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ここでしか味わえないアートや建築に出会える!知る人ぞ知る日本全国の美術館15選

ここでしか味わえないアートや建築に出会える!知る人ぞ知る日本全国の美術館15選

こんにちは、haconiwa編集部 mo です。
すっかり秋も深まって、お出かけしやすい気候になってきましたね。そこで今回は、芸術の秋にぴったりな、アートや建築が魅力の日本全国の美術館を集めてみました。ぜひこの秋は、感染対策を万全に、美術館巡りをお楽しみください~。

●安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄

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北海道美唄市にある「安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄」。かつて日本有数の炭鉱都市だった美唄市の山間にある芸術広場です。敷地内には、地元出身で国際的に知られるイタリア在住の彫刻家・安田侃氏の大理石やブロンズの作品40点余が展示されています。1992年のオープン以来、今もなお美唄市と安田侃氏がともに創り続けているんだとか。

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展示はもちろん、敷地内にある「カフェアルテ」もおすすめです。高い天井と大きな窓、ゆったりとしたスペースで、思い思いにくつろげる空間です。店内にも安田侃氏の彫刻が置かれているそうなので、アートと共にお食事を楽しんでみては?

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イタリア語で“芸術広場”を意味するアルテピアッツァ。そこでは現代彫刻が自然と深く調和し、人々を魅了しています。
自然、人、芸術の新しいあり方を提示してきたアルテピアッツァ美唄は、まさに“芸術広場”という言葉がぴったりな場所ではないでしょうか。ぜひ北海道の大自然と共に、無心に、自由に、思い思いの時間を過ごしてみてくださいね。

安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄
所在地:北海道美唄市落合町栄町
開館時間:9:00~17:00
休館日:毎週火曜、祝日の翌日(日曜は除く)、12月31日~1月3日
TEL:0126-63-3137
HP:https://www.artepiazza.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/artepiazzabibai/

●弘前れんが倉庫美術館

©︎Naoya Hatakeyama
©︎Naoya Hatakeyama

2020年に青森県弘前市にオープンした「弘前れんが倉庫美術館」。明治・大正期に建設され、近代産業遺産として弘前の風景を形作ってきた吉野町煉瓦倉庫を、建築家の田根剛氏が改修。耐震補強や様々な制度による制約があるなか「記憶の継承」をコンセプトに、煉瓦倉庫の記憶を継承し、いまあるものを未来の時間へと引き延ばすような建築は、この弘前でしか体験することのない世界でたったひとつの美術館となっています。

©︎Naoya Hatakeyama
©︎Naoya Hatakeyama

建築や地域に合わせたコミッション・ワーク(新たな作品制作)を重視し、完成した作品を展示し収蔵するという「サイト・スペシフィック(場所性)」と、煉瓦倉庫の可能性を最大限に生かした自由で柔軟な方法で空間を運用し、構成する「タイム・スペシフィック(時間性)」の2つに重点を置いたプログラムも魅力的。風景と共に設計された美術館で、弘前でしか見ることの出来ない建築とアートをぜひ楽しんでくださいね。

弘前れんが倉庫美術館
所在地:青森県弘前市吉野町2-1
開館時間:9:00〜17:00 
休館日:火曜日 (祝日の場合は翌日に振替)、年末年始
TEL:0172-32-8950
HP: https://www.hirosaki-moca.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/hirosaki_moca/

●ホキ美術館

Photo by Noda
Photo by Noda

千葉県千葉市にある「ホキ美術館」は、世界でもまれな、日本初の写実絵画専門美術館です。
ギャラリーの先端が30メートル宙に浮いた特徴的な外観は、故保木将夫氏が収集した写実絵画作品、約500点のコレクションのために設計されたものだそう。千葉市最大の公園である緑ゆたかな昭和の森に面しており、空中に浮いたギャラリーは、先端部分から隣接する昭和の森の姿が見られます。

美術館内観ギャラリー1
美術館内観ギャラリー1
原雅幸 Endwick Waterの滝
原雅幸 Endwick Waterの滝

1対1で写実絵画と向き合える場所を作り、公開したいという、保木館長の純粋な思いから生まれた、ホキ美術館。細密画の繊細さを壊さないように、可能な限りシンプルなものを目指したというギャラリーは、まさしくゆっくりと一枚の絵に向き合える空間となっています。自然光を取り入れた展示空間で、森の中を散策しながら絵画を鑑賞しているような気分をぜひ味わってみてください。
また、美術館だけでなく、美味しい食事とワインが楽しめるイタリアンレストランと、カフェも併設しています。ぜひ併せて楽しんでみてくださいね。

