅力とその不思議なパワーを探っていく1冊です。
あまのさんがチェコに惹かれていくきっかけとなったのは、大学時代に見た「チェコの人形アニメ」。そして初めて訪れたチェコでは、プラハの至るところにあるマリオネットやゼンマイ式のおもちゃのようなトラム、歴史の深みを感じる建物を見て、ここは架空の場所なのでは?と夢の国のように感じたのだそう~。
その後もチェコでさまざまな場所を訪れたり、歴史を学んだりしていくうちに、ますますチェコの魅力に惹き込まれていったあまのさん。「いったいなぜそこまで・・・」と感じるほどの、チェコという国に息づく「作る力」や、作るために必要な桁違いの「技術力」に気付かされていったのだそう。本書では、その魅力をリズミカルに探求していきます。
“作ること”への視線や魅力をユニークな文章やイラスト、マンガ、絵はんこなどを使って紹介。
目次を見てみると、あまのさんがチェコを旅する中で出会った人たちや、日本に暮らすチェコの方、チェコで暮らす日本人の方…などがずらり。本文では実際に出会った「人」や「もの」から感じた、“作ること”への視線や魅力をユニークな文章やイラスト、マンガ、絵はんこなどを使って次々と紹介されていきます。

読み進めていくと、チェコに息づく「作る」には、資材も物品も手に入りづらい時代や第二次世界大戦後の共産党政権下にあった時期が深く関係していることがわかります。
「必要なものが手に入らないから」「作るのが楽しいから」「あふれだす創作意欲から」。チェコの人々に共通するのは作るは、生活のためだったり、誰かに伝えたいからだったり、誰かのためにだったり・・・。そんなきっかけから自分の心地いい居場所を作り、揺るぎない技術を自然に身につけた人たちが多いことに気づかされます。そして思わず好きになってしまいそうなチェコ人々のチャーミングさも面白い~。
絵はんこ作家ならではの体験談や、楽しい付録も見逃せない!

さらにこの本の終盤には、絵はんこ作家である、あまのさん自身による「コマ撮りのアニメにも挑戦してみた」というユニークな体験や、絵はんこの付録にも注目です。
こちらは「彫ってみよう!チェコ」という絵はんこの作り方を掲載した付録。
付録は他にも、“チェコの「作る」に関するMAP”もついているので、本を読んだ後に、じっくりと絵はんこに挑戦してみたり、次の旅行の計画を立ててみたりするのも楽しそう~。
生活環境や歴史的背景により「作る」を次々と身につけていくチェコの人たちと、あまのさんならではのユニークな視点で綴られている「チェコに学ぶ「作る」の魔力」。読み終わる頃には、チェコの文化に習い生活の中の小さなことでも、私なりに工夫して作ってみようかな~という気持ちになります。
趣味やお仕事で「作る」ことをされているみなさんは特におすすめです。ぜひ実際に手に取って読んでみてくださいね~!
OTHER SERIES POST この連載のその他記事
NEWS 最新記事
PICK UP
注目記事
EXHIBITION
いまオススメの展示・イベント