LIFE 暮らしを楽しむグッドな情報
京都のロス食材を活用した新しい取り組み。いま選びたい「八方良菓の京シュトレン」

こんにちは、haconiwa編集部の山北です。
クリスマスシーズンに欠かせない、ドイツの伝統的なフルーツケーキ「シュトレン」。12月に入るといろいろなお店から販売されるシュトレンですが、みなさんはどんな基準で選んでいますか?今回は、“食品ロス”に着目して今までにない取り組みにチャレンジするシュトレンブランド「八方良菓」をご紹介します!
京都の副産物・規格外品に向き合って生まれた「八方良菓の京シュトレン」
観光が盛んな京都では、食の都であるがゆえに多くの食材が食べられずに廃棄されてしまうという問題がありました。「八方良菓」は、そんなロス食材を美味しく活用することで新たなシュトレンの開発・販売を行っています。
使われているロス食材は、梅酒の梅の実や生八ッ橋、酒かすなど京都らしさを感じるものばかり。それらはシュトレン全体の約30%に使用されており、その他の原材料には極力こだわりある国産材料を採用しています。ロス食材は無償取引ではなく購入して使用していたり、市内の福祉作業所が製造を担当するなど、材料から完成まで徹底したこだわりのもと作られているのが「八方良菓の京シュトレン」の特徴です。
そんな「八方良菓」の根底にあるのは、「サーキュラーエコノミー(≒循環型経済)」という視点。廃棄を出さない仕組みづくりを行うことで、環境にも経済にもメリットをもたらすと注目されている新しい経済システムです。「八方良菓」の店主であり、サーキュラーエコノミー研究家の安居昭博さんが、京都の食品ロス課題をきっかけにシュトレンの開発をスタートしました。
販売者、購入者、地球環境も。未来の八方がより良くなる仕組み作り
京都のロス食品は、梅酒の製造過程で取り除かれてしまう「梅の実」や日本酒造りの副産物として発生する「酒粕」、定番土産の「生八ツ橋」の端材など多種多様で上質なものばかり。それらを活用するため試行錯誤した結果、相性が良かったのが和を感じる「シュトレン」の開発だったそう。
このように京都の様々な提供元と連携しながら美味しさを追求することで、販売者や購入者だけでなく、生産者、製造者、社会、地球環境もより良くしていきたい。そんな“未来の八方”が良くなるようにと想いを込めて「八方良菓」は名付けられました。
本来であれば処分されてしまうものを活用することで今までにない美味しさに出会えたり、ロス食材の提供者や周囲との新たなつながりや仕組みが生まれるのも魅力的ですよね。作られた背景を知ることで、クリスマスだけでなく普段のおやつや贈り物にも取り入れたい気持ちになります。
もちろん味へのこだわりも満点。京都らしい和を感じる材料にロス食材である「レモンの皮」や「葉シナモン」も活用しており、あっさりとした優しい甘さで飽きがこない美味しさ。厚さ1 cmくらいにスライスするのがスタンダードですが、 厚さを変えることで味に変化が生まれたり、日数経過とともに熟成するため、異なる美味しさが楽しめるのも魅力のひとつなんだとか。朝食やナチュールワインに合わせるのもおすすめです。
京都の街だけでなく、未来の環境に明るい循環をもたらしてくれる「八方良菓」。パッケージデザインは京都のデザインスタジオ「STUDIO TOOZA」が手掛けています。
「八方良菓の京シュトレン」はオンラインストアから予約購入可能です。四条河原町の「GOOD NATURE STATION」や、ゴミの出ない“ゼロ・ウェイスト”を掲げるスーパーマーケット「斗々屋」でも販売しているので、お近くの方はぜひチェックしてみてください!その他の販売状況は八方良菓Instagramで発信していますよ。
八方良菓の京シュトレン
価格:ホール 2,800円
ハーフ 1,600円
スライス2切入 550円
内容量:ホール 約290g(約16x10x4cm)
ハーフ 約145g(約14x6x3cm)
賞味期限:製造日から45日
オンラインストア:https://happoryoka.stores.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/happoryoka/
《取り扱い店舗》
ファーマーズ河原町丸太町店
mumokuteki
斗々屋
Good Nature Station
NEWS 最新記事
PICK UP
注目記事
EXHIBITION
いまオススメの展示・イベント