ホキ美術館
所在地:千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15
開館時間:10:00〜17:30 ※入館は閉館時刻の30分前まで
休館日:火曜日 ※火曜日が祝日の場合は開館、翌平日に休館
TEL:043-205-1500
HP:https://www.hoki-museum.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/hoki_museum/

●角川武蔵野ミュージアム

©角川武蔵野ミュージアム
©角川武蔵野ミュージアム

2020年11月、埼玉県所沢市のところざわサクラタウンにオープンした「角川武蔵野ミュージアム」。館長である編集工学者の松岡正剛氏、博物学者の荒俣宏氏、芸術学・美術教育の研究者である神野真吾氏、建築家の隈研吾氏がタッグを組み創設された、複合文化ミュージアムです。国立競技場のデザインでおなじみの隈研吾氏がデザイン監修を手がけた、花崗岩の板材約2万枚を外壁にまとった多面体の建築は、圧倒的な存在感です。

©角川武蔵野ミュージアム
©角川武蔵野ミュージアム
©角川武蔵野ミュージアム
©角川武蔵野ミュージアム

他の美術館と大きく異なるのは、角川武蔵野ミュージアムは「想像と連想と空想」を大切にした、図書館・博物館・美術館・アニメミュージアムが融合した文化複合施設だということ。
特に、高さ約8メートルの巨大本棚にかこまれた空間「本棚劇場」や、まるで“本の街”のような「エディットタウン-ブックストリート」など、書籍に関する展示は圧巻です。
そのほか、荒俣ワンダー秘宝館や、企画展示、レストラン・カフェなど、見どころ、魅力が盛り沢山。丸一日楽しめる複合施設となっていますので、ぜひじっくり楽しんでみてくださいね〜!

角川武蔵野ミュージアム
所在地:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3
開館時間:日~木曜10:00~18:00、金・土曜10:00~21:00 ※入館は閉館時刻の30分前まで
休館日:毎月第1・第3・第5火曜日 ※祝日の場合は開館・翌日閉館
HP:https://kadcul.com/
Instagram:https://www.instagram.com/kadokawa_culture_museum/

●中村キース・へリング美術館

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山梨県・八ヶ岳の麓にある美術館「中村キース・へリング美術館」。ニューヨークを拠点に活躍したアーティスト、キース・ヘリング(1958-1990)を紹介する世界で唯一の美術館です。
鋭角と曲線を持つインパクトのある建築は、都市計画・舞台美術なども手掛ける北川原温氏の設計。「闇から希望へ」というテーマで、80年代の混沌とした大都市ニューヨークで生まれたキース・ヘリングのアートが放つメッセージを体感できるような空間となっています。

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2015年の増築では、「生命の荒々しさ」をキーワードに、生命力がまるで自然の地形に反響するかのような斬新な設計に。中庭にある稲妻形の壁など、ヘリングの作品に通底する生命のエネルギーを感じられる空間ではないでしょうか。

All Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation Courtesy of Nakamura Keith Haring Collection.
All Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation
Courtesy of Nakamura Keith Haring Collection.

館内では、コレクターであり館長を務める中村和男氏のコレクションから、およそ300点の作品のほか、記録写真や映像、生前に制作されたグッズなど 500 点以上の資料を収蔵しています。
また、館内にあるショップも見逃せません。ショップでは、この美術館でしか購入できないオリジナルグッズや、世界各国から輸入したアイテムなどが揃っていますよ。

自然に囲まれた美術館で、ぜひ建築と共に、キース・ヘリングの作品が今なお発する生命のエネルギーとメッセージを感じてみては?

中村キース・へリング美術館
所在地:山梨県北杜市小淵沢町10249-7
開館時間:9:00〜17:00 ※入館は閉館時刻の30分前まで
休館日:なし
HP:https://www.nakamura-haring.com/
Instagram: https://www.instagram.com/nakamurakeithharingcollection/

●ヴァンジ彫刻庭園美術館

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静岡県にある「ヴァンジ彫刻庭園美術館」は、イタリアの現代具象彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの、世界で唯一の個人美術館として富士山に連なる愛鷹山麓の中腹の地に開館した美術館です。屋内外に常設展示されている1960年代から最近までのヴァンジの彫刻を楽しむことができます。

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ヴァンジの彫刻以外にも、現代の作家による企画展、各種文化的イベントなどを実施しており、芸術表現の時代を超えた普遍性を縦軸に、移り変わる同時代性を横軸に、織りなされた複合的な文化空間となっています。

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そしてなんといっても、“庭園”と名の付く美術館の通り、美しい庭園が魅力的。ヴァンジの彫刻作品が庭園のなかで風景と調和しながら点在しています。四季折々のクレマチスの花を楽しめるガーデンとなっていますので、ぜひ1度だけでなく、いろんな季節に訪れてみてくださいね〜!

