160615sonoka_00

twitterで話題沸騰の印刷屋さん、「コスモテック」ってどんなところ?

こんにちは!そんです。
今回は以前から気になっていた、箔押し加工を得意とする印刷会社コスモテックさんの工場見学に伺いました!興奮冷めやらぬ様子を早速レポートしたいと思います。

突然ですが、こんなマスキングテープ見たことありますか?

160615sonoka_02

160615sonoka_03

160615sonoka_04
印刷屋さんでマスキングテープ!?と思うかもしれませんが、これもコスモテックさんで加工された作品の一つ『夜間飛行 』(写真上)と『ナスカの電子回路』(写真下)です。
このキラキラした部分が「箔押し」加工されている部分です。
箔押しとは、箔と版を使用し熱と圧力によって絵柄を転写する印刷技術の一種です。
普通の印刷には出せない光沢があり、特別感を出した表現が可能になります。

コスモテックさんの運営するオンラインショップ、「コスモテックサンプル直売所」では、様々なアイデアや加工技術を駆使して制作されたたくさんの箔押しサンプル(もはや作品!)を販売しています。こちらのマスキングテープもその一つ。全体に箔押し加工が施されたなんとも豪華なマスキングテープです。しかもこちらは、箔押しから巻き取り、カットまで全て職人さんの手作業によって一つずつ作られているというのだから驚き。

160615sonoka_05
以前からそのユニークさと印刷技術に惹かれていたのですが、これらの加工が実際にどんな風に行われているのか気になり、この度工場見学をさせて頂けることになりました!

早速、工場の中を覗いてみましょう

160615sonoka_06
工場は板橋のJR浮間舟渡駅からほど近い場所にあります。今回私たちを迎えてくださったのはコスモテックの営業担当 青木さん。先ほどの超豪華なマスキングテープはもちろん、様々な実験を職人さんと一緒に行っている仕掛け人です。お客さまそれぞれのイメージにあった加工方法を一緒に考えて下さる、箔押しコンシェルジュ(勝手に命名)でもあります!

全体が見渡せるほどの工場の中では、箔押し、型抜き、活版印刷など様々な加工が行われていました。
160615sonoka_07

160615sonoka_08

160615sonoka_09
こちらは、またしてもネット上で盛り上がっていた”古代エジプトのヒエログリフをあしらった 『 エジプシャンクラフトテープ 』”の加工現場。写真は、すでに加工後の泊の残り部分です。
残った箔もかっこいい!これもぜひ何かに加工してほしいです。

160615sonoka_10
Designed by Tetsukiyo Sakaguchi( http://www.fengfeeldesign.org/ )

どの機械も、職人さんの手によって一つずつ丁寧に調整されていました。まさに機械と職人さんの共同作業です。

160615sonoka_11
一言に「箔」と言っても種類はとっても豊富で、コスモテックさんでは現在なんと35種類以上の箔を取り扱っています。ロール状に巻かれた箔を、毎回必要なサイズに合わせてカットし使用されます。
こんなにたくさんあったら選べない...そんなときのための箔標本なのですね。

箔押し名刺デビュー!

160615sonoka_12
今回は、見学に合わせて私自身の名刺を制作させて頂きました。
全面に加工ができる特徴を活かし、デザインが無限につながっていくデザインにしてみました。
こちらが、加工に使用される版です。データは事前にAdobe Illustratorの形式で入稿します。

160615sonoka_13
この版を使用して、1枚ずつ職人さんの手作業によって箔押しされていきます。

160615sonoka_14

160615sonoka_15
写真の機械の職人さんの左手のある場所の上方にこの版がセットされており、上下に動くことで熱と圧力をかけながら箔を定着させます。

160615sonoka_16
実はこの名刺、2回の押し加工がされているんです(!)
写真右側が1回目の加工で、金色の箔を押した状態。表面がつるんとしています。
これだけでも十分素敵なのですが、今回はさらにこの上から2回目の加工を行います。
2回目の加工では、箔ではなく和紙を押すことで箔の表面にテクスチャを表現しています。(写真左)

今回、箔の色や加工方法は全て青木さんにお任せをさせていただいたのですが、
実はこんなに細かい加工ができるとは思っておらず、念のためにと以下のような2種類のデータを青木さんに送っていました。

160615sonoka_17
どちらになるんだろう、と思っていたらまさかの両方使い!「そんな方法があるのか」とまさに目からウロコでした。名刺裏側の黒色も一見印刷に見えますが黒の箔が押されています。
想像以上に素敵な名刺に仕上げて頂き感無量。このキラキラ名刺で、ご縁も繋がりますように!

憧れの存在、箔押しの匠 佐藤さんにも会えました。

160615sonoka_18
度々、コスモテックサンプル直売所でお見かけしその笑顔と存在感からすっかりファンになってしまった佐藤さん。コスモテックの工場長です。なんとこの日は実際にお会いすることができ感激してしまいました。お写真まで撮らせていただき、本当にありがとうございました!

160615sonoka_19
こちらが、私が一目で佐藤さんの(もちろん印刷技術にも)虜になってしまった箔押し加工の線数表現サンプル。

印刷で、真剣に遊ぶ

今回、工場見学を通してますます印刷加工の可能性に魅せられてしまいました。
デジタルも良いですが、やっぱり紙やリアルな手触りのあるものって嬉しいですよね。
そして人は、キラキラしているものに惹かれるのだと思いました。箔押しは、ロマンです。

何よりも、青木さんや職人の皆様が自ら楽しみながら実験を繰り返し、いつも技術の限界にチャレンジしているからこそ、こんなにも素敵な表現が生まれるのだなあと確信しました。
印刷の常識を超えて挑戦するからこそ生まれるコスモテックさんのクールな表現ですが、印刷実験の企画を職人の皆様に理解し、挑戦してもらうのは時に困難なことでもあるそうです。
”どう伝えたら職人の方が気持ちよく「よし、やろう」と言ってくれるか、それを考えるのはとても大切なことなんです。”と、青木さん。真剣に遊ぶ姿がとてもかっこよかったです。

ご丁寧に説明をしてくださった青木さん、職人の皆様ありがとうございました!

「印刷で差をつけたい」「何か特別な表現がしてみたい」という方は是非コスモテックさんに相談してみてはいかがでしょうか?きっと想像を超えた表現に出会えるはずです。