ヴァンジ彫刻庭園美術館
所在地:静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1
開館時間:
1月 10:00~16:30
2・3月 10:00~17:00
4〜8月 10:00~18:00
9・10月 10:00~17:00
11・12月10:00~16:30
休館日:毎週水曜日(祝日の場合は開館、その翌日休)、年末年始
TEL:055-989-8787
HP:https://www.clematis-no-oka.co.jp/vangi-museum/

※2023年1月より当分の間、ヴァンジ彫刻庭園美術館/クレマチスガーデンは修繕のため休館しています。詳しくはこちらをご覧ください。

●多治見市モザイクタイルミュージアム

©Akitsugu Kojima
©Akitsugu Kojima

岐阜県多治見市の「多治見市モザイクタイルミュージアム」。施釉磁器モザイクタイル発祥の地であり、全国一の生産量を誇る多治見市笠原町のシンボルとも言えるミュージアムです。
まず目に飛び込んでくるのはこの特徴的な建物。設計は、タンポポハウスやラコリーナ近江八幡でも知られ、独創的な建築で世界的な評価の高い建築家・藤森照信氏によるものです。タイルの原料を掘り出す「粘土山」を模したという外観には、色とりどりのタイルや茶碗のかけらなどが埋め込まれています。ミュージアムに入る前からワクワクする外観ですよね。

©Akitsugu Kojima
©Akitsugu Kojima

2〜4階にある展示室で、特にインパクトのある4Fの展示室がこちら。藤森照信氏セレクトのモザイクタイルの世界が表現されています。まるで絵画のようなモザイクタイルを、自然光の注ぐ優しい空間でのんびりと楽しむことができます。
そのほか、モザイクタイルの製造工程と歴史の展示や、体験工房、ミュージアムショップなど、タイルについての情報が何でも揃い、新たな可能性を生み出すミュージアム。タイル好き、建築好きの方はぜひ1度足を運んでみてくださいね。

多治見市モザイクタイルミュージアム
所在地:岐阜県多治見市笠原町2082-5
開館時間:9:00〜17:00 ※入館は閉館時刻の30分前まで
休館日:月曜日(休日の場合は翌平日)、12/29~1/3
HP:https://www.mosaictile-museum.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/mosaictile.museum/

●鈴木大拙館

思索空間と水鏡の庭 /提供画像:鈴木大拙館
思索空間と水鏡の庭 /提供画像:鈴木大拙館

石川県金沢市にある「鈴木大拙館」。スティーブ・ジョブズ氏も思考したという「禅(ZEN)」を、海外に広く知らしめた、仏教哲学者・鈴木大拙氏の考えや足跡を、広く国内外の人々に伝えることを目的に開設された施設です。
無駄のないシンプルなデザインが素敵な鈴木大拙館の建築は、美術館の建築に定評のある、有名建築家・谷口吉生氏の設計。静寂な雰囲気を生み出す大きなクスノキの古木や、朝夕、四季によって彩られる散策路もみどころです。

水鏡の庭と外部回廊・石積み/提供画像:鈴木大拙館
水鏡の庭と外部回廊・石積み/提供画像:鈴木大拙館

館内は、来館者自らが思索する場となることを目的に開設された館内は「展示空間」「学習空間」「思索空間」の3つの空間を回廊で結ぶとともに、「玄関の庭」「露地の庭」「水鏡の庭」の3つの庭によって構成されています。見所の一つである「水鏡の庭」では、建物の影が映りこむ水面をずっと眺めたり、変化する波紋を感じたりと、思い思いの「禅」の思想に触れる時間を過ごすことができます。ぜひこの美しい空間で、すこしの間忙しい日常を離れ、自分自身を見つめてみては?

鈴木大拙館
所在地:石川県金沢市本多町3-4-20
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館時刻の30分前まで
休館日:毎週月曜日、年末年始、展示替期間
TEL:076-221-8011
HP:https://www.kanazawa-museum.jp/daisetz/index.html

●MIHO MUSEUM

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滋賀県の南部、陶芸の町としても知られる、甲賀市信楽町にある「MIHO MUSEUM」。トンネルを抜け、吊り橋を渡ると見えてくる美術館は、フランス・ルーヴル美術館のガラスのピラミッドなどで知られる、世界的建築家・I.M.ペイ氏の設計によるもの。設計の元となったという中国の詩人、陶淵明(とうえんめい)の『桃花源記(とうかげんき)』では、道に迷った漁夫が桃源郷にたどり着く様子が描かれており、このトンネルはその一節を表現しているのだとか。美術館に入る前から、幻想的な体験をすることができます。

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館内では、シルクロードに沿ってエジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、南アジア、中国・西域、アメリカ大陸などの古代美術品と、仏教美術や茶道美術をはじめ、絵画、漆工芸、陶磁器などの日本美術をあわせて約3,000件を超える所蔵品が、常時250~500件が公開されています。忙しい日常から離れ、自然豊かな深い山の中、古代の遺物や美術品に触れ、まさに桃源郷とも言える時間を過ごすことができるミュージアム。ぜひ、のんびりとした時間を過ごしに、お出かけしてみてくださいね。

MIHO MUSEUM
所在地:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は閉館時刻の1時間前まで
休館日:月曜日(祝日の場合は各翌平日)、展示替期間
TEL:0748-82-3411
HP:https://www.miho.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/mihomuseum.official/

●竹中大工道具館

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兵庫県・新神戸駅近くにある「竹中大工道具館」は、日本で唯一の大工道具の専門博物館です。消えゆく大工道具を民族遺産として収集・保存し、さらに研究・展示を通じて後世に伝えていくことを目的に設立された、日本の大工の知恵がギュッと詰まったミュージアムです。

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美しい木材で造られた建築。設計はもちろん、竹中工務店の手によるもの。日本が世界に誇る職人の技をリアルに感じてもらえるようにと、いたるところに伝統の職人技が散りばめてあり、博物館そのものが「匠の技の数々を肌で感じられる場」となっています。

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展示室では、約35,000点の収蔵品のうち、1,000点ほどが常設展示されており、見て、触って、棟梁の技術や木の建築のすばらしさを学べる仕組みとなっています。
展示だけでなく、大工による実演や工作などの体験型イベントも開催しているそうなので、木工や大工仕事に興味のある方はぜひ参加してみては?(イベント日程等詳細はHPで要確認のこと。)

竹中大工道具館
所在地:神戸市中央区熊内町7-5-1
開館時間:9:30~16:30 ※入館は閉館時刻の30分前まで
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
TEL:078-242-0216
HP: https://www.dougukan.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/takenakacarpentrytoolsmuseum/

●豊島美術館

豊島美術館 写真:森川昇
豊島美術館 写真:森川昇

瀬戸内海を望む、香川県・豊島唐櫃(からと)の小高い丘に建設された、アーティスト・内藤礼氏と建築家・西沢立衛氏による「豊島美術館」。休耕田となっていた棚田を地元住民とともに再生させ、その広大な敷地の一角に、突如現れる水滴のような形をした建物が印象的です。

豊島美術館 写真:鈴木研一
豊島美術館 写真:鈴木研一

一日を通して「泉」が誕生する内部空間。天井にある2箇所の開口部から、周囲の風、音、光を内部に直接取り込み、自然と建物が呼応する有機的な空間は唯一無二です。その風景は、季節の移り変わりや時間の流れとともに、無限の表情を伝えます。

豊島美術館に隣接するカフェ&ショップスペースも見逃せません。こちらも西沢立衛氏が空間をデザインした建築で、開口部からは自然光がふりそそぎ、環境とのつながりを感じられる落ちつける空間となっています。ぜひ美術館と合わせて立ち寄ってみてください。

豊島美術館
所在地:香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃607
開館時間:3月1日〜10月31日 10:00〜17:00、11月1日〜2月末日 10:00〜16:00 
※いずれも入館は閉館時刻の30分前まで ※事前予約制です
休館日:火曜日(3月1日〜11月30日)、火〜木曜日(12月1日〜2月末日)
※ただし祝日の場合は開館、翌日休館 ※ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館
TEL:0879-68-3555
HP: https://benesse-artsite.jp/art/teshima-artmuseum.html

●大塚国際美術館

写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです
写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです

徳島県鳴門市の鳴門公園内にある「大塚国際美術館」。古代壁画から現代絵画まで、世界26カ国190余の美術館が所蔵する西洋絵画1,000余点を、特殊技術によって陶板で原寸大に再現展示した陶板名画美術館です。約4kmに及ぶという鑑賞ルート。古代遺跡や礼拝堂を現地の空間そのままに再現した環境展示は圧巻です。

写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです
写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです

ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、モネ、ゴッホ、ピカソなどの名画を美術史の変遷に沿って展示した系統展示、時代を超えて古今の画家達の描いた代表的な作品を展示したテーマ展示もあり、日本に居ながらにして世界の美術館が体験できます。2020年4月21日からは、レオナルド・ダ・ヴィンチ「白貂を抱く貴婦人」を追加展示。レオナルドの十数点しか現存しない絵画のうち、大塚国際美術館では計11点を一堂に鑑賞できるそう。ぜひ世界の名画に出合ってみてくださいね。

大塚国際美術館
所在地:徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内
開館時間:9:30~17:00 ※入館券の販売は16:00まで
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、1月は連続休館あり
TEL:088-687-3737
HP:https://o-museum.or.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/otsukamuseum/

●植田正治写真美術館

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鳥取県・大山の麓に立つ写真ミュージアム「植田正治写真美術館」。鳥取県出身で、国内のみならず世界的にも評価の高い写真家・植田正治氏の作品を展示する美術館です。
大山そのものを建築意匠として取り入れた、建築家高松伸氏が設計した無機質な建築が印象的。のどかな田園風景にぽつんと建つ美術館の姿は、植田正治氏のスタイルをそのまま表現したかのようです。

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館内では、植田氏が生涯に撮影した膨大な作品が一般に公開されるほか、2階には、カメラの内部にいるような感覚が体験できる映像展示室が公開されています。
また、館内2階の大山がよく見える窓ガラスには、植田氏の演出写真に欠かせないハットが描かれています。訪れた際にはぜひこのフォトスポットで植田氏のような写真撮影を体験してみてくださいね。

植田正治写真美術館
所在地:鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は閉館時刻の30分前まで
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日) ※12月24日から2月末日は冬期休館 ※展示替期間中は休館
TEL:0859-39-8000
HP: https://www.houki-town.jp/ueda/
Instagram: https://www.instagram.com/shoji_ueda_museumofphotography/

●COMICO ART MUSEUM YUFUIN

©Satoshi Ikuma
©Satoshi Ikuma

温泉地として有名な、大分・由布院にある現代美術館「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」。2017 年の開館から今年で5 周年を迎え、2022 年7月1日に展示エリアを増築しグランドオープンしました。
建築を手がけたのは、国立競技場のデザインでおなじみの世界的建築家・隈研吾氏。由布院の集落に溶け込む「ムラ」というコンセプトのもとに、黒を基調としながらも木の質感を感じる焼杉の外壁が印象的。由布院の町並みに溶け込むように設計された本館と、多面的で洗練されたイメージを形にした新館で構成され、光、水、風を感じられる建築です。

© Yoshitomo Nara 2017                          奈良美智 Your Dog
© Yoshitomo Nara 2017
奈良美智 Your Dog
宮島達男 Time Waterfall - panel #C
宮島達男 Time Waterfall – panel #C

館内では、由布岳を望む2階オープンギャラリーの奈良美智氏の作品「Your Dog」をはじめ、草間彌生氏、村上隆氏、宮島達男氏といった現代アート界で活躍する、名だたるアーティストの作品展示を楽しむことができます。由布院という豊かな自然の中で作品と向き合う時間は、ここでしか味わえない特別な体験を生み出しています。

また、美術館に併設する1棟貸しの簡易宿所「COMICO ART HOUSE YUFUIN」は、露天風呂と専用庭を備え、プライベート別邸として自分だけの時間を楽しむことができます。ぜひ由布院の豊かな自然の中で、温泉やアートをゆっくり楽しんでみては?

COMICO ART MUSEUM YUFUIN(コミコアートミュージアムユフイン)
所在地:大分県由布市湯布院町川上2995-1
開館時間:9:30〜17:30 ※最終入場は16:00
休館日:隔週水曜日(その他 臨時休館あり)
HP:https://camy.oita.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/comicoartmuseum1022/

気になる美術館はありましたか?
今年の秋冬はぜひ全国の美術館をめぐる旅を楽しんでみてくださいね〜!

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